平成27年度対セネガル草の根・人間の安全保障無償資金協力「農産物貯蔵庫建設計画」引渡式

3月17日,ティエス州ノト市クル・ンビル・ンダオ村において,平成27年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「農産物貯蔵庫建設計画」により建設された農産物貯蔵庫の引渡式が開催されました。本式典には石田書記官,ノト市長等が出席し,市長からは当地域でこれまでに実施された日本の援助に対する感謝の意が述べられました。
農産物保管庫は,農産物生産者組合により野菜やマンゴーの保管・出荷基地として使用される予定です。倉庫の稼働により,適切な環境下での保管による農産物の品質の保持,広いスペースの確保による出荷作業の効率化が図れることに加え,生産者の収入が増加することが期待されています。また,種子・肥料保管庫は,ロンプール野菜生産者組合が地元生産者のために首都で一括購入する種子と肥料の保管及び販売所として使用される予定です。これまで各生産者は,行商人などから品質にバラつきのある種子を購入していましたが,今後は組合を通じて品質の安定した種子が地域に供給されるようになります。

- 「農産物貯蔵庫建設計画」
供与限度額 : 27,456ユーロ (3,843,840円)
実施団体  : エコビレッジ庁
事業内容  : セネガル北西部の窪地部(ニャイ)において,ティエス州ノト市クル・ンビル・ンダオ村に農産物保管庫1棟及びルーガ州ロンプール村近郊に種子・肥料保管庫1棟を建設する。


完成した農産物保管庫


農産物保管庫内部



式典には多くの人が参加した。左から石田書記官,ノト市長,クール・ンビル・ンダオ村長。