在セネガル日本大使館メールマガジン(2022年7月6日配信)
令和4年7月6日
皆さま
在セネガル日本大使館のメールマガジン2022年7月号を配信いたします。このメールマガジンは、在留届をご提出いただいた方、その他日・セネガル関係のためにご活動いただいている方々に配信しております。
【在セネガル日本大使館メールマガジン 2022/7/6 第2号】
◆ 目次 ◆
1 「伊澤修駐セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」
4 「領事便り」
5 「医療情報」
6 「政治・経済」
7 「広報・文化便り」
***********************
1 伊澤修駐セネガル日本大使挨拶
最近ダカールでも雨が降り、雨期の訪れを間近に感じますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
本使は2月に着任し、しばらくしてセネガルの南部を視察する機会があったのですが、その時は南部といえども砂ばかりの乾燥地帯が広がっていたので「やはりサハラに近い国々では大地は乾燥し、草木の植生も限られるのだな」と勝手に考えていました。ところが先日ガンビアに出張する機会があり、再びセネガル南部を旅したところ、前回砂地でしかなかった大地に一斉に野草が生い茂り緑の大地に変わっているのを見て大変驚きました。乾燥に耐えて岩のように見えたバオバブの木々も若々しい若葉に覆われています。全く違った景色を目の前にして、これがセネガルの季節の変化なのだと実感しました。
前回のメルマガでは大使館からの「発信」の強化について考えを述べさせて頂きました。今回は大使館業務の基本とも言える在留邦人の皆様との関係を少し述べさせて頂きます。
大使館は日本とセネガルとの関係強化を任務としていますが、その礎は「人」だと考えています。経済協力やビジネス、更に文化交流等様々な分野で関係を深めていくためには一人でも多くの日本人にセネガルに来て頂き、またはセネガルに滞在していくことが重要だと考えています。こうした邦人の皆様のセネガル来訪と滞在を支援するために大使館の業務として本使が重視している点がいくつかありますので、以下説明します。
1 安全確保
何といっても皆様がセネガルにて安全に滞在して頂くことが最も重要です。セネガルは西アフリカ地域の中では比較的治安が良く、例えばダカールの中心では夜でも女性が街を歩いているのを見かけます。また、銃の所持も禁止されているため発砲事件も聞きません。その一方でバイクに乗ったひったくりや空き巣狙いといった一般犯罪は時折発生しています。
一般犯罪については皆様ご自身に日頃から気を付けて頂くようお願いするしかないのですが、 邦人の皆様の安全確保の観点で大使館として特に重視して取り組んでいることは、デモや抗議活動に伴う治安状況への対応です。こうした特別な状況に対して大使館は状況の正確な把握と皆様への迅速な情報提供に努めています。一例ですが、結局は延期になりましたが、先週野党が呼びかけていたデモについて、詳細は申し上げられませんが、大使館はセネガル政府の当局や外国大使館やプレス等様々なところから情報を収集し、情勢の把握に努めています。また、大使館の現地職員を通じて現地語の報道の情報収集も行っています。このようにして広く情報を収集・分析し、その集めた情報の中で皆様の安全確保のために必要な情報については領事メールや大使館のホームページ等を通じてお知らせするよう努めています。今月末の国民議会選挙に向けて政治的緊張が高まる可能性もありますので、引き続きこのような取り組みを続けていきます。また、選挙に限らず、引き続き邦人皆様の安全の確保は大使館の最重要業務として取り組んでいきます。
2 医療・保健
次に皆様が安心して暮らせるためには医療事情に関する情報も大切です。大使館には医務官がいて、一般医療行為を行うことは禁じられていますが、専門家として当地の医療関連の情報を収集しています。また、セネガルに対する我が国の協力において医療保健分野が従来から重点分野となっていることから、医療保健分野に日本から複数の専門家が派遣されていますので、こうした専門家の皆様からも情報を頂いています。大使館はこうした情報を取りまとめて、当地の医療保健事情について随時皆様に情報を提供していくこととしています。これまでもコロナの感染状況について随時情報提供してきました。また、今回のメルマガで下記に紹介している闘病記等は個人情報の保護の観点から支障が無い範囲でセネガル医療機関の体験談を提供していく考えです。
また、ホームページの左側にはダカールの大気の汚染状況について毎日情報を提供していますので参考にしてください。
まだこうした医療保健分野の情報提供は始めたばかりですので少し試行錯誤が続くかもしれませんが、より有益な情報提供ができるよう努めて参ります。
3 教育
現在、セネガルに滞在する邦人のご家族の数はそれ程多くはありませんが、将来日セネガル関係の発展にともない邦人家族の数も増えていくことが考えられます。そしてお子様がいる家族にとって教育は最大の関心事です。家族の子供達にとって教育機関としては、現地校を除けば、インタースクールと日本語補習校の2つになります。大使館は従来から日本語補習校の活動を積極的に支援しています。また、今後はインターナショナルスクール等現地の教育事情に関する情報も提供していければと考えています。教育事情については邦人家族の今後の増減に念頭におきながら適宜情報収集を進めていく考えです。
以上、安全の確保、医療の情報の提供、教育の支援、この3点を邦人の方々の滞在支援として積極的に進めていく考えです。こうした大使館の業務を在留邦人の皆様の必要に見合ったより効果的なものにしていくために、大使館の活動に関して皆様からのご要望やご意見を頂ければ幸甚です。
2 大使館からのお知らせ
○2022年7月、8月の休館日のお知らせ
7月11日(月)犠牲祭翌月曜日
7月18日(月)海の日
8月9日(火)イスラム新年
8月15日(月)聖母昇天祭
3 寄稿 ~JICAセネガル事務所 森下拓道所長~
今回、メールマガジン第2号への寄稿への依頼をいただきました。
私自身の紹介と現在JICAが重点を置いているテーマを中心に簡単にご紹介させていただきます。
私は2022年3月に着任、現在、約4か月が経過したところです。今回が2回目のセネガル勤務となり、前回は2003~2007年の約3年半の勤務でした。それから彼是15年の月日が経過していますが、その間、2012~2016年はブルキナファソに勤務しておりますので、アフリカという意味では今回が3回目の駐在です。
この15年でセネガル、特にダカールはだいぶ変わりました。長くおられる方は逆に変化に気づかないこともあるかもしれませんが、しばらくぶりに来てみると変貌に驚くばかりです。卑近なところで申しあげれば、当時は生ビールを出す店など記憶の限り1~2軒しかなく(当時、ダカール中かなり探し回ったので、ほぼ間違いないはず)、今のアルマジ、ンゴールのあたりは岬の屋台のほかはメリディアン(現在のキングファッド・パレスホテル)とクラブ・メッド(現在の米国大使館の一部)があったぐらいでしたが、現在は新しいレストラン・お店がいっぱいで、もはや昔の面影がありません。もし、この発展にJICAも直接あるいは間接的に幾許かの貢献ができたのであれば、望外の喜びです。
読者の皆様はご存じのとおり、JICAは政府開発援助(ODA)を通じた国際協力の実施機関です。技術協力、無償資金協力、有償資金協力を中心に、様々なパートナーとの協働を通じて、広義の国益を追求しつつ、セネガル経済・社会の発展に貢献していくことを目指しています。
