令和5年度春の叙勲:アワ・マリー・コル・セック国務大臣への旭日重光章伝達式の実施(2023年6月22日)

令和5年6月22日
 2023年6月22日、日本大使公邸にて、伊澤大使は、セネガルのアワ・マリー・コル・セック国務大臣(採取産業透明性イニシアティブ(EITI)セネガル国家委員長、野口英世アフリカ賞選考委員、元保健・社会活動大臣)への旭日重光章(令和5年度春外国人叙勲)の伝達式を行いました。50名以上が参加した伝達式典では、ンゴム・ンジャイ保健・社会活動大臣が祝辞を述べたほか、コル・セック国務大臣の知人である林玲子国立社会保障・人口問題研究所副所長からのビデオ・メッセージも放映されました。
 
 2023年4月29日、日本の内閣府は、令和5年度春の外国人勲章受章者を発表し、セネガルのアワ・マリー・コル・セック国務大臣が旭日重光章を受賞しました。
 
 コル・セック国務大臣は、2度にわたるセネガルの保健大臣在任期間中に、日本人専門家計88名、海外協力隊員計78名を受け入れるなど、保健医療分野における日・セネガル間の関係強化に多大な貢献を行いました。特に日本政府が2013年のTICADVで打ち出したUHCの推進については、同大臣は、JICAと連携し、日本の国民保険制度から得た経験を活かしてセネガルの国民皆保険制度の確立のために尽力し、2016年のTICADVIにおいてセネガルがアフリカにおける「UHC推進国」に選ばれるに至る基礎を築きました。また、母子保健の改善や保健医療分野の人材育成においても、日本人専門家やボランティアと緊密に連携し、「5Sカイゼン」や「人間的なお産」等の日本ならではのアプローチをセネガルの保健医療機関に浸透させてきました。
 
 また、コル・セック国務大臣は、日・セネガル関係強化のみならず、保健医療分野における日・アフリカ関係の発展にも大きく貢献しました。特に日本政府がアフリカの医療関係者支援のために実施している野口英世アフリカ賞では、2008年の創設以来、連続四期にわたり選考委員を務めています。
同大臣は、世界保健機関、国連合同エイズ計画、Gaviワクチンアライアンス、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバル・ファンド)等、日本とも関わりの深い国際機関において要職を歴任し、TICADの公式サイドイベントにおける講演や、日本政府が開催したWAW!2022の参加など、様々な機会を活用して日本の政府関係者や有識者と意見交換を行い、保健医療分野における日・アフリカ協力の推進や人的交流の促進に貢献してきました。
 
 今回の旭日重光章は、コル・セック国務大臣のこれらの多大な貢献を称えて授与されたものです。