メールマガジン2026年8月号
令和8年8月6日
【在セネガル日本大使館メールマガジン 2026/8/6】
◆ 目次 ◆
1 「赤松武在セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」
4 「領事便り」
5 「大使館の活動報告」
***********************
1 赤松武在セネガル日本大使挨拶
在セネガル日本国大使館のメルマガをお読みいただいているみなさまへ
このメルマガを書き始めたちょうどその時、日本から熊本で大きな地震が発生したとのニュースが飛び込んできました。
2016年の熊本地震から10年、大きな地震が再び熊本を襲ったことに驚くとともに、被災地の状況を大変心配しています。亡くなられた方々とその御家族に心からお悔やみを申し上げますとともに、被災されたすべての皆さまにお見舞いを申し上げます。一日も早く平穏な生活が戻り、被災地の復旧・復興が進むことを、心よりお祈りしています。
さて、先月号では八田次席から6月のセネガルの様子を御紹介しました。今月から再び私にバトンが戻ってきました。
私は5月末、東京で開催されたアフリカ大使会議に出席するため一時帰国し、その後しばらく休暇をいただき、日本で過ごしました。以前の赴任地で知り合った友人が偶然日本に滞在していたり、元同僚と10数年ぶりに街角でばったり再会したりと、嬉しいハプニングもありました。その一方で、仕事の面でも多くの方々とお会いしました。
とくに日本企業の方々とは、大使会議の席上はもちろん、アフリカ開発協会主催のレセプションやアフリカ協会主催の「大使を囲む懇談会」などを通じて、アフリカ、そしてセネガルでのビジネスについて多くの意見を伺うことができました。お忙しい中、時間を割いてくださった皆さまに、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
セネガルを訪問される日本企業の方々からは、「アフリカやセネガルには関心があるけれど、具体的にどこから始めればよいのか分からない」という声を聞くことがあります。一方、今回日本でお話を伺う中で、セネガルを含む西アフリカ市場に関心を持ち、具体的な可能性を探っている企業が少なくないことにも改めて気づかされました。
また、東京外国語大学を訪問し、先生方とアフリカ研究について意見交換するとともに、外交や国際協力、国際機関など、世界を舞台に働くことを考えている学生の皆さんと、進路やキャリアについてのパネルディスカッションにも参加しました。若い皆さんと話をしていると、私自身が学生だった頃や、外交官になったばかりの頃のことも思い出します。
そして7月、約一か月ぶりにダカールに戻りました。
日本で多くの企業関係者の皆さまとお話しした以上、それを「有意義な意見交換でした」で終わらせるわけにはいきません。帰任後は早速、FONSIS(セネガル戦略投資基金)やAPIX(投資・大規模工事促進公社)をはじめ、投資や企業進出に関係するセネガル側の機関との意見交換を進めています。
日本企業の進出には何が必要なのか、どの分野にビジネスの可能性があるのか、現地のパートナーをどう見つけるのか、そしてセネガル側がどのような支援を提供できるのか。こうした実務的な課題について意見を交わし、日本企業の関心や懸念をセネガル側に伝える一方、セネガル側のプロジェクトや投資機会を日本につなげていきたいと考えています。
その一環として、近いうちにセネガル側関係機関と当地をカバーする日本企業の皆さまとの直接対話の機会を設けたいと考えています。ご意見、ご希望があれば、ぜひ大使館担当までご一報ください。
さて、私が日本にいる間にもセネガルの政治は大きく動きました。そして7月、その動きはさらに一段進んだように思います。
5月にはファイ大統領がソンコ首相を解任し、6月にはロー新首相の下で新内閣が発足。その後、ソンコ氏は国民議会議長に就任しました。かつて大統領と首相として政権を共にした二人は今や政治的なライバルとなり、憲法改正案を巡っての駆け引きなどを見ても対立は深まっているようです。そしてファイ大統領による新党結成によって、この新しい政治的構図は後戻りできない段階に来ています。
わずか二年前の大統領選挙では、「Diomaye mooy Sonko(ディオマイはソンコ、ソンコはディオマイ)」というスローガンが二人の結束を象徴していました。その関係がここまで変化したことを考えると、セネガル政治は大きな変化の節目にさしかかっていると改めて感じるところです。
もっとも、国民にとってより切実なのは政局そのものより、厳しい財政状況の中で、雇用をどう確保するのか、物価をどう抑えるのか、教育や医療をどう改善するのかという日々の生活に直結する問題でしょう。新しい政治の構図の下で、政府と国民議会がこうした課題にどのような答えを出していくのか、引き続き注目しています。
