メールマガジン2024年12月号
令和6年12月6日
【在セネガル日本大使館メールマガジン 2024/12/6 第31号】
◆ 目次 ◆
1 「伊澤修駐セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」
4 「領事便り」
5 「政治・経済」
6 「広報・文化便り」
***********************
1 伊澤修駐セネガル日本大使挨拶
12月に入り急に涼しくなりました。皆様如何お過ごしでしょうか。
この度本使は転勤の辞令を受け12月の末にセネガルを離任することになりました。2022年2月に着任しましたので3年弱の期間の勤務でしたが、邦人の皆様に大きな事故もなく、皆様のご理解と支援を頂き無事任期を全うすることができました。心から御礼申し上げます。
初めてのサブサハラ地域での勤務でしたが、本当に色々な思い出があります。
着任当時はまだコロナが続いていて大使館の活動は抑制的で、館員とも自由に接触できず、ストレスがかかる日々を過ごしました。着任後にすぐ天皇誕生日レセプションを開きましたが、参加者を30名に絞って行いました。「さあ、これから」という着任直後の前向きな気持ちとはうらはらに少し寂しいレセプションだったことを覚えています。
本使のいたこの3年間、セネガルは政治の季節でした。着任後間もなくして行われた国民議会選挙では与野党が伯仲する状況となり政治の緊張が高まりました。その後大統領選挙に向けた動きになり、マッキー・サル大統領が3選を目指すかどうかで国内が対立し、昨年6月にはダカールでも大きな衝突が起きて多くの死傷者が出ました。昨年夏のサル大統領による不出馬宣言により緊張が和らぐかと思われましたが、ソンコ氏の裁判、収監をめぐって対立が続き、そして年明けのサル大統領による大統領選挙の一方的延期発表から緊張が一気に高まりました。結局、憲法評議会の裁定で大統領選挙が速やかに行われることになり、ソンコ氏と同様に収監されていたファイ氏が獄中から立候補して圧倒的多数で大統領に当選しました。そして先月の国民議会選挙ではその勢いをかって大統領の与党が大勝し、議会の多数派となりました。
二国間関係を進める上で政治的安定は重要です。ようやくこれから積極的に二国間関係を進めることができる状況になったのにセネガルを離れなければならないと思うと個人的には大変残念です。
二国間関係では、2022年のTICAD8で共同議長の一人が当時AU議長であったサル大統領であったことから、本使の着任当初から両国間で緊密な連携が行われていて、TICAD後も22年12月にサル大統領が訪日し岸田総理(当時)との首脳会談や日本の経済界との対話が行われました。また、毎年ダカールフォーラムに併せて外務副大臣が来訪して、セネガル国内の緊張にもかかわらずハイレベルの対話を継続できたことは良かったと思います。
経済協力の関係では、JICAの田中理事長が来訪されてファイ大統領と会談しました。JICAチェアも2回開催されました。
経済分野では、本使の離任直前になりますが、経済同友会のハイレベルミッションが当地を訪問する予定です。
更に、これまでほとんど交流が無かった防衛分野でも本年7月にセネガル独立以来3度目となる自衛隊の訓練艦隊の寄港が実現しました。また、来年からカザマンス地方で地雷除去の協力が始まります。
このようにセネガルにおける政治的緊張にもかかわらず、総じて見れば、日・セネガル関係は政治・経済そして平和と安全の分野で一定の進展があったと思います。
本年10月にJICAの田中理事長に来て頂き、日本が設立したCFPT(職業訓練学校)の40周年のお祝いをしたのですが、そこに参列したソンコ首相が、スピーチで「人材を育てて国を発展させた日本こそセネガルの発展のモデルである」と明言しました。「国の発展のために人材育成を重視しよう」というメッセージは本使が着任して以来言い続けてきたことなので、首相の言葉を聞いてとても嬉しく思いました。
セネガルは今後も政治的に安定し、経済も発展していくでしょうし、本使の会った多くのセネガル人から日本とビジネスをしたいという希望を聞いてきたので、日本企業にとって大きなビジネスチャンスがあると思います。他方で、この3年間に多くの日本企業の方々にお会いして話を聞きましたが、日本企業がビジネスを進めていく上で大変な困難があることがよく分かりました。仏語の壁や通関や税金の問題、商慣習の問題、色々あります。本使は問題に直面している日本企業の少しでもお役に立てればと思い積極的に応援させて頂きました。大使館が任国において日本企業を積極的に支援することは日本政府の基本方針になっていますので、後任大使にもどんどん接触して頂き、色々相談や要望を伝えて頂くのが良いと思います。そして将来どんどん日本企業がセネガルに進出するようになれば良いと思います。
