現地メディア向けプレスツアー「保健、教育、インフラ分野における日本の開発協力紹介」(2022年2月14、15、17日)

令和4年2月24日
 2月14、15及び17日、当館は現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞3社、テレビ2社、通信社1社、オンラインメディア1社から計13名が参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、セネガルの政府関係者、知識層およびセネガル国民への情報発信を強化するためのものです。
 
 プレス一行は、ダカール市内のファン大学病院、ダカール港第三埠頭、保健分野の日本の協力レビュー会合を視察したほか、カオラック州カオラック県及びニオロ県を訪れ、「初等算数能力向上プロジェクト(PAAME)」の視察を行いました。
 
【日本企業の技術を活かした医療廃棄物無煙焼却炉で、コロナ対策と環境保全を両立】
(1日目午前の様子)
 1日目、一行は、まず、日本政府がUNIDO経由でダカール市内のファン大学病院に供与した中和機工製の医療廃棄物無煙焼却炉を視察しました。この日本の技術により、医療廃棄物を環境に配慮しつつ処理することが可能になり、新型コロナ感染症対策と環境保全に貢献しています。一行は、病院長や技術者から無煙焼却炉の性能や地域環境保全への貢献等についての説明を聞きました。UNIDOからは中和機工との連携についての説明がありました。

    
 
 
【コミュニティと協働して児童と教員の初等算数の基礎能力向上に貢献】 
(1日目午後、2日目の様子)
 一行は次に、カオラック県に移動し、同県の視学官等の関係者にインタビューを行い、JICAが実施中の技術協力「初等算数能力向上プロジェクト(PAAME)」のこれまでの成果や今後の目標等について話を聞きました。
 翌日はニオロ県に移動し、同県の視学官等の関係者にインタビューしたほか、PAAMEのパイロット校となっている小学校を視察しました。校長等の関係者へのインタビューでは、地元コミュニティも含めた参加型の取組みにより、児童や教員の能力が大幅に強化されたとの高い評価の声が寄せられました。
 
    
   
  
 【保健分野における日本の協力についての評価を実施】
(3日目の様子)
 一行は、セネガル保健省が主催した保健分野の日本の協力レビュー会合を視察し、日本がセネガルで実施するUHC促進や母子保健サービス改善等の様々な協力の現状や成果、今後の改善点等に関する議論に耳を傾けました。
 
  
 

【ダカール港第三埠頭の整備を通じて地域経済の発展と安定に貢献】 
 最後に一行は、日本がダカール港で実施中の無償資金協力「ダカール港第三埠頭改修計画」の現場を視察し、コンサルタント業者やダカール港湾関係者からの説明を受けました。主にマリ向け貨物を扱う第三埠頭の改修を行うことで、より安全で衛生的な荷役が可能になるほか、マリ向けの貨物輸出拡大が見込まれます。日本のこの質の高いインフラ支援は、セネガルの持続可能な成長に寄与するのみならず、セネガルとマリとの連結性を強化することにより、地域の安定にも貢献します。
 
  
 

 プレスツアー後、各紙・テレビで日本の開発協力の取組が報道され、特に、国営放送のRTSでは現地関係者のインタビューや授業風景等が計4回放映されたことで、セネガル国民の日本の開発協力事業への理解を深めることができました。

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