外交面でも興味深い動きがありました。
その一つが、マッキー・サル前大統領の次期国連事務総長への立候補です。現政権は発足以来、前政権時代の財政運営などを厳しく批判してきました。それだけに、国内政治上の評価とは別に、セネガルが従来の立場を変更してサル候補への支持を示したことは注目されます。ただし、その直後には二人目のアフリカ人候補も登場し、選挙をめぐる状況はさらに複雑になっています。
また、西アフリカを取り巻く地域情勢が変化する中、セネガルが隣国ガンビアとの関係をはじめ、ECOWAS議長国としての役割に加え、域内外で積極的な外交を展開していることも注目されます。政治的安定と対話を外交上の資産としてきたセネガルが、地域でどのような役割を果たしていくのか、日本としても、その動きを引き続き注視していきたいと思います。
一方、23日には、公邸にJICA海外協力隊(JOCV)の皆さんをお招きしてレセプションを開催しました。
JOCVは、日本とセネガルの協力の中でも特に長い歴史を持ち、教育、保健、農業、地域開発など各地の現場で、セネガルの人々と生活を共にしながら活動しています。その様子は時折大使館SNSでも御紹介していますが、今回は活動中の隊員の皆さんから、それぞれの任地での仕事や生活について直接話を聞くことができました。
大使館にいると、どうしても政府関係者との面談や政策の話が中心になります。実際に地方で暮らし、現地の人々と毎日向き合う隊員の皆さんの話からは、また違ったセネガルの姿が見えてきます。政府間の協力も企業間のビジネスも大切ですが、日本とセネガルの関係を長い目で支えているのは、こうした一人一人の間に築かれた信頼なのだと思います。
この一か月、日本で企業の皆さまや学生の皆さんと話し、ダカールに戻ってからはセネガル政府や経済関係者、そして各地で活動する協力隊員の皆さんと話をしてきました。日本で聞いた声をセネガルに伝え、セネガルで聞いた声を日本につなぐ。こうした地道な橋渡しも、大使館の大切な役割だと改めて感じています。
さて、8月に入り、ダカールでは雨季も本格化してきました。そして日本では夏休みの季節です。日本へ一時帰国される方、セネガル国内や周辺国、ヨーロッパなどへ旅行される方も多いと思います。旅行の際には、渡航先の治安や交通事情、感染症情報などを事前に確認し、安全と健康には十分お気をつけて、楽しい時間をお過ごしください。
皆さまが安全で充実した夏を過ごされることを願っています。
それでは、また来月お目にかかります。
在セネガル日本国特命全権大使
赤松 武
2 大使館からのお知らせ
○2026年8月および9月の休館日のお知らせ
8月11日(火) 山の日
8月26日(水) ※モハメッド誕生日
9月21日(月) 敬老の日
9月23日(水) 秋分の日
※イスラム教の休日であり、変更の可能性があります。
〇NHK WORLD-JAPANからのお知らせ
NHK WORLD-JAPANでは、在外邦人向けに、日本国内で放送されているニュースや情報番組(テレビ、ラジオ)を1日約5時間程度、無料で放送しています。
在外邦人向けサービス | NHK WORLD-JAPAN - NHKの国際サービス
〇外交専門誌『外交』の御案内
外務省が隔月(奇数月)で発行している外交専門誌『外交』は、『外交』編集委員会が幅広い視点から、日本を取り巻く国際情勢の現状、外交に関する各界各層の様々な議論を広く紹介する、国内唯一の外交専門誌です。7月末に「世界は自主を模索する」を特集するVol.98が発行されました。
Vol.98リンク:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/gaikou/vol98.html(論考の一部を公開しています)
3 寄稿文 各州の暮らし紹介:タンバクンダ州の暮らし
-君島 崇 JICA農業専門家、株式会社レックス・インターナショナル 代表取締役社長-
タンバクンダは、ダカールから東南東に約400kmのところにある地方都市です。私は、2022年からここを拠点に、東南部およびカザマンス地域5州を対象に、降雨に依存する(天水)稲作振興に関わる技術協力プロジェクトの専門家として活動してきました。ここでは、タンバクンダのことや生活をご紹介します。
セネガルで、タンバクンダは「暑いところ」の代名詞です。3月下旬頃から6月までは乾燥し、最高気温が40℃を超える日が続きます。事務所にはエアコンがありますが、この時期は午後になると、壁や窓から外気の熱が室内に伝わってくるので、エアコンを作動させていても、部屋全体が温くなります。40℃近い暑さは深夜頃まで続きます。そして、この時期の水道の蛇口からは、熱いお湯しか出ません。