この3年間に多くのセネガル人に会いましたが、彼らが皆とても親日的なのでとても嬉しく思いました。日本は遠いアジアの国、ほとんどのセネガル人は日本に行ったことがないでしょうし、セネガルを訪れる日本人もそれ程多くありません。それにもかかわらず日本に対する親近感が強いのは、何といってもこれまでの経済協力の成果だと思います。セネガルの独立以来、日本は、農業や漁業、保健医療、教育、水、基礎的インフラ等の様々な分野において経済協力を真摯に実施し、セネガルの発展に貢献してきました。地方に行くと日の丸が描かれた給水塔を多く目にします。先般、ケドゥグの先のマリとの国境地帯を視察した際、日本の援助で建造、架けられた国境の橋を見て、こんなところでも日本は支援を行っているんだと感慨深くなりました。また、こうしたインフラや施設の建設に加えて、JICAやJOCVの皆さんの活躍も重要だと思います。特にJOCVは多い時は100名以上の隊員がセネガルで活動していたと聞いています。彼らはセネガル各地に派遣され地元の人達と生活を共にしますが、日本の基準から見ると大変な生活環境ですので皆さん本当に良く頑張っていると思います。彼らの活躍が日本とセネガルの絆を深めてきたことは間違いありません。
若者においては日本のアニメの人気が絶大です。セネガルに赴任する前に京都精華大学のサコ学長(当時)に挨拶したのですが、西アフリカでは日本のアニメが人気だと教えて頂きました。半信半疑だったのですが、実際にセネガルに来てみると日本のアニメは本当に人気があります。本年5月に開催された日本アニメフェスティバル「祭り」も大盛況でした。日本のアニメを見て育ったセネガルの若者たちが、日本に親近感をもつようになり、いずれ日本に行きたいと思うようになることが良くわかりました。大使館としては、こうした若者を取り込んでいく、また、日本で正規な形で働きたいという若者にチャンスを与える等の目的で日本語教育を導入しようと試みていて、その一環でラストル事業協同組合の廣瀬様が昨年から1年をかけて進めている日本語コースを支援してきました。1年間の授業を受けたセネガル人の若者が、12月1日に、これもセネガルで初めて実施した日本語検定試験を受けました。何人のセネガル人が日本に行くことになるのか楽しみです。大使館としては引き続き様々な方法で日本語教育を充実させたいと考えています。
お会いした日本人の中で個人的に一番印象に残ったのは今年亡くなられた篠塚建次郎さんです。「パリダカ」ラリーの英雄で、自らイニシアチブを取って寄付を集め、ヨフに学校を寄贈しました。街の人達はこの学校を「ケンジロウ学校」と呼んでいます。本使は2年前に一度、篠塚さんと学校を訪問しました。篠塚さんは子供達にもみくちゃにされながら、笑顔で、子供達一人一人に石鹸やお土産を配っていました。篠塚さんは古屋典子様が取り組む「手を洗おう会」と連携しつつ長年セネガルで慈善活動を行ってきましたが、2年前の訪問については、今思えば既に病気に罹っていたにもかかわらずそれを隠してセネガルまで来られて、子供達のために慈善活動をされていました。この篠塚さんの姿は忘れられない思い出です。
JOCVのOBで、JOCVとしての活動が終わった後も自費でセネガルに来てティエスでレスリングを教えている魚住さんの活動も立派だと思います。2023年の天皇誕生日レセプションでは彼にセネガル相撲のデモマッチをしてもらいましたが、圧倒されました。彼は既に教え子?のセネガル人の格闘家を日本に紹介しているようですが、2026年に開かれるユースオリンピックにおいて、彼の指導を受けたセネガル人格闘家が活躍すればよいですね。
本年6月に「日本未来支援機構」の主催による、子供達による世界平和音楽祭がゴレ島で開かれたことも良い思い出です。この音楽祭のために日本で製造されてここまで運ばれたピアノがゴレ島に寄贈されています。このピアノには日本の障害者の若者が描いたアフリカの鳥たちの絵が描かれています。日本の多くの関係者の善意が集まったこのピアノが、これからゴレ島で行われる音楽祭やゴレ島の子供達の音楽の教育に使われるようになれば素晴らしいと思います。
本使は着任以来、発信や交流の強化の手段としてSNSを活用してきました。着任してから本格的に立ち上げたFacebookは5000人以上にまで登録者が増えました。このSNSは、大使館の活動を皆さまに紹介すると同時に、日本とセネガルとの関係に携わる皆様に情報交換の場を提供する意図で運用しています。そのため大使館は自らの活動の発信に加えて両国関係に携わる様々な分野の方々にお声がけしてSNSで発信をして頂きました。これから両国関係に携わる方々が情報交換の場として大使館のSNSをどんどん活用して頂くようになれば良いと思います。
