メールマガジン2026年4月号

令和8年4月8日
【在セネガル日本大使館メールマガジン 2026/4/8】

◆ 目次 ◆
1 「赤松武駐セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」 -ダカール補習授業校校長 村松良介様-
4 「領事便り」
5 「大使館の活動報告」
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1 赤松武駐セネガル日本大使挨拶
 
在セネガル日本国大使館のメルマガをお読みいただいているみなさまへ
 
ダカールでは3月20日にラマダンが終わり、街はゆっくりと通常のリズムを取り戻しつつあります。このラマダン、セネガルでは他のムスリムの祝祭日同様、タイミングは月の観測結果を元に数日前に決定されますが、今年は特段大きな混乱はありませんでした。
 
もっとも、ラマダンの穏やかな空気の下で、セネガル社会が抱える課題が消えたわけではありません。
 
まず、教育を巡る問題です。2月に首都ダカールで激化した学生運動は、大学の一時閉鎖などを経て表面的には落ち着きを見せています。しかし、地方や教育セクター全体に目を向けると、奨学金の遅延や制度への不満は依然として解消されておらず、「収まった」というよりも「一旦引いた」というのが実感に近い状況です。
 
こうした動きの背景には、より大きな文脈ともつながっています。3月中旬、政府はユーロ債の元利払いを実施し、当面のデフォルトは回避されました。しかしその一方で、対外債務の問題そのものが解決したわけではありません。IMFとの交渉も続いていますが、次回債務返済期限がピークを迎える2028年に向けて、ファイ大統領とソンコ首相の政治上の確執を含む国内政治力学とも重なり目が離せない状況が続きます。マクロの財政問題が奨学金という形で若者の日常にも直接影響している点に、現在のセネガルの難しさが表れている様です。
 
さらに、3月末には、同性愛に関する罰則を強化する法律が成立しました。この問題については、国内では宗教的・社会的価値観を背景に多くの支持が見られる一方、国際的には人権の観点から一部懸念も示されています。セネガルがこれまで維持してきた「対話を重んじる穏健な国家」との関係も含め、今後欧米諸国他との関係にどのような影響が出てくるのか、注意深く見ていく必要があります。
 
こうした動きを総合すると、セネガルは現在、安定を維持しながらもその基盤が静かに試されつつある段階にあるように感じられます。
 
その中で、日本との関係は引き続き着実に進んでいます。3月にはダカール大学で国費留学制度を紹介した他、行政官留学生の選考や俳句コンクール授賞式の開催など文化関連の行事もつづきました。学生たちの関心は非常に具体的で、日本を単なる「技術」や「文化」としてではなく、「自分の将来の選択肢」として捉えていることが印象的でした。日本に対する期待が、抽象的なイメージではなく、現実的な形で広がっていることを実感しました。
 
 
また、4月20日に予定されている「平和と安全に関するダカール・フォーラム」に向けた準備も進んでいます。サヘル情勢を含め、西アフリカの安全保障環境が揺らぐ中で、ダカールが引き続き対話の場であり続けようとしていることは、この国の特徴の一つです。日本としても、こうした枠組みを支援するとともに積極的に関与していく考えです。
 
3月は、季節の変化こそ大きくないものの、ひとの動きとしては一つの節目の時期でもあります。
 
28日にはダカール補習校の卒業式に出席する機会をいただきました。送辞と3名の卒業生の答辞を聞きながら、半世紀近く前にメルボルンの補習校に通っていた頃の記憶がふとよみがえりました。卒業生のみなさんの今後の歩に、心からのエールを送りたいとおもいます。
 
また長年在留邦人社会を支えて来られた方々もこの時期に相次いで離任されることにも触れないわけには行けません。卒業式に臨席されておられた日本人会会長の竹中三菱商事所長もそのお一人です。これまでの御尽力に改めて感謝申し上げるとともに、新たな地でのご活躍をお祈りいたします。
 
新年度を迎え、環境の変化も多い時期かと存じます。どうぞ安全に御留意いただきつつ、健やかにお過ごしください。
それでは、また、来月お目にかかります。
 
赤松 武
 
2 大使館からのお知らせ
○2026年5月の休館日のお知らせ
5月1日(金) メーデー
5月14日(木) キリスト昇天祭
5月25日(月) 聖霊降臨祭
5月27日(水) ※犠牲祭
※イスラム教の休日であり、変更の可能性があります。
 