一方、タンバクンダは国道が3本通っており、交通の要所となっています。特に、ダカールから隣国マリへ通じる国道1号線は物流の大動脈で、毎日燃料や建設資材を運搬するタンクローリーや大型トラックが行き交います。この道路はタンバクンダの人々にとっても重要で、自動車、バス、タクシー、バイクの他、馬車やロバ車がこの道路を利用します。多量に荷物を満載している大型トラックと小さな馬車がすれ違う様は、異次元の世界が交差しているように見えます。

(タンバクンダ市内を通る国道1号線、大型トラックとロバ車)
国道沿いには多くの店舗やガソリンスタンド、ホテル、レストランの他、バイクタクシー運転手のたまり場、道路端で果物を売るスタンド、長距離大型トラックの駐車場、タイヤの修理屋などがありますが、一歩裏手に入ると、住宅地や分譲地が拡がっています。分譲地にはこの4年で多くの家が建ちました。街の発展の早さを感じます。また、その周辺には畑地が拡がっています。
私は、平日は対象地域の5州を定期的に巡回し、稲作の生育や農作業を視察して、必要に応じて普及員や農家を指導しています。移動には車を利用しますが、その距離は2週間で1500kmぐらいになり、かなり大変ですが、週末は事務所のあるタンバクンダに戻り、休息します。休日には良く畑地を散歩します。畑地の間には馬車や家畜、農民が利用する小径(農道)が通っています。そこでは、畑作物の生育を観察でき、放牧牛の群れ、野生のホロホロ鳥の群れ、ねぐらを探す珍しい鳥に出会うことができ、地平線に沈む太陽を見ることができます。また、農作業をする若者グループや農家と出会えます。こんなところを歩く外国人はまずいないので、興味本位で「何処から来た?」「何処へ行く?」「目的地まで馬車に乗っていけ。」などと、声をかけられることも良くあります。新しい発見や出会いがある休日の農道の散歩は、私にとって、健康維持と気分転換のために欠かせないものです。

(散歩中に出会った家族、タンバクンダ郊外のラッカセイ畑、ラッカセイ畑の除草作業をしていた若者グループ)
4 領事便り
○システムメンテナンスの影響によるオンライン申請の停止等について
以下の期間で、戸籍情報関連システムメンテナンスを予定しています。
8月 14日(金)18:00 ~ 8月 16日(日)24:00(日本時間)
同メンテナンスに伴い、以下オンライン申請への影響があるところ、御確認をよろしくお願いいたします。
(1)旅券事務
上記システムの定期メンテナンス期間中、パスポートのオンライン申請の利用も不可となります(補足:オンライン在留届(ORRネット)にログイン後、パスポートのオンライン申請ボタンを押下すると、エラー画面が表示されます)。
(2)証明事務
同期間中、証明のオンライン申請は可能ですが、当館での戸籍電子証明書提供用識別符号の連携確認、交付作業は復旧後となります(同符号の窓口提出を行った場合の即日発給は不可となります)。
5 大使館の活動報告
○令和7(2025)年度WFP向け日本政府拠出「CRAFTプロジェクト」ローンチ式典の開催
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01971.html
〇日本映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』上映会及び書道ワークショップの実施
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01975.html
----------------------------------------------------------------------
[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関する御意見・御要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録の御希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
Boulevard Martin Luther King, Dakar, Senegal (B.P. 3140)
TEL :(+221)33.849.55.00
FAX :(+221) 33.849.55.55
X:https://twitter.com/JapanEmbSenegal
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471
