大使からのお便り(第11回)
令和元年9月18日


皆様,いかがお過ごしでしょうか?
日本アフリカの大規模行事である第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が完了しました。(1)経済政策,(2)社会政策,(3)平和と安全の三分野を柱として,1万人以上の参加者を得て開催されました。最近でこそ多くの国がアフリカとの対話を行っていますが,我が国は1993年にスタートした老舗です。
アフリカ53か国からの代表者(首脳級42か国)を始め,国際機関,ドナー国,市民社会,民間セクターから参加しました。当館が担当する国からは,セネガル大統領,ガンビア副大統領,ギニアビサウ首相,カーボベルデ首相が出席しました。
テーマは,「アフリカに躍進を!ひと、 技術、イノベーションで」でした。
人材育成を進めながら,科学技術イノベーションを使って躍進しようというものです。「ヒト」と「技術」は,日本の協力の強みです。
今回は,これまで以上に官民連携に焦点が当てられました。
将来性も元気もあるアフリカへの関心は高まり,アフリカ側も日本企業の進出を熱望しています。日本企業は人材育成と技術移転を大事にするため,人気はとても高いです。
セネガルのマッキー・サル大統領は今年二回目の訪日となりました。
今後,日セネガル二国間経済委員会を設置して,両国間での官民連携を推進する予定です。政治的に安定して,民主的な成熟度も高いセネガルは,西アフリカの拠点として絶好の場所と言えます。
2020年は,日本セネガル外交関係樹立60周年を迎えます。周年の機会も生かして,幅広い協力関係を進めていきます。
また,最近,JICA海外協力隊の新しい隊員11名が着任しました。農業,保健,教育,職業訓練の分野で,セネガル国内の9地方で活動します。サッカーとバスケットボールを指導する隊員もいます。
実は,2020年はJICA青年海外協力隊の対セネガル派遣40周年でもあります。60年と40年の歴史を振り返り,将来への勢いをつける好機です。
多くの行事も準備中ですので,ご期待ください。