この3年間にセネガル国内を色々回りました。ジャズフェスティバスのサンルイ、カゴメの農場が近いポドール、草の根案件があるマタム、マリとの国境のキディラ、東部の拠点タンバクンダ、金採掘の中心ケドゥグ(ギニアとの国境の滝は素晴らしかった)、保養地のサリー、サルームのマングローブ地帯(バオバオの上に作られたロッジに泊れます)、ファタラのサファリ(ライオンウォークで有名)、ガンビアを超えて、カザマンスの中心のジガンショールや観光地のカップスキリング等、セネガルの主な地域はほぼ回りました。そしてダカールにいると一見どこでも同じように見えるセネガルでも、地域によって、風景や生活に大きな違いがあることが分かりました。これも貴重な経験です。
以上思いつくままに述べました。皆様にお伝えしたいことはまだまだ沢山あるのですが、きりが無いのでここで辞めます。笑
やり残したと思うことは沢山あるのですが、本使の個人的な思いとしては、この3年間で日本とセネガルとの関係を将来に向けて発展させるための基盤を少しは整えることができたのではないかと考えています。来年はTICAD9が日本で開催され、また、大阪万博も開かれます。ファイ大統領が訪日することになると期待していますが、この大統領の訪日は二国間関係の発展に向けた重要な機会になるでしょう。そしてこうした国レベル、外交の動きとは別に、何と言っても日頃からセネガルとの関係に一生懸命取り組んで頂いている皆様の活動の一つ一つが両国関係を更に発展させることにつながると思いますので、ご苦労もあるかと思いますが、是非頑張ってください。
本使はもうすぐセネガルを去りますが今後もセネガルのことは個人的にフォローしていくつもりです。
これまでの皆様のご厚情に対する感謝と、引き続きの皆様のご活躍を祈念して、お別れの挨拶とします。
2 大使館からのお知らせ
○2024年12月、2025年1月の休館日のお知らせ
12月25日 クリスマス
12月30、31日 年末休暇
1月1~3日 年始休暇
3 寄稿1 ~パパ・マゲイ・ジョップ セネガル国家地雷対策センター(CNAMS)所長~
日本:世界的な対人地雷との闘いの中心、人間の安全保障の推進の擁護者
日本は、1997年12月3日に「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び委譲の禁止並びに廃棄に関するオタワ条約」に署名し、1998年9月30日に批准ました。。
*対人地雷は、地上、地下、または地上に設置され、人の存在、近接、接触によって爆発する非常に有害な装置であり、民間人と兵士を区別しない。一般に、地雷は、航空機、ロケット砲、大砲、または特殊車両からばらまかれ、人々を殺し、田畑を汚染し、食糧安全保障を破壊し、 人々とコミュニティを分散させる。
この条約が1999年3月1日に発効して以来、日本はこの条約を積極的に支持し、特に条約非締約国33か国のうち14カ国が存在するアジア太平洋地域において、その普及に尽力してきました。
日本はまた、世界における対人地雷対策のための主要な資金提供国のひとつでもあります。地雷除去の資金を提供し、地域協力を発展させ、被害者への援助を提供するとともに、経験の共有を進めています。
2025年ラウンドにおいて、日本はオスロ行動計画にコミットし、対人地雷の被害を受けている国々に援助を提供しました。2023年だけでも、地雷対策費として、20か国、国際機関、国連地雷対策機関(UNMAS)、赤十字国際委員会(ICRC)、国際協力機構(JICA)に約6,700万米ドルを拠出しました。
最も被害を受けている国(カンボジア、コロンビア、アンゴラ、イラク、ウクライナ)は日本から多面的な支援を受けており、地雷の影響を受けているアジアやアフリカの国々の能力を強化するための南南協力の枠組みも提供しています。
個々の活動に加え、第20回条約締約国会議以降、日本は国際援助・協力拡大委員会参加国(タイ、オランダ、アルジェリア、次いでトルコ、デンマーク)と連携し、地雷対策に資源を動員するための戦略を策定してきました。
私たちは、日本が2025年の第22回条約締約国会議の議長国を務めることを喜ばしく思っています。第21回締約国会議の議長を務めたトーマス・ゴベル・ドイツ大使に続き、軍縮会議日本政府代表部の市川とみ子大使が後任となりました。
このため日本は、2024年11月25日から29日までカンボジアのシェムリアップで開催された第5回条約検討会議の成果であるシェムリアップ行動計画を主導することになりました。5年に1度のこの会議は、条約の機能と現状を見直し、その最適な実施に向けた取り決めを採択しました。日本のリーダーシップが2029年ラウンドにその足跡を残し、近い将来、オタワ条約がより大きな成果をもたらすことは間違いありません。
セネガル側としては、爆発物による汚染で放棄された土地への住民の帰還を促進するための基本的なインフラ建設に向け、最新の地雷除去機やその他の機材の購入費4億6,000万円(約20億CFAフラン)にのぼる日本の支援を受けています。カサマンスの人道的地雷除去プログラムは、世界的に豊富な経験を持ち、カンボジアなどの国々の地雷除去を支援してきた日本地雷除去サービス(JMAS)の参加に期待するところ大です。