対セネガル協力はこれまで、人間の安全保障の観点から、一人ひとりの生活水準の改善を目指し、特にコミュニティレベルでの活動支援を中心に進めてきました。セネガル社会というのは、単純化して言えば、干ばつや洪水、砂漠飛びバッタの襲来(前回の滞在中、ダカール中にバッタの大群が押し寄せ、窓を閉め切っても何故か家の中に侵入していたことも…)など不安定な自然環境を、家族や地域的・宗教的コミュニティとのつながり、連帯といった社会の安定化装置を通じて制御するという構図と認識しています。したがって、教育や保健、村落給水、農業、漁業といった多くの伝統的な協力分野で、この社会的紐帯を活用したコミュニティとの協働を通じた事業が多く実施され、一定の成果を上げてきました。セネガルの伝統に根差したこのアプローチは今ももちろん有効であり、こうした伝統を引き続き維持・尊重しつつ、セネガル社会の安定に取り組んでいきたいと考えています。一方で同時に、今後は天然ガス・石油開発が本格化し、これまでにないスピードで経済開発が進められていくことが予想されます。現在のダカールの建設ラッシュは、その序章に過ぎないとみています。そんな中で、この経済成長の加速化を支援しつつ、同時にこの成長が格差を拡大し社会の不安定化を招くことのないよう、バランスのとれた発展を支えていく協力がこれまで以上に求められるとの認識の下、現在は、港湾や変電施設の整備、海水淡水化事業などの社会経済インフラの整備を進めていますが、今後もインフラ分野で新しい協力を積極的に進めていきたいと考えています。
しかし、セネガル政府にとっても金額ベースでみればODAの重要性は年々低下する傾向にあり、ODA単体では期待される効果を発現することが難しい時代に入りつつあります。もはやODAではなく民間資金が経済成長の基盤となる時代であり、民間企業、特に日本の企業の進出を積極的に支援し、民間資金と連携したODAの在り方を追求していくことが求められていると強く感じています。この観点から、ODAあるいはJICAが果たすべき役割は大きく2つあると考えています。ひとつは、直接的に、民間企業の進出を支援すること。JICAはいくつかの民間企業連携スキームを創設し、本格参入前の調査関連経費を支援するとともに、海外投融資事業等を使って進出支援を行っています。セネガルではまだ海外投融資案件が実現していないので、個人的には何とか案件化を実現したいと考えています。二つ目は、投資対象国としてのセネガルの魅力を高めるべく、従来から実施している人材育成や基礎インフラの整備、政治や治安の安定を支えるような支援を、さらに高いレベルで取り組んでいくことです。例えば、保健分野では従来の母子保健から糖尿病や脳卒中といった非感染症疾患への対応にも取組を拡大しつつありますし、教育支援も、現在は初等教育に力を入れていますが、今後さらに中等教育や職業技術教育・訓練を強化していくことも必要です。さらには、長い歴史のある国際協力を通じて築いてきた親日感情の維持・向上やセネガル政府関係者との信頼関係の強化などを通じ、民間企業進出の基盤を作っていくことだと思います。もちろん、これらの取組は民間企業だけを対象にしたものではありません。NGOや研究者の方々、文化・スポーツ交流などを目的とした方々、そして日本への留学生OB/OGの皆さんも歓迎です。ご遠慮なくJICAの扉を叩いてください。
ここまで申し上げたような考えに基づき、JICA事務所では総勢50名、うち日本人職員22名が日々の業務に取り組んでいます。このほか、随伴家族やJICA事業関係者としての滞在者を含めれば、変動はあるものの常時100名程度のJICA関係者が滞在しており、さらに、8月からは少しずつ協力隊員(JOCV)を戻し、来年度末の2024年3月には40人程度の規模まで復活させることを目標にしています。コロナ禍により延期されたJOCV40周年記念事業をできるだけ速やかに開催し、2025年の45周年記念事業につなげていきたいと考えています。
JICAの事業は在留邦人はもちろんのこと、その他様々なセネガル関係者の方々とのつながりの中で実現し得るものであり、その事業の成果を皆様にも何らかの形で還元することができるように取り組んでいきたいと考えておりますので、引き続きのご支援とご協力をいただければ幸いです。
4 領事便り
〇このメールマガジンが届くころはちょうどタバスキ(犠牲祭)の時期となります。タバスキではお祭りの準備にお金が必用になることから、犯罪が増加する傾向にあるとされます。
〇まず、注意していただきたいのがひったくりです。路上でスマートフォンを使いながら歩いているときに、後ろから来た2人乗りのバイクに追い抜きざまにスマートフォンをひったくられるケースが多発しています。肩掛けした荷物を強引にひったくられ、路上を引きずられ傷害を負わされる事案も発生しています。
このほか、公共バスやフェリー乗車中又はその乗り場において、ポケットや鞄の中の財布を盗まれるスリ被害、アルマジ地域では施錠されていない窓等から侵入され、パソコン等を盗まれる被害も発生しています。
〇これら被害に遭わないために、
・ できる限り単独で行動しない。
・ 夜間や早朝の不要不急の外出を避ける。
・ 移動するときは、なるべく車を利用する。
・ しつこい物売りには拒否の態度を明確に示す。
・ 外出時には高価な物を持たない。身に着けない。
・ 被害を最小限に抑えるよう、現金は分散して持つ
・ 路上を歩く際は、バッグ等は体の前で見えないように抱えるか、壁や建物側の腕で持つ。(バッグ等を首や肩から下げていると、ひったくりの車やバイクの力により体ごと引っ張られて大事故に繋がる危険があります。)
等の注意事項を守るようにしてください。
〇緊急時の連絡先
警察(国内共通):17
消防(国内共通):18
在セネガル大使館:33‐849‐5500
5 医療情報
○セネガル病院受診体験記のご案内
当館HPでは、在留邦人や旅行者の皆様によるセネガル病院受診体験記を随時掲載していきます。個別事例ですのでセネガル全体の医療事情を反映することはできませんが、在留邦人の皆様はもちろん、今後セネガルへ渡航を予定されている皆様にも、具体的にイメージできる機会となりましたら幸いです。
今般、初回の体験記を以下のHPに掲載いたしました。今後も随時更新していく予定です。プライバシーに抵触しない範囲でご自身の受信体験を共有してくださる在留邦人や旅行者の皆様がおられましたら、是非当館までご連絡頂けますと幸いです。
当館HPセネガル病院受診体験記:https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100367099.pdf
当館連絡先(体験記共有):( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○医療機関のキャッシュレス・サービス対応について
セネガルの一部の医療機関ではキャッシュレス・サービスに対応しています。ご自身が保険のキャッシュレス・サービスに加入していて、受診や入院しようとする病院が当該保険会社とキャッシュレス提携を結んでいる場合、必要な費用は全て保険会社が支払いますので、現場での自己負担がなくなります。また、セネガルの医療事情は西アフリカの中では比較的恵まれた水準と言われていますが、日本と同等の医療となるとなかなか難しく、重症例は他国へ緊急搬送となる場合があります。緊急搬送も充分にカバーする内容のキャッシュレス・サービスの場合は、医療ジェットなどの搬送費用はもちろん、搬送先(主に先進国)での医療費も全て保険でカバーされます。セネガル医療機関のキャッシュレス対応については、ご加入の保険会社にご確認ください。
6 政治・経済
○セネガル国民議会選挙(2022年7月31日)を控えた政治情勢について
