「セネガル川流域イニシアティブ(IRIS)」開始式

2014年4月28日、セネガル共和国北西部に位置するサンルイ市にて、北原隆大使、モモドゥ・ラミン・ファイ国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)サブサハラ地域事務所代表、アブドゥル・アズィズ・ジャロ・セネガル赤十字社社長、ウスマン・チャオ・サンルイ県知事補ほか出席の下、「セネガル川流域イニシアティブ(IRIS)」の開始式が行われました。本式典には、上記のほか本計画の対象地域であるセネガル川流域のモーリタニア、マリ、ギニア3カ国の各赤十字社・赤新月社代表をはじめ、関係するセネガル政府機関、大学、国際NGOからも参加がありました。

このIRIS(アイリス)計画は、セネガルに所在するIFRCサブサハラ地域事務所が、セネガル川流域国であるセネガル、モーリタニア、マリ、ギニアの4か国の各国国際赤十字・赤新月社のネットワークを活用し、セネガル川流域の4か国24地域において防災にかかる地域共通の課題分析を行い、啓発活動を通じた地域住民の防災意識の強化や、政府、国際機関、NGO等他アクター間の連携による防災対策強化を行うものです。2012年から5年間の計画行程のうち、日本政府は2014年の活動に対し80万米ドルを支援することになりました。

開会式では、IFRCを代表しジャロ・セネガル赤十字社社長より日本政府に対する感謝の言葉が述べられたのに対し、北原大使は、歴史上多くの自然災害に直面し、その度に経験を積み重ねながら復興してきた日本にとって、防災に貢献することは義務のようなものである、人は自然の前では無力だが、非常時への対処には平時からの備えが重要であり、今回の日本の貢献が少しでも役立つことを願うと述べました。
開始式後は2日間にわたり、本計画実施についての関係者会議が行われました。

なお、IRIS計画の開始及び日本政府による資金協力については、新聞等当地メディアによって広く報道されました。



【プロジェクト基礎情報】
・案件名:「セネガル川流域イニシアティブ(IRIS)」
(国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)実施)
・拠出金額:80万米ドル(平成25年度対IFRC拠出金(補正予算))
・計画概要:セネガル、モーリタニア、マリ、ギニアの4か国にまたがるセネガル川流域の24地域において、各国国際赤十字・赤新月社のネットワークを活用し、防災にかかる地域共通の課題分析を行い、啓発活動を通じた地域住民の防災意識の強化や、政府、国際機関、NGO等他アクター間の連携による防災対策強化を行う。