「エボラ出血熱対策支援計画」開始式

2015年5月8日、保健・社会活動省において、「エボラ出血熱対策支援計画」の開始式が行われました。本計画は、ユニセフが日本からの50万ドルの支援により、セネガル政府のエボラ出血熱対策支援として、予防・早期発見システムや管理能力強化を行うものです。本式典には、北原隆大使、保健・社会活動省からマム・アブドライ・ゲイ官房長、ライリー・モシリ当地ユニセフ事務所長、そして本計画の実施機関のひとつである緊急オペレーションセンター(COUS)のアブドライ・ブッソ・センター長が参加しました。
「エボラ出血熱対策支援計画」は実施期間を1年間とし、主なプロジェクト対象地域を、ギニアとの国境近くの3州(タンバクンダ、コルダ及びケドゥグ)としています。 エボラ出血熱警戒時や発生時に適切に対応できるようにするため、医療従事者に対する研修や、陸海空国境における監視体制の強化、そして、緊急オペレーションセンター(COUS)の管理のもと、活動に携わる関係者・組織の調整、モニタリングと評価が行われる予定です。
開始式でのスピーチにて、北原大使は、日本はエボラ出血熱の流行に対する支援として、ユニセフを通じてこれまでに1400万ドル、現在までの各国に対する支援総額は1.7億ドルになることを述べるとともに、世界でエボラ出血熱は未だ終息しておらず、日本はセネガルが警戒を怠ることなく予防に努めることを応援すると伝えました。
ゲイ保健・社会活動省官房長は、セネガルと強い絆で結ばれた日本の支援に対する感謝の言葉を述べ、同省に技術顧問として派遣され、式典にも同席した清水専門家について言及し、日本の途上国における保健システムへの多大な支援についても強調し、感謝の意を表しました。


(左から : 北原大使とスピーチをするゲイ保健・社会活動省官房長)


(左から:プレスインタビューを受ける北原大使、ゲイ保健・社会活動省官房長、モシリ当地ユニセフ事務所長)