7月31日に予定されている国民議会選挙(小選挙区・比例代表並立制)において、最大野党連合であるYAWの比例代表候補者名簿が選挙法規定違反を理由に選挙当局に受理されず、多くの野党幹部が同選挙に出馬できなくなっている事態を受け、ダカール市内やカザマンス地方等を中心に、野党関係者による抗議デモが散発的に行われています。セネガルにおいては選挙前の期間の政治デモは実質的に禁止されていることから、デモが行われる際には、これを規制する治安当局と野党支持者との衝突や、野党関係者の逮捕をめぐる混乱、大幅な交通渋滞等が生じており、6月17日には、合計3名がデモに巻き込まれて死亡しました。6月29日に呼びかけられていたデモはタバスキ前の準備等を理由に中止となりましたが、タバスキ後の状況は予断できず、今後もこうした事態が引き続き発生する恐れがあります。
在留邦人の皆さまにおかれては、デモや集会を見かけた場合には、不用意に近づかないように注意してください。また不測の事態に巻き込まれることがないよう、慎重な行動を心がけるとともに、引き続き領事メール、報道等に留意し、安全を確保するよう努めてください。仮に邦人の方が被害に遭われたという情報に接した場合には、当館までご一報いただきますようお願いいたします。
○日・セネガル首脳会談(2022年6月27日)
6月27日、G7首脳会合出席のためドイツを訪問中の岸田総理とサル大統領間で首脳会談が行われ、保健分野での協力の進展、ウクライナ情勢、東アジア情勢などが話し合われました。詳細は以下のリンクからご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/sn/page3_003352.html
○円借款「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援プログラム(第2フェーズ)」、無償資金協力「人材育成奨学計画(JDS)」他無償資金協力1件に関する交換公文署名(2022年6月16日)
6月16日、伊澤大使とホットゥ経済・計画・協力大臣との間で、円借款案件「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援プログラム(第2フェーズ)」(総額100億円)、無償案件「人材育成奨学計画(JDS)」(総額2.24億円)、無償案件「食糧援助」(総額2.5億円)に関する交換公文の署名が行われました。円款案件「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援プログラム(第2フェーズ)」により、2016年にE/N署名が行われた、同案件の第1フェーズ(総額84.4億円)に続き、我が国はUHCの達成に向けたセネガル政府の取り組みへの支援を強化します。また、「人材育成奨学計画(JDS)」では、将来セネガルの指導者となることが期待される若手行政官等による本邦大学院での修士課程取得を支援します。さらに、「令和4年度対セネガル食糧援助」により、ウクライナ情勢を受けて調達が困難となっている米を供給することにより、同国の食糧安全保障の改善に寄与します。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00855.html
★セネガルにおけるUHC促進のための日本の協力についてはこちらの紹介動画も是非ご覧ください:
https://drive.google.com/file/d/17cmTiVyyPMQre6qGx2ChgVC1IavQp-6u/view?usp=sharing
○食糧援助供与米の供与式(2022年6月20日)
6月20日、2020年度食糧援助(2.5億円)の供与米の供与式がコミュニティ開発省で行われ、伊澤大使とカ・コミュニティ開発大臣が出席しました。今回供与された日本米2620トンが、セネガル国民の食糧安全保障の改善につながることが期待されます。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00858.html
○伊澤大使のガンビア大統領への信任状捧呈(2022年6月22日)
6月20日~23日、伊澤大使はガンビアを出張し、アダマ・バロウ大統領に信任状を奉呈しました。ガンビア出張中は、バロウ大統領、タンガラ外相、ドラメ漁業・水資源大臣を表敬した他、ガンビアで勤務される国際機関邦人職員やJICA専門家等と意見交換を行いました。また、日本政府はIOMを通じてセネガルとガンビアの国境管理能力強化を支援しており、陸路での入国時にはガンビア移民局にご支援をいただいた他、IOMを通じてガンビア移民局に供与したスピードボートの引渡式にも出席しました。
ガンビアでは地方飲料水給水計画や食糧援助、農業専門家の派遣、国際機関邦人職員の活躍等、様々な協力が実っています。今回の出張では、バロウ大統領ともTICAD8に向けて協力していくこと、今後の二国間関係の発展に向けて協力することを確認しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00886.html
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00861.html
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00884.html
○伊澤大使のカーボベルデ大統領への信任状捧呈(2022年6月30日)
6月27日~7月1日、伊澤大使はカーボベルデを出張し、ネーヴェシュ大統領に信任状を奉呈しました。カーボベルデ出張中は、ネーヴェシュ大統領、コレイア副首相、ヴィエイラ外務・協力閣外大臣を表敬した他、カーボベルデにおけるこれまでの様々な開発協力案件を視察しました。
また、7月1日には伊澤大使とヴィエイラ外務・協力閣外大臣との間で、2022年度対カーボベルデ食糧援助の交換公文の署名と交換がされました。カーボベルデは長引く干ばつ、新型コロナウイルス、ウクライナ情勢の影響を受け、国内の食糧状況が悪化しています。本案件を通じ、カーボベルデの食糧安全保障の改善に貢献することが期待されます。
日本はカーボベルデと1975年に同国が独立して以来協力関係が続いています。これまで、水産、インフラ、水、食糧、保健等の分野で協力を行ってきました。カーボベルデは日本と同じ火山島で、10の島からなります。真っ青な海と空、壮大な山や渓谷が広がる美しい国です。国内産業の25%を観光業が占める中、コロナ禍の打撃を受けて観光客は激減しましたが、少しずつ回復傾向に向かっています。皆さまもぜひカーボベルデの美しい海や渓谷を楽しみに足を運んでみてください。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0kBGkY8busjP3oxPyQJdVgtMtqU1XgTaNXCLhdNuctcRU6rvwKgksUQhRsCdVufwSl&id=100078921276471)
○当館が所掌する4か国(セネガル、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ)の政治経済関連の一般情報は、翌月上旬に当館のHP新着情報欄に「在セネガル大使館月例報告」として掲載しておりますので、ご関心のある方はそちらをご参照ください。
(参考)2022年5月の月例報告:
https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100365386.pdf
7 広報・文化便り
○国際交流基金事業海外巡回展「現代・木彫・根付」(2022年7月4日~24日、於:Galarie Nationale d’Art)
