漁業調査船のフォローアップ協力にかかる引渡式

2015年1月22日,ダカール港にて,漁業調査船を対象とした平成25年度フォローアップ協力(JICA実施)の引渡式がウマル・ゲイ漁業・海洋経済大臣出席のもと行われました。

漁業調査船Itaf DEME号は,セネガル自らが自国の水産資源を管理できるよう平成11年度に我が国水産無償資金協力により供与され,当国の水産資源調査に貢献してきました。近年メインエンジンや機器類の故障が相次いでいたことから,平成25年度フォローアップ協力により修理を行うとともに,メンテナンス技術の講習等が実施されました。

引渡式では,当館から出席した高野書記官から,セネガルと同じ魚食国であり,海洋生物資源の持続的利用について同じ考えを共有してきた日本が,セネガルの資源管理に貢献できることの喜びを伝えるとともに,セネガルの海洋生物資源はセネガルに合った資源管理方法によって自ら管理していくこと,セネガルの漁業者自らが資源管理の意識をもち,コミュニティの前浜資源を利用しながらも守る責任をしっかりと持つ共同管理が重要である旨強調しました。
これに対して,ウマル・ゲイ漁業・海洋経済大臣から,本フォローアップ対象となった漁業調査船は,大統領が打ち出した政策と漁業政策の進展に貢献すること,日本のセネガルに対するこれまでの質の高い多面的な二国間協力,特に漁業分野における支援に多大なる感謝の念を感ずる旨発言がありました。
今回のフォローアップにより,漁業調査船の当国における益々の活躍が期待されます。



フォローアップを終えた漁業調査船Itaf DEME号


漁業調査船の重要性を訴えるウマル・ゲイ漁業・海洋経済大臣