現地プレス向けツアーを行いました
2月9日, 在セネガル日本国大使館が実施した日本の地方給水支援に関するプレスツアーに当地のメディア(テレビ2社, 新聞5社)が参加しました。本プレスツアーは, 日本の開発協力が現地メディアに取り上げられる機会を増やすとともに, その実態及び成果をを広くセネガル国民に認識してもらうことを目的としています。
プレス一行は, ダカールから2時間半の距離に位置するチェス州タイバ・ンジャイ市を訪れ,「タンバクンダ州給水施設整備計画」,「安全な水とコミュニティ活動支援計画」及び「農村自立発展プロジェクト」の現場取材を行いました。タイバ・ンジャイ市には, 日本の無償資金協力により1981年に建設された給水施設があります。2011年には,同施設のリハビリとして新規給水塔及び給水施設の建設を行いました。この他にも同市において, 給水施設管理のため,水管理組合の立ち上げ及び組織運営支援や水を利用した養鶏及び果樹・野菜栽培の技術協力が行われてきました。
水管理組合長のバジャン氏はプレスに対し, 昔,女性達は,水を探しに行くため朝4時に起床し学校に通う時間もなかったが, 現在では同市の学校において女子生徒数が男子生徒数を超えたと説明しました。また,タイバ・ンジャイの女性達は, 日本の技術協力により,養鶏や野菜栽培で現金収入が得られるようになった喜びを表しました。さらに,水力・衛生省水担当のベルテ氏は, 日本のセネガルにおける給水支援は1979年以来続いており,セネガル全国で合計130か所を超える給水施設を170億円以上かけて建設したことをプレスに伝えました。
プレスツアーの翌日以降,セネガル国営放送(RTS)を始めとするプレス各社により「日本はタイバ・ンジャイの乾きを癒やす」「日本,地方給水支援分野で最前列に立つ」等のタイトルで今回の視察内容が報じられました。また,地域の女性グループの収入源確保に貢献したプロジェクト(農村自立発展プロジェクト)についても取り上げられ,一つのコミュニティに対し,施設の建設や機材供与だけでなく,技術移転を通じた自立支援等を含む日本の包括的な取組が高く評価されました。
関連リンク(外部サイト)
プレスツアー後にリリースされたウェブ記事
Hydraulique - Programme d’approvisionnement en eau potable : Le Japon étanche la soif de Taïba Ndiaye
(2月10日付け)(邦訳:「水-飲料水供給プログラム:日本はタイバ・ンジャイの渇きを癒す」)
Accès à l’eau en milieu rural : 130 forages réalisés par la JICA
(2月10日付け)(邦訳:「農村における水へのアクセス:130か所の給水施設がJICAによって実現」)
LE JAPON, EN POLE POSITION
(2月10日付け)(邦訳:「日本、先頭に立つ」)
Taïba Ndiaye : Quand les nippons se substituent à l'Etat pour abreuver le Cayor
(2月15日付け)(邦訳:「タイバ・ンジャイ:日本が政府に代わってカヨールに水を飲ませる時」)


