セネガル・日本職業訓練センター(CFPT)30周年記念式典

2015年3月5日、セネガル・日本職業訓練センター(CFPT)において、モハメド・ブン・アブダラー・ジョヌ首相及びママドゥ・タラ職業訓練・研修・手工業大臣ご臨席の下、同センター開校30周年の記念式典が開催され、北原大使及び東京から来訪された柳沢JICA理事が出席いたしました。

同センターは、セネガルの産業界発展を目的に、日本の協力の下で設立され、1984年に開校いたしました。以来、同センターでは、日本の技術協力の下、多数のセネガル人学生が高度な産業技術の習得に日々取り組んでおり、これまでにも多数の優秀な人材を輩出しております。

今回の開校30周年記念式典では、ジョヌ首相、ゲイCFPT校長、柳沢JICA理事と共に、北原大使がスピーチを行いました。

このスピーチの中で北原大使は、同センターが若年雇用対策を通じて過激主義等のイデオロギーから西アフリカ地域を守ることにも貢献している旨を強調いたしました。また、民間セクター及び外国直接投資の役割が益々重要となっている一方、PSE(セネガル振興計画)達成のためには、公共セクターの改革と共に、教育・養成への社会的投資が必要であり、日本政府は引き続き教育分野においてセネガルを力強く支援していく旨述べました。そして、TICADⅤで日本が発表した産業人材育成センターの対象として、セネガルがアフリカ10か所の1つに選ばれたことを紹介し、産業人材育成センターがABEイニシアティブやCFPTとの相乗効果により、西アフリカ地域の発展のみならず、セネガルの発展を願うサル大統領が策定されたPSEの目標達成にも大きく貢献するものである旨を述べられました。


これに対し、ジョヌ首相からは、セネガルが産業人材育成センター10か所のうちの1つに選ばれたことを喜ぶとともに、CFPTを通じた若者起業家の育成を日本政府に対して提案され、我が国の協力に対する大きな期待を表明されました。


左からタラ職業訓練・研修・手工業大臣、ジョヌ首相、北原大使、柳沢JICA理事