平成21年度対セネガル環境プログラム無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」引渡式

2014年7月15日、ダカール市内の国家消防隊兵舎において、平成21年度環境プログラム無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」によって調達された救急車両25台及び関連機材(合計約2.89億円)の引渡式が開催され、北原大使、シセ内務・公安省次官、カマラ国家消防隊長及びシセ公安局長補が出席しました。

 本式典で引き渡された車両や機材は、2010年3月に供与された6.56億円の無償資金協力にて調達されたものの一部であり、それまでに引き渡された車両や機材は既に国内の被災地等で活用されています。

 車両・機材一覧

 日本政府の本支援により、セネガルにおける災害の予防や、救援活動の担い手となる市民保護局及び国家消防隊の対応能力が強化されることが期待されます。

 北原大使はスピーチの中で、本支援は、日本がこれまで蓄積してきた災害対策ノウハウを、気候変動による被害に直面するセネガル等友好国と共有するという意味を持つこと、自然災害対策はセネガル新興の基礎を築く上で重要であることを述べました。

 シセ内務・公安省次官は、洪水等の災害対策、被害者支援において本支援が非常に重要であること、また、日本の支援は機材のみではなく、これまでJICAを通じて技術研修も行われてきたことに言及し、セネガル政府及びセネガル国民から日本政府及び日本国民への感謝の意を表しました。



車両等引渡しの象徴として、車両の鍵をシセ内務・公安省次官に贈呈する北原大使
国家消防隊兵舎にて、引き渡された車両を前に立つカマラ国家消防隊長(左)、シセ内務・公安省次官(中央)、北原大使(右)
日本から供与された救急車両