メールマガジン9月号
令和4年9月7日
皆様今日は、大使の伊澤です。
8月に入り海の色が変わりましたね。2月着任時の頃の濁りが無くなり、エメラルドグリーンや藍色、紺碧と様々な色に輝きを変えます。海流の影響なのでしょうか?こんなにも海の色は変わるのですね。
8月末、TICAD8がチュニジアにおいて開催されました。岸田総理はオンラインでの参加となりましたが、林外務大臣が総理特別特使として現地入りし、また、多くの日本企業関係者が現地入りしました。
日セネガル関係では、TICAD本会合の直前に岸田総理とサル大統領との間で会談が行われ、共同議長としてTICADの成功に向けて協力していくこと、また二国間関係では、脱炭素に向けた二国間クレジット(JCM)の枠組みについて一致したことや新たな円借款の供与が伝えられる等更なる二国間関係の発展に向けて協力していくことが確認されました。
TICAD自体も共同議長のサル大統領の協力もあり成功裏に終了したと思います。成果等については外務省のホームページをご参照ください。
TICADは1993年から始まりました。本使は、当時外交官の駆け出しで、経済協力局で無償資金協力を担当していたのですが、大先輩達が今こそ日本はアフリカに目を向けるべきだと力説していたことを覚えています。何故アフリカ?と正直思いました。その頃は東西冷戦がようやく西側の勝利で終わった直後で新たな国際秩序を模索している時期でしたので、国際社会の中で誰もアフリカに目を向ける余裕がありませんでした。そのような中で極東の日本がアフリカ開発会議を構想したわけですから、当時の日本外交にとって大きな挑戦だったと思います。
その後30年、このTICADは定着し、日本のアフリカ外交の象徴となりました。セネガルでアフリカ諸国の大使と話をすると必ずTICADの話題になります。それは現在のTICADではありません。過去に行われたTICADに自分がいかに係わったかを懐かしく話してくれます。セネガルの大使になるアフリカ諸国の外交官は優秀な方々多く、これまでのキャリアの中で多くの方々がアフリカにとっても重要なTICADに係わってこられています。そこで日本の外交官やビジネスマン達と働いたことが貴重な経験、懐かしい思い出になっているわけです。外交は突き詰めれば人と人との関係ですが、長年のTICADを通じて多くのアフリカ人が日本と接し、日本に対する好意的な思いを持つに至っていることを考えると、このTICADは本当に日本外交の財産と言えるでしょう。このような会議を冷戦直後の時代に構想された外務省の先輩方の慧眼に敬意を表します。
最後に、先日JOCVの隊員2名が大使館に来られました。コロナ禍により一時中断していた協力隊がいよいよ戻ってきます。若い皆様の活躍を期待します。
8月に入り海の色が変わりましたね。2月着任時の頃の濁りが無くなり、エメラルドグリーンや藍色、紺碧と様々な色に輝きを変えます。海流の影響なのでしょうか?こんなにも海の色は変わるのですね。
8月末、TICAD8がチュニジアにおいて開催されました。岸田総理はオンラインでの参加となりましたが、林外務大臣が総理特別特使として現地入りし、また、多くの日本企業関係者が現地入りしました。
日セネガル関係では、TICAD本会合の直前に岸田総理とサル大統領との間で会談が行われ、共同議長としてTICADの成功に向けて協力していくこと、また二国間関係では、脱炭素に向けた二国間クレジット(JCM)の枠組みについて一致したことや新たな円借款の供与が伝えられる等更なる二国間関係の発展に向けて協力していくことが確認されました。
TICAD自体も共同議長のサル大統領の協力もあり成功裏に終了したと思います。成果等については外務省のホームページをご参照ください。
TICADは1993年から始まりました。本使は、当時外交官の駆け出しで、経済協力局で無償資金協力を担当していたのですが、大先輩達が今こそ日本はアフリカに目を向けるべきだと力説していたことを覚えています。何故アフリカ?と正直思いました。その頃は東西冷戦がようやく西側の勝利で終わった直後で新たな国際秩序を模索している時期でしたので、国際社会の中で誰もアフリカに目を向ける余裕がありませんでした。そのような中で極東の日本がアフリカ開発会議を構想したわけですから、当時の日本外交にとって大きな挑戦だったと思います。
その後30年、このTICADは定着し、日本のアフリカ外交の象徴となりました。セネガルでアフリカ諸国の大使と話をすると必ずTICADの話題になります。それは現在のTICADではありません。過去に行われたTICADに自分がいかに係わったかを懐かしく話してくれます。セネガルの大使になるアフリカ諸国の外交官は優秀な方々多く、これまでのキャリアの中で多くの方々がアフリカにとっても重要なTICADに係わってこられています。そこで日本の外交官やビジネスマン達と働いたことが貴重な経験、懐かしい思い出になっているわけです。外交は突き詰めれば人と人との関係ですが、長年のTICADを通じて多くのアフリカ人が日本と接し、日本に対する好意的な思いを持つに至っていることを考えると、このTICADは本当に日本外交の財産と言えるでしょう。このような会議を冷戦直後の時代に構想された外務省の先輩方の慧眼に敬意を表します。
最後に、先日JOCVの隊員2名が大使館に来られました。コロナ禍により一時中断していた協力隊がいよいよ戻ってきます。若い皆様の活躍を期待します。