セネガルでの人道的地雷除去を日本が支援する上で、伊澤修日本大使の個人的な関与が極めて重要であることを強調したいと思います。
寄稿2 ~藤岡幸絵 UNDPガンビア事務所・平和構築専門官 (国連ボランティア)~ (後編)※前編は11月号でお届け済みです。
はじめまして!国連開発計画(UNDP)ガンビア事務所で平和構築専門官として活動している藤岡幸絵と申します。UNDPは、持続可能な開発、民主的なガバナンスと平和構築、気候変動と災害に対する強靭性の3つの柱に基づいて活動を行なっている国際機関です。日本とのつながりが深い活動の一つでは、アフリカ開発会議(TICAD)を外務省等とともに共催しています。先日開催されたTICAD閣僚会合のテーマ別会合では、アフリカと日本を繋ぐユースの一人として、ガンビアでの経験をお話する機会をいただきました(ご参考リンク:https://www.jica.go.jp/information/seminar/2024/1549305_52234.html)。
ガンビア事務所では、政府機関、市民社会、アカデミア、民間企業、他の国際機関など、多岐にわたるパートナーとともに、SDGsの推進及びガンビアの国家開発計画「イリワー」に基づいた優先分野に沿って活動しています。「イリワー」はマンディンカ語で「開発」の意味を持ちます。UNDPガンビア事務所は、包括的な経済発展、民主的なガバナンスと平和構築、気候変動と災害に対する強靭性の3つの柱に基づいて活動を行なっている他、Accerelator Lab を通じて、イノベーティブなアプローチによるユースの支援・エンパワメントなどを行なっています。UNDPガンビア事務所の活動については、X(https://x.com/undp_thegambia)もしくはFB(https://www.facebook.com/UNDPGambia)で発信をしていますので、もし良ければ合わせてご参照ください。
今回は私がどうして平和構築の分野を志すようになったのか、またガンビアという国そのものについてや平和構築との関連で発見したことについてご共有させていただければと思います。なお、以下の内容は私個人の見解であり、UNDPガンビアとしての公式な見解ではないことをあらかじめ補足させていただきます。
(4)ガンビアで発見した紛争解決についての文化
業務の中で、紛争解決にまつわる興味深い文化に触れる機会があったので、二つご紹介させてください。一つ目は、「関係性について冗談を言う文化(joking relationship)」です。この文化は、ある人が別の人について、面白いことを伝える冗談を言う習慣を指し、これが相手にとって失礼なものとはならない文化です。ガンビアには、ウォロフ、マンディンカ、フラ、ジョラ、など多くの部族の人がおり、この部族間の関係性についての昔話、民話のようなものが存在しています。異なる民族間での争いがあった際、双方を落ち着け、双方を許すことを促すために、この関係性についての民話を引用するという文化があり、コミュニティ内での紛争解決において大きな役割を果たしています。Joking relationshipはガンビアだけでなく、アフリカの多くの地域で見られる文化ですが、もしかしたらこの文章を読んでくださっている方の中に「結婚相手を探してあげる」と言われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。これも実はJoking relationshipの一つです。既存の民話・昔話など関係性についての話ができない他者に対し、関係性を築こうとするコミュニケーションを取ることで、良好な関係を維持しようとするもので、紛争解決の現場においても、紛争当事者間の間で民話のような引用できる話がない場合に、仲裁者が関係性についての物語をその場で作って仲裁の手助けとするようなケースも存在しています。
二つ目は、カンヤレン(Kanyaleng)と呼ばれる人たちの役割です。カンヤレンは、何らかの理由で子どものいない既婚女性のグループで、なおかつコミュニティへ貢献したいと考える人たちが自発的に形成しているグループです。主に、伝統的な行事の際に歌ったり、芸人のように面白いことをして場を賑やかに盛り上げる役割を果たしていますが、カンヤレンは紛争解決においても、時に重要な役割を発揮します。例えば、紛争が起きた際に効果的な対話の場づくりを促すためにパフォーマンスを行なって雰囲気づくりを行うなどの役割を果たしています。
(5)ガンビアにおける民主主義に基づいた平和の定着への課題