R4年度国際交流基金として、巡回展「現代・木彫り・根付」が開催されます。詳細は以下のとおりです。
1 時期 2022年7月4日(月)~22日(金)平日9時~17時
2 場所 Galarie National d’Art
19, Avenue Hassan II, Plateau Dakar (Canal +の正面)
3 費用 無料
4 概要 https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100365392.pdf
○8月マンガワークショップ
本年8月末に、京都国際マンガミュージアムで開催しているマンガ制作体験ワークショップ「マンガアシスタント体験」がダカールで開催される予定です。当館では、京都精華大学、並びに日本ポップカルチャー紹介イベント主催団体であるPlanet Aの関係者と共に同ワークショップ開催準備を進めております。本ワークショップでは、同大学マンガ学部特任講師のユー・スギョン氏を講師に招き、マンガ家アシスタント(マンガ原稿を完成させるのに作画のお手伝いをする人たち)のように、Gペンなどマンガを描く際に実際に使用する画材道具を使った作画作業を行いながらマンガ技法を学んでいただけます。この機会に、ご関心のある日本人の方々にもご参加いただき、セネガルでの日本文化の紹介並びに文化交流事業として共に盛り上げて参りたい所存です。
○「第30回サンルイ国際ジャズ・フェスティバル(Le Festival de Jazz de Saint Louis)」(2022年6月2日~5日)
2022年6月2日より5日にかけて、セネガルの世界遺産であるサン・ルイ島で「第30回サンルイ国際ジャズ・フェスティバル(Le Festival de Jazz de Saint Louis)」が開催されました。右開催期間中は、メイン会場の野外ステージはじめ、同島のあちこちで複数のコンサートが開催され、夜中過ぎまで、ジャズを楽しむ地元の方々や観光客で賑わいました。同フェスティバルは、1993年、サンルイでのジャズ活動を通じた街おこしを目的に、初めて国際フェスティバルの形で開催されて以来、毎年開催されており、サンルイ州の文化活動促進はじめ、経済開発に貢献してきました。同フェスティバルには、今日までに、カメルーン出身サックス奏者だった故Manu Dibango氏、アメリカ出身サックス奏者Pharoah Sanders氏、ブラジル出身ギタリストGilberto Gil氏、アメリカ出身オルガニストRhoda Scott氏、マリ出身ギタリストAli Farka Touré、アメリカ出身ドラム奏者Elvin Jones、アメリカ出身ピアニストRandy Weston、ナイジェリア出身サックス奏者Femi Kuti等、多くの名演奏家が参加しています。今年のフェスティバルには、当館からも伊澤大使ほか館員が参加し、ジャズの生演奏に聞き入りました。ジャズの起源である異文化の融合の場として、長年続く本フェスティバルを文化交流事業の一つと捉えて、将来的に日本とセネガルはじめアフリカのミュージシャンとのセッションの実現をめざして、当館からも働きかけを試みたい所存です。
〇「1972-2022年 ダカールにて、ピカソ」展(2022年3月31日~6月30日)
2022年3月31日から6月30日にかけて、ダカール市内黒人文明美術館(MCN)にて、「1972-2022年 ダカールにて、ピカソ」展が開催されました。(本展覧会にちなんで、2022年4月25日から6月30日にかけて、ダカール市内仏文化会館別館Le Manègeでも、「ピカソ/REMIX展」が開催。)本展覧会は、1972年にMusée Dynamique(今日、最高裁判所となっている建物)にて、アフリカ大陸で初めてピカソ展が開催されてから50周年を記念して開催されており、フランスのピカソ美術館、及びケ・ブランリー美術館と、セネガル・テオドール・モノ美術館(IFAN)及びMCNとの協力により実現しました。本展覧会では、1907年、仏パリ市内民俗学美術館でのアフリカ彫刻美術との出会い後、同美術による大きな影響を受けたピカソの作品が、アフリカ彫刻美術品と並んで展示され、その密接な関係を実感することができました。また、1972年のダカールでの展覧会の写真や、ピカソが当時のアトリエで収集したアフリカ美術品と撮影された写真等が紹介されました。なお、ピカソは、1956年パリで開催されたの第一回黒人作家・芸術家会議のポスターデザインを手がけたほか、1966年、ダカールで開催された「国際黒人アートフェスティバル(FESMAN)」の開催費用の一部は、ピカソの寄贈した一点の作品を懸賞品に含んだ福引の売上金で支払われたとも言われています。
○日本の対セネガル開発協力紹介動画シリーズのご案内
本年8月末にはTICAD8の開催が予定されており、AU議長国を務めるセネガルとの間で協力関係の更なる強化が期待されています。
この良好な日・セネガル関係を育んできた日本の協力の歴史と成果を皆さまに広く知っていただくために、当館は、テーマ別に日本の対セネガル開発協力を紹介するショート動画(計20本)を作成しました。
それぞれ1分半前後で、各分野における日本の協力の概要を紹介しています。是非お目通しいただき、また、お知り合いの方々にも広くご案内いただき、多くの方にご視聴いただけると幸いです。
テーマ及び各動画は、以下の当館HP、又は当館SNSからご視聴ください。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00676.html
○当館では、日本関連行事に関する情報を随時募集しております。皆様ご自身が実施される日本関連行事のほか、知り合いの方のご活動等についての情報を( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )までお知らせください。毎月末までに原稿をいただければ翌月のメールマガジンに掲載することができます。当館HPやSNSへの掲載は随時行います。
○当館のSNSアカウントは以下のとおりです。日・セネガル関係強化のため、是非ご関心のある投稿のRTやシェア等、皆さまのご協力をお願いいたします。
TW:https://twitter.com/JapanEmbSenegal
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471
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[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関するご意見・ご要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録のご希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○参考ホームページ
首相官邸ホームページ ( www.kantei.go.jp )
外務省ホームページ ( www.mofa.go.jp/mofaj/ )
当館ホームページ
(https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )
当館Twitter ( https://twitter.com/JapanEmbSenegal )
当館Facebook
( https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471 )
○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
