メールマガジン2023年8月号
令和5年8月7日
【在セネガル日本大使館メールマガジン 2023/8/4 第15号】
◆ 目次 ◆
1 「伊澤修駐セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」
4 「領事便り」
5 「政治・経済」
6 「広報・文化便り」
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1 伊澤修駐セネガル日本大使挨拶
本格的な雨期に入り、蒸し暑く、暑い日が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
本使は7月は健康管理休暇で日本に一時帰国していましたが、東京はとても暑くて、しかもクールビズのために行政機関では室温が28度に設定されているため涼しいところが無く、先日セネガルに戻ったときには、セネガルの方が過ごしやすいように感じました。
今回の帰国では最初に外務省での中東アフリカ大使会議に参加しました。中東、アフリカ諸国に駐在する日本の大使が一堂に会して、中東やアフリカにおける日本の外交の進め方について意見交換を行いました。大使会議に引き続き官邸に総理を表敬したり、経済界との意見交換も行いました。経済界との会合では、セネガルでのビジネスに関心を持つ企業の方々から自己紹介を頂きました。本使が予想していた以上に多くの企業からセネガルとのビジネスへの関心が表明されたので、うれしく思いました。
着任以来、本使としては、経済協力、ビジネス、交流の分野でバランスよく二国間関係を発展させるべく努めていますが、特に留学やビジネスのために一人でも多くのセネガル人が訪日できるようになれば良いと考えています。今回休暇の合間を縫って日本で活躍している多くのセネガル人に会いましたが、本使がお会いした若いセネガル人達は医療、研究やビジネスにおいて素晴らしい活動をしており、本使としてはうれしく、頼もしく思いました。6月に本使が参加したダカールでの日本アニメ祭りで日本に関心を持っている多くのセネガル人の若者達と会って人的交流の拡大の潜在力を感じました。今のところ日本に行くためには国費留学やJICAの実施するABEイニシアティブ等のスキームがありますが、限られており、それ以外にも特定技能研修といった枠組み等も使ってセネガル人の若者が日本に行けるようになればと考えています。そのためには先ず当地での日本語教育の強化が必要です。これまでの調整の結果、既にCESAGという大学において日本語のコースが始まっていますので、大使館としてはこうした当地における日本語教育を更に支援して行こうと考えています。
本使が日本に帰国した直後に、サル大統領が来年の大統領選挙に出馬しない意向を表明しました。また、本使が帰任する直前に野党のソンコ党首が逮捕され、彼が党首を務める政党が解散させられました。4日現在、国内では治安の観点からインターネットが大きく規制されており、私達の日常生活に大きな支障が出ています。ソンコ党首の逮捕以降、ダカールでは6月の時のような大きな衝突は起きていませんが若干の緊張はあります。これから来年の大統領選挙に向けて予断を許さない状況が続いていくと思いますので、邦人皆様の安全の確保のために、しっかり情報収集をして適時適切に状況提供を行っていきます。
2 大使館からのお知らせ
○2023年8月、9月の休館日のお知らせ
8月15日(火) 聖母昇天祭
9月 4日(金) マガル(変更の可能性あり)
3 寄稿 ~アワ・マリー・コル・セック国務大臣、旭日重光章伝達式(6月22日開催)時のスピーチ
皆様
はじめに、セネガルと日本の友好関係の促進に対する私の貢献に、日本の勲章「旭日重光章」を授与してくださった日本政府に感謝申し上げます。
大使閣下、私は日程の関係で来日することができず、天皇陛下ご臨席の下、内閣総理大臣閣下から、この栄誉ある勲章を拝受することができないことを大変残念に思っております。
そしてこの度は、当地ダカールで、私の同僚、家族、友人たち出席の下、このような素晴らしい式典を開催していただき、大変感謝しております。私はこの勲章を受賞できることに大きな誇りを感じます。
また、多忙なスケジュールの中、わざわざ足を運んでくださった保健・社会活動大臣、そして今日ここにいる、同僚の皆さんにも感謝したいと思います。
私の生涯の伴侶であり支えである夫のセック博士、子供たち、兄弟姉妹、従兄弟たちに特別な感謝を捧げます。私は家族の揺るぎない愛情に支えられています。日本政府から私に与えられたこの栄誉を見届けるために、ここに集まってくれてありがとう。
私の日本の妹たる存在であり長年の友人である林玲子女史には、特別な言葉を贈ります。いつも優しい言葉をありがとう。
私は昨年、外務大臣表彰を受賞し、この度は旭日重光章を授与されるという栄誉に預かりました。
私は日本の公衆衛生の著しい進歩に触発され、保健・社会活動大臣としての最後の5年間(2012年~2017年)で、セネガルでユニバーサル・ヘルス・カバレッジ・システムを立ち上げました。(注:セック大臣は、2013年、医療保障を国民の75%まで拡大するという「国民皆保険開発戦略計画2013-2017」を策定し、医療保障庁を設立。)これにより、2016年のTICAD VIでセネガルがアフリカの「UHC推進国」に選ばれる下地ができあがりました。
JICAや日本の専門家、ボランティアと協力しつつ、私たちは、母子保健へのアクセスを改善し、保健分野のインフラや人材を育成するための数多くのプロジェクトやプログラムを成功裏に実施しました。その中には、国境地帯ケドゥグ市の保健施設、国立保健社会開発学校(ENDSS)、サービスの質を向上させるための「5Sカイゼン」、セネガルの保健施設における「人間らしい出産」などが含まれます。
また、2007年には、アフリカの保健制度と医学研究の優れた専門家に贈られる、日本の権威ある「野口英世アフリカ賞」の国際審査委員に任命されるという栄誉にも預かりました。
日本との経験を更にたくさんお話ししたいのですが、時間の関係上、以上の主要なものにとどめておこうと思います。
閣下、この素晴らしい式典の準備に尽力され、プロフェッショナリズムを発揮された皆様に感謝申し上げます!
