セネガル・日本職業訓練センター(CFPT)第三国研修閉講式

 

 

 

 

 

 

7月16日~8月17日、セネガル・日本職業訓練センター(CFPT)において、第14回第三国研修「アフリカ諸国向け職業訓練コース」が開催され、セネガル及び周辺国15カ国から、現職の職業訓練指導員24名が参加し、(1)太陽光発電用電子機器製作及び(2)工作機械製作の2コースの研修が行われました。

8月17日の閉講式には、ンジャイ青年・訓練・雇用大臣、ゲイCFPT校長、日本政府を代表して二石臨時代理大使及び大久保JICAセネガル事務所長が出席する中、研修成果の発表及び修了証書の授与が行われました。

サル大統領は持続的な経済成長の基盤となる、若年層の雇用及び職業訓練を優先事項として挙げています。また、セネガル国家が定める教育・職業訓練10カ年計画の中においても、技術教育・職業訓練の質の向上は最重要事項の1つとして定められています。これらは、人材養成を国の発展の礎として重視する日本の経済協力の方針と一致しています。

1984年に我が国の援助で設立されたCFPTは、セネガルにおける経済開発、主に軽工業開発を担い、高度化する産業技術に対応できる技術者の育成を目的としています。これまで、約2,300名の卒業生(内、留学生10%)を輩出しており、産業界への就職率は8割以上となっています。CFPTは、現在ではセネガルのみならず西アフリカ地域において、最も優秀な技術者を輩出する職業訓練校の一つとなっています。

我が国は、CFPTを通じ、西アフリカ地域における教員の質を向上させるため、1999年から、周辺国の職業訓練指導員を対象とした第三国研修を実施しています。今回は14回目となり、これまでに計16カ国から合計264名が参加しています。

当該研修の卒業生が、帰国後、自国の職業訓練学校において、研修で得た知見を学生に共有することで、アフリカ諸国の産業技術の発展に貢献し、経済発展の牽引力となることが期待されます。

閉講式で、ンジャイ大臣から、今回の研修内容及び長年に渡るCFPTの取組に対して感謝の意が表されました。また、太陽光発電分野における人材育成は非常に有用であり、アフリカ諸国の電力問題に対する解決策となりえる旨述べました。

また、研修参加者から、本研修に対する更なる期待が述べられるとともに、本研修に対する日本の支援に感謝の意が表されました。

【写真】 ンジャイ大臣及び二石臨時代理大使に対し、自らの製作した機器を紹介する研修生。