平成25年度対セネガル草の根・人間の安全保障無償資金協力「サンガルカム地元農家生産性向上計画」引渡式(2016年10月25日)

平成28年11月1日
記念プレートの除幕(農業省技術顧問と石田一等書記官)
研究所
2016年10月25日,ダカール郊外のサンガルカム市において,平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力により建設された土壌分析施設と分析機器の引渡式が開催されました。本式典には石田一等書記官,農業省技術顧問,農業土壌改善支援研究所長などが出席し,同技術顧問からは,日本が数十年来行ってきた,セネガルの食糧自給推進政策を始めとした農業分野における支援に対する感謝の意が述べられました。
セネガルでは就業人口に占める農林水産業人口の比率は7割を超えているのに対し,対GDP比に占める農林水産業の割合は2割程度に留まっています。生産性を向上させ,農民の所得を向上させるためには,現状の不安定な農業から脱却し,安定的で持続的な近代農業への移行が必要です。
農業土壌改善支援研究所サンガルカム支部には,これまで土壌分析機器がなかったため,当地域の生産者に対して経験則等に基づく農業指導をするに留まっていました。しかし,今後は土壌分析結果に基づいた科学的農業指導を行えるようになり,当地域の生産性向上に更に貢献することが期待されています。

「サンガルカム地元農家生産性向上計画」
供与限度額 :90,774ユーロ (9,712,818円)
実施団体:農業土壌改善支援研究所
事業内容:ダカール州ルフィスク県サンガルカム郡の農家の農作物生産性向上支援を目的に,農業土壌改善支援研究所サンガルカム支部において,土壌分析機材及び同機材を保管し土壌分析を行うための施設を整備する。

研究所内部
分析機器と研究員の皆さん