Boulevard Martin Luther King, Dakar, Senegal (B.P. 3140)
TEL :(+221)33.849.55.00
FAX :(+221) 33.849.55.55
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1 「伊澤修駐セネガル日本大使挨拶」
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1 伊澤修駐セネガル日本大使挨拶
最近ダカールでも雨が降り、雨期の訪れを間近に感じますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
本使は2月に着任し、しばらくしてセネガルの南部を視察する機会があったのですが、その時は南部といえども砂ばかりの乾燥地帯が広がっていたので「やはりサハラに近い国々では大地は乾燥し、草木の植生も限られるのだな」と勝手に考えていました。ところが先日ガンビアに出張する機会があり、再びセネガル南部を旅したところ、前回砂地でしかなかった大地に一斉に野草が生い茂り緑の大地に変わっているのを見て大変驚きました。乾燥に耐えて岩のように見えたバオバブの木々も若々しい若葉に覆われています。全く違った景色を目の前にして、これがセネガルの季節の変化なのだと実感しました。
前回のメルマガでは大使館からの「発信」の強化について考えを述べさせて頂きました。今回は大使館業務の基本とも言える在留邦人の皆様との関係を少し述べさせて頂きます。
大使館は日本とセネガルとの関係強化を任務としていますが、その礎は「人」だと考えています。経済協力やビジネス、更に文化交流等様々な分野で関係を深めていくためには一人でも多くの日本人にセネガルに来て頂き、またはセネガルに滞在していくことが重要だと考えています。こうした邦人の皆様のセネガル来訪と滞在を支援するために大使館の業務として本使が重視している点がいくつかありますので、以下説明します。
1 安全確保
何といっても皆様がセネガルにて安全に滞在して頂くことが最も重要です。セネガルは西アフリカ地域の中では比較的治安が良く、例えばダカールの中心では夜でも女性が街を歩いているのを見かけます。また、銃の所持も禁止されているため発砲事件も聞きません。その一方でバイクに乗ったひったくりや空き巣狙いといった一般犯罪は時折発生しています。
一般犯罪については皆様ご自身に日頃から気を付けて頂くようお願いするしかないのですが、 邦人の皆様の安全確保の観点で大使館として特に重視して取り組んでいることは、デモや抗議活動に伴う治安状況への対応です。こうした特別な状況に対して大使館は状況の正確な把握と皆様への迅速な情報提供に努めています。一例ですが、結局は延期になりましたが、先週野党が呼びかけていたデモについて、詳細は申し上げられませんが、大使館はセネガル政府の当局や外国大使館やプレス等様々なところから情報を収集し、情勢の把握に努めています。また、大使館の現地職員を通じて現地語の報道の情報収集も行っています。このようにして広く情報を収集・分析し、その集めた情報の中で皆様の安全確保のために必要な情報については領事メールや大使館のホームページ等を通じてお知らせするよう努めています。今月末の国民議会選挙に向けて政治的緊張が高まる可能性もありますので、引き続きこのような取り組みを続けていきます。また、選挙に限らず、引き続き邦人皆様の安全の確保は大使館の最重要業務として取り組んでいきます。
2 医療・保健
次に皆様が安心して暮らせるためには医療事情に関する情報も大切です。大使館には医務官がいて、一般医療行為を行うことは禁じられていますが、専門家として当地の医療関連の情報を収集しています。また、セネガルに対する我が国の協力において医療保健分野が従来から重点分野となっていることから、医療保健分野に日本から複数の専門家が派遣されていますので、こうした専門家の皆様からも情報を頂いています。大使館はこうした情報を取りまとめて、当地の医療保健事情について随時皆様に情報を提供していくこととしています。これまでもコロナの感染状況について随時情報提供してきました。また、今回のメルマガで下記に紹介している闘病記等は個人情報の保護の観点から支障が無い範囲でセネガル医療機関の体験談を提供していく考えです。
また、ホームページの左側にはダカールの大気の汚染状況について毎日情報を提供していますので参考にしてください。
まだこうした医療保健分野の情報提供は始めたばかりですので少し試行錯誤が続くかもしれませんが、より有益な情報提供ができるよう努めて参ります。
3 教育
現在、セネガルに滞在する邦人のご家族の数はそれ程多くはありませんが、将来日セネガル関係の発展にともない邦人家族の数も増えていくことが考えられます。そしてお子様がいる家族にとって教育は最大の関心事です。家族の子供達にとって教育機関としては、現地校を除けば、インタースクールと日本語補習校の2つになります。大使館は従来から日本語補習校の活動を積極的に支援しています。また、今後はインターナショナルスクール等現地の教育事情に関する情報も提供していければと考えています。教育事情については邦人家族の今後の増減に念頭におきながら適宜情報収集を進めていく考えです。
以上、安全の確保、医療の情報の提供、教育の支援、この3点を邦人の方々の滞在支援として積極的に進めていく考えです。こうした大使館の業務を在留邦人の皆様の必要に見合ったより効果的なものにしていくために、大使館の活動に関して皆様からのご要望やご意見を頂ければ幸甚です。
2 大使館からのお知らせ
○2022年7月、8月の休館日のお知らせ
7月11日(月)犠牲祭翌月曜日
7月18日(月)海の日
8月9日(火)イスラム新年
8月15日(月)聖母昇天祭
3 寄稿 ~JICAセネガル事務所 森下拓道所長~
今回、メールマガジン第2号への寄稿への依頼をいただきました。
私自身の紹介と現在JICAが重点を置いているテーマを中心に簡単にご紹介させていただきます。
私は2022年3月に着任、現在、約4か月が経過したところです。今回が2回目のセネガル勤務となり、前回は2003~2007年の約3年半の勤務でした。それから彼是15年の月日が経過していますが、その間、2012~2016年はブルキナファソに勤務しておりますので、アフリカという意味では今回が3回目の駐在です。
この15年でセネガル、特にダカールはだいぶ変わりました。長くおられる方は逆に変化に気づかないこともあるかもしれませんが、しばらくぶりに来てみると変貌に驚くばかりです。卑近なところで申しあげれば、当時は生ビールを出す店など記憶の限り1~2軒しかなく(当時、ダカール中かなり探し回ったので、ほぼ間違いないはず)、今のアルマジ、ンゴールのあたりは岬の屋台のほかはメリディアン(現在のキングファッド・パレスホテル)とクラブ・メッド(現在の米国大使館の一部)があったぐらいでしたが、現在は新しいレストラン・お店がいっぱいで、もはや昔の面影がありません。もし、この発展にJICAも直接あるいは間接的に幾許かの貢献ができたのであれば、望外の喜びです。
読者の皆様はご存じのとおり、JICAは政府開発援助(ODA)を通じた国際協力の実施機関です。技術協力、無償資金協力、有償資金協力を中心に、様々なパートナーとの協働を通じて、広義の国益を追求しつつ、セネガル経済・社会の発展に貢献していくことを目指しています。