Instagram:https://www.instagram.com/japanembsenegal/
◆ 目次 ◆
1 「赤松武在セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」
4 「領事便り」
5 「大使館の活動報告」
***********************
1 赤松武在セネガル日本大使挨拶
在セネガル日本国大使館のメルマガをお読みいただいているみなさまへ
このメルマガを書き始めたちょうどその時、日本から熊本で大きな地震が発生したとのニュースが飛び込んできました。
2016年の熊本地震から10年、大きな地震が再び熊本を襲ったことに驚くとともに、被災地の状況を大変心配しています。亡くなられた方々とその御家族に心からお悔やみを申し上げますとともに、被災されたすべての皆さまにお見舞いを申し上げます。一日も早く平穏な生活が戻り、被災地の復旧・復興が進むことを、心よりお祈りしています。
さて、先月号では八田次席から6月のセネガルの様子を御紹介しました。今月から再び私にバトンが戻ってきました。
私は5月末、東京で開催されたアフリカ大使会議に出席するため一時帰国し、その後しばらく休暇をいただき、日本で過ごしました。以前の赴任地で知り合った友人が偶然日本に滞在していたり、元同僚と10数年ぶりに街角でばったり再会したりと、嬉しいハプニングもありました。その一方で、仕事の面でも多くの方々とお会いしました。
とくに日本企業の方々とは、大使会議の席上はもちろん、アフリカ開発協会主催のレセプションやアフリカ協会主催の「大使を囲む懇談会」などを通じて、アフリカ、そしてセネガルでのビジネスについて多くの意見を伺うことができました。お忙しい中、時間を割いてくださった皆さまに、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
セネガルを訪問される日本企業の方々からは、「アフリカやセネガルには関心があるけれど、具体的にどこから始めればよいのか分からない」という声を聞くことがあります。一方、今回日本でお話を伺う中で、セネガルを含む西アフリカ市場に関心を持ち、具体的な可能性を探っている企業が少なくないことにも改めて気づかされました。
また、東京外国語大学を訪問し、先生方とアフリカ研究について意見交換するとともに、外交や国際協力、国際機関など、世界を舞台に働くことを考えている学生の皆さんと、進路やキャリアについてのパネルディスカッションにも参加しました。若い皆さんと話をしていると、私自身が学生だった頃や、外交官になったばかりの頃のことも思い出します。
そして7月、約一か月ぶりにダカールに戻りました。
日本で多くの企業関係者の皆さまとお話しした以上、それを「有意義な意見交換でした」で終わらせるわけにはいきません。帰任後は早速、FONSIS(セネガル戦略投資基金)やAPIX(投資・大規模工事促進公社)をはじめ、投資や企業進出に関係するセネガル側の機関との意見交換を進めています。
日本企業の進出には何が必要なのか、どの分野にビジネスの可能性があるのか、現地のパートナーをどう見つけるのか、そしてセネガル側がどのような支援を提供できるのか。こうした実務的な課題について意見を交わし、日本企業の関心や懸念をセネガル側に伝える一方、セネガル側のプロジェクトや投資機会を日本につなげていきたいと考えています。
その一環として、近いうちにセネガル側関係機関と当地をカバーする日本企業の皆さまとの直接対話の機会を設けたいと考えています。ご意見、ご希望があれば、ぜひ大使館担当までご一報ください。
さて、私が日本にいる間にもセネガルの政治は大きく動きました。そして7月、その動きはさらに一段進んだように思います。
5月にはファイ大統領がソンコ首相を解任し、6月にはロー新首相の下で新内閣が発足。その後、ソンコ氏は国民議会議長に就任しました。かつて大統領と首相として政権を共にした二人は今や政治的なライバルとなり、憲法改正案を巡っての駆け引きなどを見ても対立は深まっているようです。そしてファイ大統領による新党結成によって、この新しい政治的構図は後戻りできない段階に来ています。
わずか二年前の大統領選挙では、「Diomaye mooy Sonko(ディオマイはソンコ、ソンコはディオマイ)」というスローガンが二人の結束を象徴していました。その関係がここまで変化したことを考えると、セネガル政治は大きな変化の節目にさしかかっていると改めて感じるところです。
もっとも、国民にとってより切実なのは政局そのものより、厳しい財政状況の中で、雇用をどう確保するのか、物価をどう抑えるのか、教育や医療をどう改善するのかという日々の生活に直結する問題でしょう。新しい政治の構図の下で、政府と国民議会がこうした課題にどのような答えを出していくのか、引き続き注目しています。