セネガルにとって困難な時代ですが、神が私たちにあらゆる障害を克服する力、先見の明、決断力を与えてくださいますように。
セネガルと日本のさらなる友好関係強化を祈念して。
ご清聴ありがとうございました!
(参考:式典当日の様子)
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01212.html
4 領事便り
〇7月28日、野党PASTEFのウスマン・ソンコ党首が暴動の呼び掛け及び憲兵の携帯電話を強奪したことを理由に逮捕、収監されました。これにより、同日からセネガル各地でデモや車両に対する放火等が発生し、死傷者が出ています。
〇8月1日にはダカール市内を走行中のバスに火炎瓶が投げ込まれ、2人が死亡する事件が発生しました。
〇セネガル政府は治安維持を理由に、7月31日からモバイルデータ通信を停止する旨を発表し、その影響でインターネットやSNSによる情報収集が困難となっています。
〇今後、モバイルデータ通信が回復したのち、再びデモや過激な抗議行動が頻発するようになる可能性も否定できません。在留邦人の皆様にあっては最新の情報を収集し、危険を避ける行動を心掛けるようお願いします。
<在留届の届出、たびレジの登録>
○災害や騒乱等が発生した際、ご家族、ご友人、同僚を守るため、一人でも多くの方に安全対策に関する情報が届くよう、在留届(3か月以降の滞在)の届出、又は「たびレジ(3か月未満の滞在)」の登録を、お知り合いの方や出張者・旅行者にご案内いただけますようお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simpleAgree.html
5 政治・経済
○セネガル投資フォーラム開催と日本企業の参加
7月6-8日、ジャムニャジョのアブドゥ・ジュフ国際会議場で、セネガル大規模工事促進公社(APIX)主催で「セネガル投資フォーラム(Forum Invest in Senegal)」が開催されました。本フォーラムにはコネ・コートジボワール副大統領、ジョン・ハンフレー英国王アフリカ貿易委員、ラミレス国連持続可能な開発特使等ハイレベル賓客の他、国内外の民間企業や地方自治体、外交団等計3,500名が参加しました。当地の日本企業も参加され、セネガル投資に関心を有する企業のB to Bの接点がもてるよい機会となりました。
(フォーラムの概要)https://www.foruminvestinsenegal.sn/
○7月11日、広瀬臨時代理大使は、対セネガル無償資金協力「食糧援助」を活用した見返資金事業「最貧困層の社会的保護のための国家イニシアティブ」第1回運営委員会に出席しました。
(当日の様子)https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01229.html
○カーボベルデ食糧援助の小麦粉到着
カーボベルデに日本の食糧援助で供与した小麦粉約620トンが到着しました。カーボベルデはウクライナ情勢を受けて小麦粉の輸入が途絶えていましたが、同国の食糧状況が改善されることが期待されます。
(到着時の様子)https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02QjngBPjXZN3kBb5wQV2P8TVAXQF71SPMvtfnjMnAadcqMWRVCurqQ5B4uavwNMSkl&id=100078921276471
○令和5年度対セネガル無償資金協力「食糧援助」交換公文の署名と交換
8月4日、セネガル経済・計画・協力省にて伊澤修駐セネガル日本国大使及びウリマタ・サール経済・計画・協力大臣との間で、令和5年度対セネガル無償資金協力「食糧援助」(2.5億円)に関する交換公文の署名と交換が行われました。
(当日の様子)https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02YsFS41qtr7GRW9gigXsyiFUskWTgLSg31PutBVWA6UhoXd5qUY68riK4iovhfbwPl&id=100078921276471
○野党PASTEFの解党
野党PASTEFのソンコ党首が逮捕されたのに続き、7月31日、セネガル政府は、暴動を呼びかけ死傷者を含む重大な人的・物的被害をもたらしたことを理由に、政令によって政党PASTEFを解体することを公表しました。
○当館が所掌する4か国(セネガル、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ)の政治経済関連の一般情報は、毎月上旬に当館のHP「セネガル基礎情報」及び「新着情報」に「在セネガル大使館月例報告」として掲載しております。ご関心のある方は以下のリンクをご参照ください。
(参考)月例報告:https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01078.html
6 広報・文化便り
○当館SNSでは、セネガルで開催されるイベントの告知や当館の活動報告を行っています。他にもたくさんのコンテンツがあるますので、ぜひ定期的にアクセスしてみてください。
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○当館では、日本関連行事に関する情報を随時募集しております。皆様ご自身が実施される日本関連行事のほか、知り合いの方のご活動等についての情報を( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )までお知らせください。毎月末までに原稿をいただければ翌月のメールマガジンに掲載することができます。当館HPやSNSへの掲載は随時行います。
○当館のSNSアカウントは以下のとおりです。日・セネガル関係強化のため、是非ご関心のある投稿のRTやシェア等、皆さまのご協力をお願いいたします。
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[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関するご意見・ご要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録のご希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○参考ホームページ
首相官邸ホームページ ( www.kantei.go.jp )
外務省ホームページ ( www.mofa.go.jp/mofaj/ )
当館ホームページ( https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )
当館Twitter ( https://twitter.com/JapanEmbSenegal )
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○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
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