対セネガル協力はこれまで、人間の安全保障の観点から、一人ひとりの生活水準の改善を目指し、特にコミュニティレベルでの活動支援を中心に進めてきました。セネガル社会というのは、単純化して言えば、干ばつや洪水、砂漠飛びバッタの襲来(前回の滞在中、ダカール中にバッタの大群が押し寄せ、窓を閉め切っても何故か家の中に侵入していたことも…)など不安定な自然環境を、家族や地域的・宗教的コミュニティとのつながり、連帯といった社会の安定化装置を通じて制御するという構図と認識しています。したがって、教育や保健、村落給水、農業、漁業といった多くの伝統的な協力分野で、この社会的紐帯を活用したコミュニティとの協働を通じた事業が多く実施され、一定の成果を上げてきました。セネガルの伝統に根差したこのアプローチは今ももちろん有効であり、こうした伝統を引き続き維持・尊重しつつ、セネガル社会の安定に取り組んでいきたいと考えています。一方で同時に、今後は天然ガス・石油開発が本格化し、これまでにないスピードで経済開発が進められていくことが予想されます。現在のダカールの建設ラッシュは、その序章に過ぎないとみています。そんな中で、この経済成長の加速化を支援しつつ、同時にこの成長が格差を拡大し社会の不安定化を招くことのないよう、バランスのとれた発展を支えていく協力がこれまで以上に求められるとの認識の下、現在は、港湾や変電施設の整備、海水淡水化事業などの社会経済インフラの整備を進めていますが、今後もインフラ分野で新しい協力を積極的に進めていきたいと考えています。
しかし、セネガル政府にとっても金額ベースでみればODAの重要性は年々低下する傾向にあり、ODA単体では期待される効果を発現することが難しい時代に入りつつあります。もはやODAではなく民間資金が経済成長の基盤となる時代であり、民間企業、特に日本の企業の進出を積極的に支援し、民間資金と連携したODAの在り方を追求していくことが求められていると強く感じています。この観点から、ODAあるいはJICAが果たすべき役割は大きく2つあると考えています。ひとつは、直接的に、民間企業の進出を支援すること。JICAはいくつかの民間企業連携スキームを創設し、本格参入前の調査関連経費を支援するとともに、海外投融資事業等を使って進出支援を行っています。セネガルではまだ海外投融資案件が実現していないので、個人的には何とか案件化を実現したいと考えています。二つ目は、投資対象国としてのセネガルの魅力を高めるべく、従来から実施している人材育成や基礎インフラの整備、政治や治安の安定を支えるような支援を、さらに高いレベルで取り組んでいくことです。例えば、保健分野では従来の母子保健から糖尿病や脳卒中といった非感染症疾患への対応にも取組を拡大しつつありますし、教育支援も、現在は初等教育に力を入れていますが、今後さらに中等教育や職業技術教育・訓練を強化していくことも必要です。さらには、長い歴史のある国際協力を通じて築いてきた親日感情の維持・向上やセネガル政府関係者との信頼関係の強化などを通じ、民間企業進出の基盤を作っていくことだと思います。もちろん、これらの取組は民間企業だけを対象にしたものではありません。NGOや研究者の方々、文化・スポーツ交流などを目的とした方々、そして日本への留学生OB/OGの皆さんも歓迎です。ご遠慮なくJICAの扉を叩いてください。
ここまで申し上げたような考えに基づき、JICA事務所では総勢50名、うち日本人職員22名が日々の業務に取り組んでいます。このほか、随伴家族やJICA事業関係者としての滞在者を含めれば、変動はあるものの常時100名程度のJICA関係者が滞在しており、さらに、8月からは少しずつ協力隊員(JOCV)を戻し、来年度末の2024年3月には40人程度の規模まで復活させることを目標にしています。コロナ禍により延期されたJOCV40周年記念事業をできるだけ速やかに開催し、2025年の45周年記念事業につなげていきたいと考えています。
JICAの事業は在留邦人はもちろんのこと、その他様々なセネガル関係者の方々とのつながりの中で実現し得るものであり、その事業の成果を皆様にも何らかの形で還元することができるように取り組んでいきたいと考えておりますので、引き続きのご支援とご協力をいただければ幸いです。
4 領事便り
〇このメールマガジンが届くころはちょうどタバスキ(犠牲祭)の時期となります。タバスキではお祭りの準備にお金が必用になることから、犯罪が増加する傾向にあるとされます。
〇まず、注意していただきたいのがひったくりです。路上でスマートフォンを使いながら歩いているときに、後ろから来た2人乗りのバイクに追い抜きざまにスマートフォンをひったくられるケースが多発しています。肩掛けした荷物を強引にひったくられ、路上を引きずられ傷害を負わされる事案も発生しています。
このほか、公共バスやフェリー乗車中又はその乗り場において、ポケットや鞄の中の財布を盗まれるスリ被害、アルマジ地域では施錠されていない窓等から侵入され、パソコン等を盗まれる被害も発生しています。
〇これら被害に遭わないために、
・ できる限り単独で行動しない。
・ 夜間や早朝の不要不急の外出を避ける。
・ 移動するときは、なるべく車を利用する。
・ しつこい物売りには拒否の態度を明確に示す。
・ 外出時には高価な物を持たない。身に着けない。
・ 被害を最小限に抑えるよう、現金は分散して持つ
・ 路上を歩く際は、バッグ等は体の前で見えないように抱えるか、壁や建物側の腕で持つ。(バッグ等を首や肩から下げていると、ひったくりの車やバイクの力により体ごと引っ張られて大事故に繋がる危険があります。)
等の注意事項を守るようにしてください。
〇緊急時の連絡先
警察(国内共通):17
消防(国内共通):18
在セネガル大使館:33‐849‐5500
5 医療情報
○セネガル病院受診体験記のご案内
当館HPでは、在留邦人や旅行者の皆様によるセネガル病院受診体験記を随時掲載していきます。個別事例ですのでセネガル全体の医療事情を反映することはできませんが、在留邦人の皆様はもちろん、今後セネガルへ渡航を予定されている皆様にも、具体的にイメージできる機会となりましたら幸いです。
今般、初回の体験記を以下のHPに掲載いたしました。今後も随時更新していく予定です。プライバシーに抵触しない範囲でご自身の受信体験を共有してくださる在留邦人や旅行者の皆様がおられましたら、是非当館までご連絡頂けますと幸いです。
当館HPセネガル病院受診体験記:https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100367099.pdf
当館連絡先(体験記共有):( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○医療機関のキャッシュレス・サービス対応について
セネガルの一部の医療機関ではキャッシュレス・サービスに対応しています。ご自身が保険のキャッシュレス・サービスに加入していて、受診や入院しようとする病院が当該保険会社とキャッシュレス提携を結んでいる場合、必要な費用は全て保険会社が支払いますので、現場での自己負担がなくなります。また、セネガルの医療事情は西アフリカの中では比較的恵まれた水準と言われていますが、日本と同等の医療となるとなかなか難しく、重症例は他国へ緊急搬送となる場合があります。緊急搬送も充分にカバーする内容のキャッシュレス・サービスの場合は、医療ジェットなどの搬送費用はもちろん、搬送先(主に先進国)での医療費も全て保険でカバーされます。セネガル医療機関のキャッシュレス対応については、ご加入の保険会社にご確認ください。
6 政治・経済
○セネガル国民議会選挙(2022年7月31日)を控えた政治情勢について