外交面でも興味深い動きがありました。
その一つが、マッキー・サル前大統領の次期国連事務総長への立候補です。現政権は発足以来、前政権時代の財政運営などを厳しく批判してきました。それだけに、国内政治上の評価とは別に、セネガルが従来の立場を変更してサル候補への支持を示したことは注目されます。ただし、その直後には二人目のアフリカ人候補も登場し、選挙をめぐる状況はさらに複雑になっています。
また、西アフリカを取り巻く地域情勢が変化する中、セネガルが隣国ガンビアとの関係をはじめ、ECOWAS議長国としての役割に加え、域内外で積極的な外交を展開していることも注目されます。政治的安定と対話を外交上の資産としてきたセネガルが、地域でどのような役割を果たしていくのか、日本としても、その動きを引き続き注視していきたいと思います。
一方、23日には、公邸にJICA海外協力隊(JOCV)の皆さんをお招きしてレセプションを開催しました。

JOCVは、日本とセネガルの協力の中でも特に長い歴史を持ち、教育、保健、農業、地域開発など各地の現場で、セネガルの人々と生活を共にしながら活動しています。その様子は時折大使館SNSでも御紹介していますが、今回は活動中の隊員の皆さんから、それぞれの任地での仕事や生活について直接話を聞くことができました。
大使館にいると、どうしても政府関係者との面談や政策の話が中心になります。実際に地方で暮らし、現地の人々と毎日向き合う隊員の皆さんの話からは、また違ったセネガルの姿が見えてきます。政府間の協力も企業間のビジネスも大切ですが、日本とセネガルの関係を長い目で支えているのは、こうした一人一人の間に築かれた信頼なのだと思います。
この一か月、日本で企業の皆さまや学生の皆さんと話し、ダカールに戻ってからはセネガル政府や経済関係者、そして各地で活動する協力隊員の皆さんと話をしてきました。日本で聞いた声をセネガルに伝え、セネガルで聞いた声を日本につなぐ。こうした地道な橋渡しも、大使館の大切な役割だと改めて感じています。
さて、8月に入り、ダカールでは雨季も本格化してきました。そして日本では夏休みの季節です。日本へ一時帰国される方、セネガル国内や周辺国、ヨーロッパなどへ旅行される方も多いと思います。旅行の際には、渡航先の治安や交通事情、感染症情報などを事前に確認し、安全と健康には十分お気をつけて、楽しい時間をお過ごしください。
皆さまが安全で充実した夏を過ごされることを願っています。
それでは、また来月お目にかかります。
在セネガル日本国特命全権大使
赤松 武
2 大使館からのお知らせ
○2026年8月および9月の休館日のお知らせ
8月11日(火) 山の日
8月26日(水) ※モハメッド誕生日
9月21日(月) 敬老の日
9月23日(水) 秋分の日
※イスラム教の休日であり、変更の可能性があります。
〇NHK WORLD-JAPANからのお知らせ
NHK WORLD-JAPANでは、在外邦人向けに、日本国内で放送されているニュースや情報番組(テレビ、ラジオ)を1日約5時間程度、無料で放送しています。
在外邦人向けサービス | NHK WORLD-JAPAN - NHKの国際サービス
〇外交専門誌『外交』の御案内
外務省が隔月(奇数月)で発行している外交専門誌『外交』は、『外交』編集委員会が幅広い視点から、日本を取り巻く国際情勢の現状、外交に関する各界各層の様々な議論を広く紹介する、国内唯一の外交専門誌です。7月末に「世界は自主を模索する」を特集するVol.98が発行されました。
Vol.98リンク:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/gaikou/vol98.html(論考の一部を公開しています)
3 寄稿文 各州の暮らし紹介:タンバクンダ州の暮らし
-君島 崇 JICA農業専門家、株式会社レックス・インターナショナル 代表取締役社長-
タンバクンダは、ダカールから東南東に約400kmのところにある地方都市です。私は、2022年からここを拠点に、東南部およびカザマンス地域5州を対象に、降雨に依存する(天水)稲作振興に関わる技術協力プロジェクトの専門家として活動してきました。ここでは、タンバクンダのことや生活をご紹介します。
セネガルで、タンバクンダは「暑いところ」の代名詞です。3月下旬頃から6月までは乾燥し、最高気温が40℃を超える日が続きます。事務所にはエアコンがありますが、この時期は午後になると、壁や窓から外気の熱が室内に伝わってくるので、エアコンを作動させていても、部屋全体が温くなります。40℃近い暑さは深夜頃まで続きます。そして、この時期の水道の蛇口からは、熱いお湯しか出ません。
