無償資金協力2件引渡式(平成22年度「気候変動による自然災害対処能力向上計画」、平成23年度「食糧援助」)

2013年2月19日、バンジュール市コトゥにあるメンテナンス・サービス公社において、無償資金協力2件(計7.7億円)の引渡式が行われ、セイディ副大統領及びガンビア政府関係者、日本政府を代表して深田大使が出席しました。

1件目は平成22年度「気候変動による自然災害対処能力向上計画(5億円)」による工事・運搬用車両及び重機等(救急車、トラック、ショベルカー、ブルドーザー、ボート、発電機等)の引渡しです。

ガンビアでは、2009年以降、雨期の洪水被害が深刻化しており、本支援は、ガンビアの脆弱な気候変動対策能力の強化を支援するものです。

2件目は平成23年度「食糧援助(2.7億円)」により供与された日本米(4,500万トン)の引渡しです。ガンビアでは、食糧収穫量は年々増加傾向にはあるものの、自給率は50%以下と依然として低く、2011年の旱魃やここ数年の雨期の洪水などの天候不順により、コメをはじめとする主要食糧の多くを輸入に頼っています。本支援は、ガンビア政府による支援要請に応え、食糧安全保障対策としてコメを供与するものです。  

式典では、セイディ副大統領より、長年に渡るガンビア・日本間の友情に感謝の意が表れました。また、ガンビアは、ここ数年の気候変動による自然災害対策に苦慮しており、これらの援助は、もっとも被害を受けている貧しい国民に直接裨益するものであると高く評価しました。