こうした豊かな草の根の紛争解決の文化を持つガンビアですが、平和の安定のために現在大きな課題として挙げられているのが、経済的な開発を通じて平和の恩恵を女性や若者といった脆弱な人々へ届けていくことです。ガンビアは積極的平和への負債を抱える国トップ10に入っており、平和を維持するために必要な社会経済開発が致命的に不足しているとされています。特にこの影響を強く受けているのは地方であるため、地方には、前政権の頃は良かったとノスタルジーのように感じている人も多くいます。
このような現状の中で、民主主義に基づいた平和の維持を目指していくためには、民主主義の価値が人々の間で理解されることや、支持政党の違いにより意図的に電気や水へのアクセスを奪ったり、土地を奪うなどといった政治的暴力を行ってはいけないことが理解されていく必要があります。同時に、経済危機に瀕しているガンビアの経済発展をしっかり促していくことで、平和の恩恵が人々の間で実感されていかねばなりません。
特に、地方、農民の人たちが前政権をどのように経験していたのか、という主観的な理解は、平和の安定を考えるに際し見過ごすことのできない要素です。そもそも、独裁政権を終わりにしようという動きが強まったのは、実は政治的エリート層が発端となった動きによるものでした。前大統領により政治的な脅威として認識されたことにより暗殺された人は主に政権の関係者で、そうしたエリート層の間では独裁政権による恐怖政治の深刻さが長年強く実感されていました。とあるビデオがリークしたことをきっかけに沈黙が破られ、#GambiaHasDecidedというハッシュタグが拡散し、独裁政権からの移行を訴える人々の動きが首都圏を中心に巻き起こったことが、独裁政権の終焉に繋がる大きな一歩となりました。
しかし、エリート層ではない人たちにとっては、当時の政権による恐怖政治を「政権を批判した人はどこかに消えてしまうようだ」と一面的な文脈で理解していました。想像してみていただきたいのですが、そもそもそのような一面的な理解の中で、政権が変わったのちに、自分の日々の生活の中で、薬物の流入から犯罪・暴力事案が増え、これまではなかったようなヘイトスピーチが選挙期間を中心に蔓延し、支持政党の違いなどによる電気・水・土地へのアクセスの剥奪が日常的に起こり、コミュニティの分断を日々実感するようになったとしたら、果たしてどちらの政権がより平和的であると人々は考えるでしょうか。
移行期正義のプロセスの中で、前政権時代に行われた数々の悍ましい人権侵害のケースについて、ラジオ等を活用し広く人々に当時のことを知ってもらえるようヒアリング内容が広く発信されたりしていましたが、特に地方部では、それがあまりに衝撃的で現実的なものとして想像しにくいケースだったりするので「証言者はお金をもらって嘘のストーリーを話しているのだ」と話す人も少なくないと言います。
前政権時代に甚大な人権侵害が起こっていたので、今の民主化への歩みは間違いなく平和の安定に必要不可欠な動きなのですが、平和が人々の主観的な理解の中で実感できなければ、平和を維持することは困難になります。ガンビアは2026年12月に次の選挙を控えており、民主主義に基づく平和の真価を問われる局面となるでしょう。選挙までにどのように平和の恩恵を人々へ届け、民主主義に基づいた平和の実感をもたらすことができるのか。課題が山積していると個人的には考えていますが、生活の隅々まで平和の恩恵をもたらすため、引き続きガンビアで尽力していきたいと考えています。
末筆になりますが、セネガルとガンビアは飛行機で45分の距離で、似ているところもあれば異なるところもあるかと思います。ぜひ機会があれば、民主主義に基づいた平和の価値を考えに、手付かずの美しい自然を堪能しに、優しい人々との交流をしに、ぜひガンビアまでお越しいただければと思います。お付き合いくださり、誠にありがとうございました。
4 領事便り
○ 令和7年休館日
早いもので今年も終わりを迎えています。
来年の当館の休暇日程をHP上にも記載しておりますがご案内させていただきます。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000162.html
1月 1日(水) ◎元日
1月 2日(木) ◎年始休暇
1月 3日(金) ◎年始休暇3月 20日(木) ◎春分の日
3月31日(月) ※ラマダン明け祭日
4月 4日(金) 独立記念日
4月21日(月) イースター翌月曜日
5月 1日(木) メーデー
5月 29日(木) キリスト昇天祭
6月 9日(月) 聖霊降臨祭翌月曜日
7月 7日(月) ※イスラム新年
7月21日(月) ◎海の日
8月12日(火) ※マガル
8月15日(金) 聖母昇天祭
9月 5日(金) ※モハメッド誕生日
10月13日(月) ◎スポーツの日
12月25日(木) クリスマス
12月29日(月) ◎年末休暇
12月30日(火) ◎年末休暇
12月31日(水) ◎年末休暇
合計20日
