セネガル南東部及びカザマンスにおける稲作強化プロジェクトの種子開発専門家、斉藤雄介さん(2023年10月27日)

令和5年10月30日
JICA専門家の斉藤雄介(さいとうゆうすけ)さんを紹介します。斉藤専門家は、2022年に約5か月間、2023年3月から約3か月間、そして今回は2023年9月よりセネガル南東部及びカザマンスにおける稲作強化プロジェクトの種子開発専門家としてセネガルで働かれています。以下は斉藤専門家のインタビュー記事です。

【プロジェクトの目的・内容】
様々な環境下で、雨に依存した稲作に従事している農家が多いセネガル南東部及びカザマンス地域において、稲生産性を向上するため、環境に応じた稲作技術の改善及び地域固有の課題解決と共に、普及員及び中核農家の能力向上を図ることが目的です。プロジェクトは2022年1月から5年間の予定で開始され、日本人専門家は総勢10名が従事しています。私は種子開発を担当し、国内で普及している品種の中から、地域に適応したものを選定する業務に従事しています。

【セネガルへ来た経緯・国際協力に関心を持ったきっかけ】
大学講義の中で、徐々に国際協力分野に関心を持つようになり、卒業後は、セネガルで青年海外協力隊員として活動に従事しました(2013-2015年)。当時、農民からの稲作支援への要望を受けたことをきっかけに、帰国後は大学院へ進学し、陸稲に関する研究を行いました。その後、開発コンサルタントの道に進み、再びセネガルに来る機会を得ました。

【今後の抱負について】
稲作は「天の時、地の利、人の和」といわれるように、生活の一部として根付くためには、環境に適応した栽培技術の導入のみならず、人々の慣習・価値観との調和も重要な視点です。現地の「人の和」を重んじつつ、先人の築いたアフリカ稲作振興の流れが “文化”として活着するまで、その支援の礎の一つとなれればと思っています。
 
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