3 寄稿文 -ダカール補習授業校校長 村松良介様-
青空の下、子供達が汗だくで「こおり鬼」をして駆け回っている。教室前の廊下では、どちらが長くコマを回せるかの真剣勝負。教室に入れば、図書コーナーの蔵書の『スラムダンク』を黙々と読む子、ガールズトークで盛り上がるグループ…。「さあ、授業を始めるよ」と声がかかると、「えー、もう終わり?」と言いつつも、すぐ切り替えて授業の準備。間もなく、学年ごとの少人数グループに分かれて授業が始まった。子どもたちの真剣な表情、時折聞こえる笑い声ー
これは、ダカール補習授業校(補習校)の日常の一コマです。
 
本年1月に、補習校校長に就任した村松良介です。現在、補習校では、15名程度の小・中学生が、日本の教科書・教材を用いて国語と算数(数学)を学んでいます。授業の他にも、書き初めや節分、自由研究発表会、運動会、合唱といった、日本文化に触れたり互いの交流を深めるさまざまな行事も行います。
 
私の娘は、約9ヶ月前に補習校に入学しました。当初は、週末の生活リズムの変化、漢字や九九に苦戦する様子も見られましたが、それに勝る楽しさが補習校にはあったようで、今ではすっかり生活の一部です。友達やボランティア講師の先生がいて、日本語で笑い合える補習校が、娘にとって安心できる居場所であったことも大きいのだと思います。本人が勉強に対して前向きな気持ちを持つようになったこと、家庭学習の習慣がついたことは、親としても有難い変化でした。ちなみに、私も月2回ほど保護者講師として教えています。授業準備は大変なこともありますが、子どもたちの一生懸命な姿を思うと、つい頑張ってしまいます(笑)
 
補習校の運営は、セネガル日本人会からの補助金や、ボランティア講師の皆様のご尽力により成り立っております。多くの在留邦人の皆様に支えていただいていることに、この場をお借りして心より御礼申し上げます。日本のカリキュラムでの学びを通して、子どもたちの進路選択の幅を広げるとともに、日本文化や仲間とのつながりを大切にして成長してほしいー
今後も、そんな補習校であり続けたいと考えております。そして同時に、大人たちにとっても、子どもたちとの関わりから気づきを得たり、現地生活の情報交換などができる交流の場でありたいと願っております。
 
4 領事便り
○離任の御挨拶
 
在留邦人の皆様
 
平素より大変御世話になっております。領事の野中です。
私事で恐縮ですが、このたび4月末をもちまして、在セネガル日本国大使館を離任することとなりました。
 
在任中は、多くの邦人の皆様と関わらせていただき、皆様からの温かい御支援と御協力に心より御礼申し上げます。運動会や大使公邸でのプール開きなどの行事を通じて、直接皆様と交流できたことは、大変印象深く、貴重な思い出となっております。
セネガルでの経験は私にとってかけがえのないものであり、ここで得たご縁に深く感謝しております。
 
今後とも、在留邦人の皆様の御健勝と御多幸、そしてセネガルにおけるますますの御発展を心よりお祈り申し上げます。
なお、後任者の吉村領事からは来月号にて改めて御挨拶させていただきます。
 
まずは略儀ながら、メールにて離任の御挨拶とさせていただきます。
 
在セネガル日本国大使館
領事 野中 道明
 
〇国内情勢について
(1)道路運輸労働組合によるストライキ
2026年3月30日から4月1日までの間、道路運輸労働組合のストライキにより乗合バスやミニバスなどの運行が停止、減便され多くの利用者に影響を与えています。ストライキの呼びかけは今も継続しており、「無期限の継続」が宣言されるなど緊迫した状況です。都市間の移動を計画される際は、ストライキの再発により交通事情が悪化する可能性がある旨十分に御留意ください。
(2)改正刑法の施行について
2026年3月30日、改正刑法が施行され、同性愛に対する罰則が強化されました。
 
5 大使館の活動報告
○赤松大使によるサンゴール・ゴレ市長訪問
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01915.html
 
○令和5年度対セネガル無償資金協力「カザマンス地方における女性の水産加工業従事者及びそのコミュニティの生活の質・生計向上計画(FAO連携)」中間報告会の開催
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01917.html
 
○第38回俳句コンクール授賞式の開催
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01920.html
 
○令和5年度対ガンビア無償資金協力「食糧援助(KR)」コミッティの開催
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01912.html
 
〇対ギニアビサウ無償資金協力「食糧援助」に関する交換公文の署名
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01904.html
 
  
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