7月31日に予定されている国民議会選挙(小選挙区・比例代表並立制)において、最大野党連合であるYAWの比例代表候補者名簿が選挙法規定違反を理由に選挙当局に受理されず、多くの野党幹部が同選挙に出馬できなくなっている事態を受け、ダカール市内やカザマンス地方等を中心に、野党関係者による抗議デモが散発的に行われています。セネガルにおいては選挙前の期間の政治デモは実質的に禁止されていることから、デモが行われる際には、これを規制する治安当局と野党支持者との衝突や、野党関係者の逮捕をめぐる混乱、大幅な交通渋滞等が生じており、6月17日には、合計3名がデモに巻き込まれて死亡しました。6月29日に呼びかけられていたデモはタバスキ前の準備等を理由に中止となりましたが、タバスキ後の状況は予断できず、今後もこうした事態が引き続き発生する恐れがあります。
在留邦人の皆さまにおかれては、デモや集会を見かけた場合には、不用意に近づかないように注意してください。また不測の事態に巻き込まれることがないよう、慎重な行動を心がけるとともに、引き続き領事メール、報道等に留意し、安全を確保するよう努めてください。仮に邦人の方が被害に遭われたという情報に接した場合には、当館までご一報いただきますようお願いいたします。
○日・セネガル首脳会談(2022年6月27日)
6月27日、G7首脳会合出席のためドイツを訪問中の岸田総理とサル大統領間で首脳会談が行われ、保健分野での協力の進展、ウクライナ情勢、東アジア情勢などが話し合われました。詳細は以下のリンクからご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/sn/page3_003352.html
○円借款「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援プログラム(第2フェーズ)」、無償資金協力「人材育成奨学計画(JDS)」他無償資金協力1件に関する交換公文署名(2022年6月16日)
6月16日、伊澤大使とホットゥ経済・計画・協力大臣との間で、円借款案件「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援プログラム(第2フェーズ)」(総額100億円)、無償案件「人材育成奨学計画(JDS)」(総額2.24億円)、無償案件「食糧援助」(総額2.5億円)に関する交換公文の署名が行われました。円款案件「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援プログラム(第2フェーズ)」により、2016年にE/N署名が行われた、同案件の第1フェーズ(総額84.4億円)に続き、我が国はUHCの達成に向けたセネガル政府の取り組みへの支援を強化します。また、「人材育成奨学計画(JDS)」では、将来セネガルの指導者となることが期待される若手行政官等による本邦大学院での修士課程取得を支援します。さらに、「令和4年度対セネガル食糧援助」により、ウクライナ情勢を受けて調達が困難となっている米を供給することにより、同国の食糧安全保障の改善に寄与します。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00855.html
★セネガルにおけるUHC促進のための日本の協力についてはこちらの紹介動画も是非ご覧ください:
https://drive.google.com/file/d/17cmTiVyyPMQre6qGx2ChgVC1IavQp-6u/view?usp=sharing
○食糧援助供与米の供与式(2022年6月20日)
6月20日、2020年度食糧援助(2.5億円)の供与米の供与式がコミュニティ開発省で行われ、伊澤大使とカ・コミュニティ開発大臣が出席しました。今回供与された日本米2620トンが、セネガル国民の食糧安全保障の改善につながることが期待されます。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00858.html
○伊澤大使のガンビア大統領への信任状捧呈(2022年6月22日)
6月20日~23日、伊澤大使はガンビアを出張し、アダマ・バロウ大統領に信任状を奉呈しました。ガンビア出張中は、バロウ大統領、タンガラ外相、ドラメ漁業・水資源大臣を表敬した他、ガンビアで勤務される国際機関邦人職員やJICA専門家等と意見交換を行いました。また、日本政府はIOMを通じてセネガルとガンビアの国境管理能力強化を支援しており、陸路での入国時にはガンビア移民局にご支援をいただいた他、IOMを通じてガンビア移民局に供与したスピードボートの引渡式にも出席しました。
ガンビアでは地方飲料水給水計画や食糧援助、農業専門家の派遣、国際機関邦人職員の活躍等、様々な協力が実っています。今回の出張では、バロウ大統領ともTICAD8に向けて協力していくこと、今後の二国間関係の発展に向けて協力することを確認しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00886.html
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00861.html
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00884.html
○伊澤大使のカーボベルデ大統領への信任状捧呈(2022年6月30日)
6月27日~7月1日、伊澤大使はカーボベルデを出張し、ネーヴェシュ大統領に信任状を奉呈しました。カーボベルデ出張中は、ネーヴェシュ大統領、コレイア副首相、ヴィエイラ外務・協力閣外大臣を表敬した他、カーボベルデにおけるこれまでの様々な開発協力案件を視察しました。
また、7月1日には伊澤大使とヴィエイラ外務・協力閣外大臣との間で、2022年度対カーボベルデ食糧援助の交換公文の署名と交換がされました。カーボベルデは長引く干ばつ、新型コロナウイルス、ウクライナ情勢の影響を受け、国内の食糧状況が悪化しています。本案件を通じ、カーボベルデの食糧安全保障の改善に貢献することが期待されます。
日本はカーボベルデと1975年に同国が独立して以来協力関係が続いています。これまで、水産、インフラ、水、食糧、保健等の分野で協力を行ってきました。カーボベルデは日本と同じ火山島で、10の島からなります。真っ青な海と空、壮大な山や渓谷が広がる美しい国です。国内産業の25%を観光業が占める中、コロナ禍の打撃を受けて観光客は激減しましたが、少しずつ回復傾向に向かっています。皆さまもぜひカーボベルデの美しい海や渓谷を楽しみに足を運んでみてください。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0kBGkY8busjP3oxPyQJdVgtMtqU1XgTaNXCLhdNuctcRU6rvwKgksUQhRsCdVufwSl&id=100078921276471)
○当館が所掌する4か国(セネガル、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ)の政治経済関連の一般情報は、翌月上旬に当館のHP新着情報欄に「在セネガル大使館月例報告」として掲載しておりますので、ご関心のある方はそちらをご参照ください。
(参考)2022年5月の月例報告:
https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100365386.pdf
7 広報・文化便り
○国際交流基金事業海外巡回展「現代・木彫・根付」(2022年7月4日~24日、於:Galarie Nationale d’Art)
R4年度国際交流基金として、巡回展「現代・木彫り・根付」が開催されます。詳細は以下のとおりです。
1 時期 2022年7月4日(月)~22日(金)平日9時~17時
2 場所 Galarie National d’Art
