ガンビア共和国におけるエボラ出血熱予防対策に対する支援を実施
2015年11月27日,ガンビア共和国の首都バンジュルにおいて,ガンビアのエボラ出血熱対策を強化するための2つのプロジェクトに関する式典が開催され,北原駐セネガル日本国大使が出席しました。
1つ目のプロジェクトは,平成27年度対ガンビア草の根・人間の安全保障無償資金協力で行われる「ガンビア防疫強化計画」(供与限度額12,371,660円)です。この計画では,エボラ等の感染症が国内外へ流入出することの防止策として,ガンビアの玄関口であるバンジュル国際空港にサーモグラフィーカメラを3台設置します。本式典では北原大使とオマール・セイ保健・社会福祉大臣の間で資金の贈与契約が交わされました。
もう1つのプロジェクトは,「ガンビア・エボラ国家予防対策支援計画」(155,200,000円)です。この計画は,西アフリカ全体で11,000人以上の犠牲者を出したエボラ出血熱の脅威に対応するために策定されたガンビア政府による対エボラ国家計画を補完することを目的とし,日本政府の平成26年度補正予算による,プロジェクト実施主体のUNDP(国連開発計画)に対する資金提供に基づき,2015年3月から開始されました。同計画では,エボラの予防・発生時に必要な医療従事者の能力・体制を国の中央から地域レベルに至るまで強化し,必要時に国内全てのレベルで連携し,適切な体制をとれるようにすることを目標に1年間に渡るプログラムが組まれています。この日の式典では,当計画で整備されたエボラ対策病棟や救急車両5台などの引渡が行われました。