一方、タンバクンダは国道が3本通っており、交通の要所となっています。特に、ダカールから隣国マリへ通じる国道1号線は物流の大動脈で、毎日燃料や建設資材を運搬するタンクローリーや大型トラックが行き交います。この道路はタンバクンダの人々にとっても重要で、自動車、バス、タクシー、バイクの他、馬車やロバ車がこの道路を利用します。多量に荷物を満載している大型トラックと小さな馬車がすれ違う様は、異次元の世界が交差しているように見えます。

(タンバクンダ市内を通る国道1号線、大型トラックとロバ車)
国道沿いには多くの店舗やガソリンスタンド、ホテル、レストランの他、バイクタクシー運転手のたまり場、道路端で果物を売るスタンド、長距離大型トラックの駐車場、タイヤの修理屋などがありますが、一歩裏手に入ると、住宅地や分譲地が拡がっています。分譲地にはこの4年で多くの家が建ちました。街の発展の早さを感じます。また、その周辺には畑地が拡がっています。
私は、平日は対象地域の5州を定期的に巡回し、稲作の生育や農作業を視察して、必要に応じて普及員や農家を指導しています。移動には車を利用しますが、その距離は2週間で1500kmぐらいになり、かなり大変ですが、週末は事務所のあるタンバクンダに戻り、休息します。休日には良く畑地を散歩します。畑地の間には馬車や家畜、農民が利用する小径(農道)が通っています。そこでは、畑作物の生育を観察でき、放牧牛の群れ、野生のホロホロ鳥の群れ、ねぐらを探す珍しい鳥に出会うことができ、地平線に沈む太陽を見ることができます。また、農作業をする若者グループや農家と出会えます。こんなところを歩く外国人はまずいないので、興味本位で「何処から来た?」「何処へ行く?」「目的地まで馬車に乗っていけ。」などと、声をかけられることも良くあります。新しい発見や出会いがある休日の農道の散歩は、私にとって、健康維持と気分転換のために欠かせないものです。

(散歩中に出会った家族、タンバクンダ郊外のラッカセイ畑、ラッカセイ畑の除草作業をしていた若者グループ)

4 領事便り
○システムメンテナンスの影響によるオンライン申請の停止等について
以下の期間で、戸籍情報関連システムメンテナンスを予定しています。
8月 14日(金)18:00 ~ 8月 16日(日)24:00(日本時間)
同メンテナンスに伴い、以下オンライン申請への影響があるところ、御確認をよろしくお願いいたします。
(1)旅券事務
上記システムの定期メンテナンス期間中、パスポートのオンライン申請の利用も不可となります(補足:オンライン在留届(ORRネット)にログイン後、パスポートのオンライン申請ボタンを押下すると、エラー画面が表示されます)。
(2)証明事務
同期間中、証明のオンライン申請は可能ですが、当館での戸籍電子証明書提供用識別符号の連携確認、交付作業は復旧後となります(同符号の窓口提出を行った場合の即日発給は不可となります)。
5 大使館の活動報告
○令和7(2025)年度WFP向け日本政府拠出「CRAFTプロジェクト」ローンチ式典の開催
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01971.html
〇日本映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』上映会及び書道ワークショップの実施
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01975.html
----------------------------------------------------------------------
[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関する御意見・御要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録の御希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
Boulevard Martin Luther King, Dakar, Senegal (B.P. 3140)
TEL :(+221)33.849.55.00
FAX :(+221) 33.849.55.55
X:https://twitter.com/JapanEmbSenegal
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471
Instagram:https://www.instagram.com/japanembsenegal/