19, Avenue Hassan II, Plateau Dakar (Canal +の正面)
3 費用 無料
4 概要 https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100365392.pdf
○8月マンガワークショップ
本年8月末に、京都国際マンガミュージアムで開催しているマンガ制作体験ワークショップ「マンガアシスタント体験」がダカールで開催される予定です。当館では、京都精華大学、並びに日本ポップカルチャー紹介イベント主催団体であるPlanet Aの関係者と共に同ワークショップ開催準備を進めております。本ワークショップでは、同大学マンガ学部特任講師のユー・スギョン氏を講師に招き、マンガ家アシスタント(マンガ原稿を完成させるのに作画のお手伝いをする人たち)のように、Gペンなどマンガを描く際に実際に使用する画材道具を使った作画作業を行いながらマンガ技法を学んでいただけます。この機会に、ご関心のある日本人の方々にもご参加いただき、セネガルでの日本文化の紹介並びに文化交流事業として共に盛り上げて参りたい所存です。
○「第30回サンルイ国際ジャズ・フェスティバル(Le Festival de Jazz de Saint Louis)」(2022年6月2日~5日)
2022年6月2日より5日にかけて、セネガルの世界遺産であるサン・ルイ島で「第30回サンルイ国際ジャズ・フェスティバル(Le Festival de Jazz de Saint Louis)」が開催されました。右開催期間中は、メイン会場の野外ステージはじめ、同島のあちこちで複数のコンサートが開催され、夜中過ぎまで、ジャズを楽しむ地元の方々や観光客で賑わいました。同フェスティバルは、1993年、サンルイでのジャズ活動を通じた街おこしを目的に、初めて国際フェスティバルの形で開催されて以来、毎年開催されており、サンルイ州の文化活動促進はじめ、経済開発に貢献してきました。同フェスティバルには、今日までに、カメルーン出身サックス奏者だった故Manu Dibango氏、アメリカ出身サックス奏者Pharoah Sanders氏、ブラジル出身ギタリストGilberto Gil氏、アメリカ出身オルガニストRhoda Scott氏、マリ出身ギタリストAli Farka Touré、アメリカ出身ドラム奏者Elvin Jones、アメリカ出身ピアニストRandy Weston、ナイジェリア出身サックス奏者Femi Kuti等、多くの名演奏家が参加しています。今年のフェスティバルには、当館からも伊澤大使ほか館員が参加し、ジャズの生演奏に聞き入りました。ジャズの起源である異文化の融合の場として、長年続く本フェスティバルを文化交流事業の一つと捉えて、将来的に日本とセネガルはじめアフリカのミュージシャンとのセッションの実現をめざして、当館からも働きかけを試みたい所存です。
〇「1972-2022年 ダカールにて、ピカソ」展(2022年3月31日~6月30日)
2022年3月31日から6月30日にかけて、ダカール市内黒人文明美術館(MCN)にて、「1972-2022年 ダカールにて、ピカソ」展が開催されました。(本展覧会にちなんで、2022年4月25日から6月30日にかけて、ダカール市内仏文化会館別館Le Manègeでも、「ピカソ/REMIX展」が開催。)本展覧会は、1972年にMusée Dynamique(今日、最高裁判所となっている建物)にて、アフリカ大陸で初めてピカソ展が開催されてから50周年を記念して開催されており、フランスのピカソ美術館、及びケ・ブランリー美術館と、セネガル・テオドール・モノ美術館(IFAN)及びMCNとの協力により実現しました。本展覧会では、1907年、仏パリ市内民俗学美術館でのアフリカ彫刻美術との出会い後、同美術による大きな影響を受けたピカソの作品が、アフリカ彫刻美術品と並んで展示され、その密接な関係を実感することができました。また、1972年のダカールでの展覧会の写真や、ピカソが当時のアトリエで収集したアフリカ美術品と撮影された写真等が紹介されました。なお、ピカソは、1956年パリで開催されたの第一回黒人作家・芸術家会議のポスターデザインを手がけたほか、1966年、ダカールで開催された「国際黒人アートフェスティバル(FESMAN)」の開催費用の一部は、ピカソの寄贈した一点の作品を懸賞品に含んだ福引の売上金で支払われたとも言われています。
○日本の対セネガル開発協力紹介動画シリーズのご案内
本年8月末にはTICAD8の開催が予定されており、AU議長国を務めるセネガルとの間で協力関係の更なる強化が期待されています。
この良好な日・セネガル関係を育んできた日本の協力の歴史と成果を皆さまに広く知っていただくために、当館は、テーマ別に日本の対セネガル開発協力を紹介するショート動画(計20本)を作成しました。
それぞれ1分半前後で、各分野における日本の協力の概要を紹介しています。是非お目通しいただき、また、お知り合いの方々にも広くご案内いただき、多くの方にご視聴いただけると幸いです。
テーマ及び各動画は、以下の当館HP、又は当館SNSからご視聴ください。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00676.html
○当館では、日本関連行事に関する情報を随時募集しております。皆様ご自身が実施される日本関連行事のほか、知り合いの方のご活動等についての情報を( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )までお知らせください。毎月末までに原稿をいただければ翌月のメールマガジンに掲載することができます。当館HPやSNSへの掲載は随時行います。
○当館のSNSアカウントは以下のとおりです。日・セネガル関係強化のため、是非ご関心のある投稿のRTやシェア等、皆さまのご協力をお願いいたします。
TW:https://twitter.com/JapanEmbSenegal
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471
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[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関するご意見・ご要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録のご希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○参考ホームページ
首相官邸ホームページ ( www.kantei.go.jp )
外務省ホームページ ( www.mofa.go.jp/mofaj/ )
当館ホームページ
(https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )
当館Twitter ( https://twitter.com/JapanEmbSenegal )
当館Facebook
( https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471 )
○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
Boulevard Martin Luther King, Dakar, Senegal (B.P. 3140)
TEL :(+221)33.849.55.00
FAX :(+221) 33.849.55.55