メールマガジン2025年2月号
令和7年2月5日
着任しました。
在セネガル日本国大使館のメルマガをお読みいただいているみなさまへ、
みなさまの中には「そう言えば新しい大使は着任したのか?大使館のHPやSNSが更新されないのはサボっているのではないか?」と思われている方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
実は10日ほど東京に立ち寄ったあと、1月22日にダカールに到着しました。東京滞在中は、ブリーフや挨拶回りで忙しかったのですが、モントリオールとダカールの気温差は約40度もありますから、丁度中間の冬の東京で少し体調管理もできたかと思います。
ダカール着任翌日に外務省の儀典長を訪ね、今後の信任状捧呈について打ち合わせをしてきました。「信任状」って聞き慣れない言葉ですが、これは国の代表(日本の場合天皇陛下です)から別の国の代表(セネガルの場合大統領)の下に派遣される大使に託す親書のことです。中に何が書いてあるかは又別の機会にしますが、何しろ天皇陛下の親書ですから、紛失したりすると大変です。郵便で送るわけにもいかず、機内に持ち込んでずっと目の届く範囲において持って来ました。東京に立ち寄ったのはこの「信任状」を受け取ることも大きな目的の一つでした。ちなみにセネガルに加えて、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウも管轄していますので、都合四通の信任状が必要なのですが、セネガル宛て以外の信任状については別途クーリエ(外交伝書使などといわれますが、要は誰かが文書を取りに行くことです)で持って来てもらうことになります。
この信任状を国家元首(大統領)に直接手渡すことを「捧呈」と言います。東京で皇居に向う馬車を見かけた方もいらっしゃるかと思いますが、これは新任の外国大使が天皇陛下に信任状を捧呈するために乗る、宮内庁差し回しの馬車です。くわしくはこちらのリンクをどうぞ。https://www.gov-online.go.jp/imperial_family_channel/202404/video-283066.html
この信任状を捧呈することによって大使は正式に大使として活動を開始出来ることになります。もっとも、その写し(といっても単純なコピーではありません。)を外務大臣などに提出することによって事実上大使としての活動を開始できる、というのが国際慣行なのですが、セネガルは厳密に規則を守っており、大統領に信任状を捧呈するまではあまり目立った活動はできないというのが決まりです。その打ち合わせにまずは外務省を訪問したのですが、要は「目立つな」ということ。つまり公式な会談や活動、さらにはTVや新聞のインタビューを受けることは控えて欲しい、ということです。
とはいえずっと待っている訳にもいきませんから、外交団長(通常、一番在留期間の長い大使。当地ではカメルーン大使です)に着任の挨拶のあと、他の大使のところに挨拶に行ったり、今月来訪予定の参議院ODA調査団の受け入れ準備をすすめたり、来年当地で開催予定のユース・オリンピックの準備に向けた話し合いや日本からの来訪者の皆様からお話を伺ったりしていました。
さて、その信任状捧呈式、関係者によるとセネガルでは新任大使が4名以上まとまったところで執り行うのが慣行のようで、どうやら私は3人目。あと一人大使が加われば条件が満たされるので遠からず日時も決まるはずですが、さて、ラマダンまでに信任状が捧呈できるかが当面の関心事です。
「目立つことはするな」、とのことですが、このメルマガが配信されて日時をおかずして在留邦人の皆様をお招きして新年賀詞交換会を開催予定です。その機会に皆様にお目にかかるのを楽しみにしております。
ではまた来月お目にかかります。
赤松 武
在セネガル日本国大使館のメルマガをお読みいただいているみなさまへ、
みなさまの中には「そう言えば新しい大使は着任したのか?大使館のHPやSNSが更新されないのはサボっているのではないか?」と思われている方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
実は10日ほど東京に立ち寄ったあと、1月22日にダカールに到着しました。東京滞在中は、ブリーフや挨拶回りで忙しかったのですが、モントリオールとダカールの気温差は約40度もありますから、丁度中間の冬の東京で少し体調管理もできたかと思います。
ダカール着任翌日に外務省の儀典長を訪ね、今後の信任状捧呈について打ち合わせをしてきました。「信任状」って聞き慣れない言葉ですが、これは国の代表(日本の場合天皇陛下です)から別の国の代表(セネガルの場合大統領)の下に派遣される大使に託す親書のことです。中に何が書いてあるかは又別の機会にしますが、何しろ天皇陛下の親書ですから、紛失したりすると大変です。郵便で送るわけにもいかず、機内に持ち込んでずっと目の届く範囲において持って来ました。東京に立ち寄ったのはこの「信任状」を受け取ることも大きな目的の一つでした。ちなみにセネガルに加えて、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウも管轄していますので、都合四通の信任状が必要なのですが、セネガル宛て以外の信任状については別途クーリエ(外交伝書使などといわれますが、要は誰かが文書を取りに行くことです)で持って来てもらうことになります。
この信任状を国家元首(大統領)に直接手渡すことを「捧呈」と言います。東京で皇居に向う馬車を見かけた方もいらっしゃるかと思いますが、これは新任の外国大使が天皇陛下に信任状を捧呈するために乗る、宮内庁差し回しの馬車です。くわしくはこちらのリンクをどうぞ。https://www.gov-online.go.jp/imperial_family_channel/202404/video-283066.html
この信任状を捧呈することによって大使は正式に大使として活動を開始出来ることになります。もっとも、その写し(といっても単純なコピーではありません。)を外務大臣などに提出することによって事実上大使としての活動を開始できる、というのが国際慣行なのですが、セネガルは厳密に規則を守っており、大統領に信任状を捧呈するまではあまり目立った活動はできないというのが決まりです。その打ち合わせにまずは外務省を訪問したのですが、要は「目立つな」ということ。つまり公式な会談や活動、さらにはTVや新聞のインタビューを受けることは控えて欲しい、ということです。
とはいえずっと待っている訳にもいきませんから、外交団長(通常、一番在留期間の長い大使。当地ではカメルーン大使です)に着任の挨拶のあと、他の大使のところに挨拶に行ったり、今月来訪予定の参議院ODA調査団の受け入れ準備をすすめたり、来年当地で開催予定のユース・オリンピックの準備に向けた話し合いや日本からの来訪者の皆様からお話を伺ったりしていました。
さて、その信任状捧呈式、関係者によるとセネガルでは新任大使が4名以上まとまったところで執り行うのが慣行のようで、どうやら私は3人目。あと一人大使が加われば条件が満たされるので遠からず日時も決まるはずですが、さて、ラマダンまでに信任状が捧呈できるかが当面の関心事です。
「目立つことはするな」、とのことですが、このメルマガが配信されて日時をおかずして在留邦人の皆様をお招きして新年賀詞交換会を開催予定です。その機会に皆様にお目にかかるのを楽しみにしております。
ではまた来月お目にかかります。
赤松 武