※:イスラム教の休日であり、年の途中で政府の決定によりこれらの休日がずれる場合には、右決定に従った日を休館日とする。また、年間休館日数が合計20日となるように調整する。
◎:我が国の行政機関の休日。
5 政治・経済
○「アフリカ健康構想協力覚書」の署名式
11月13日、伊澤大使は、シー保健・社会活動大臣と保健セクターでの協力強化を図る「アフリカ健康構想協力覚書」の署名式へ出席しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01550.html
○令和2年対カーボベルデ無償案件(漁民組合向け製氷機等)供与式
11月14日、伊澤大使は、カルロス・カーボベルデ海洋大臣と、令和2年度無償案件(漁民組合向け製氷機等)供与式に出席しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01552.html
○令和6年度食糧援助のE/N署名式の実施
11月15日、伊澤大使は、カーボベルデのモンテイロ外相と令和6年度食糧援助E/N署名式に出席しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01554.html
○伊澤大使によるジョップ・エネルギー・石油・鉱山大臣表敬
11月26日、伊澤大使は、ジョップ・エネルギー・石油・鉱山大臣を表敬訪問し、石油や鉱山資源の開発における協力の可能性について意見交換を行いました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01559.html
○セネガル空手連盟への外務大臣表彰
11月30日、セネガル空手連盟に対し、スポーツを通じた日セネガルの関係促進に貢献したことから、外務大臣表彰が授与されました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01563.html
○令和6年度対ギニアビサウ食糧援助(WFP連携)の交換公文署名
12月2日、伊澤大使は令和6年度対ギニアビサウ食糧援助(WFP連携)の交換公文に署名しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01565.html
○対ギニアビサウ草の根無償「ビサウ市障害を抱える子どもたちのための療養センター増築計画」の贈与契約署名式
12月2日、伊澤大使は令和6年度対ギニアビサウ草の根無償「ビサウ市障害を抱える子どもたちのための療養センター増築計画」の贈与契約に署名しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01566.html
○伊澤大使によるエンバロ・ギニアビサウ大統領表敬
12月2日、伊澤大使はエンバロ・ギニアビサウ大統領を表敬し、離任の挨拶をしました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01567.html
○JETROアフリカビジネスデスク
ジェトロ(日本貿易振興機構)は、アフリカでの事業展開を目指す法人及びアフリカですでに事業を展開している法人を対象に相談サービスを提供しています。
対象国は20か国で、セネガルも対象国に含まれていますので、活用をご検討ください。
【詳細】
https://www.jetro.go.jp/services/africa_bizdesk.html?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3vePD6Ntz0xjeO_a3yCxw3b_An2F6r7apxSQiUKG-mzCYiKcNYm7xnQmc_aem_fgnxm1eyZLBAn6WZF5me2A
○当館が所掌する4か国(セネガル、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ)の政治経済関連の一般情報を、毎月上旬に当館のHP「セネガル基礎情報」及び「新着情報」に「在セネガル大使館月例報告」として掲載しております。ご関心のある方は以下のリンクをご参照ください。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01078.html
6 広報・文化便り
○第37回俳句コンクール作品募集開始
在セネガル日本大使館はこの度、第37回俳句コンクールの作品募集を開始しました。概要は以下のリンクのとおりです。どなたでも応募いただけますので、みなさまの作品をお待ちしております。
応募期限:2024年12月20日
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01535.html
○マリアマ・バ高校での日本映画上映会
11月20日、当館はゴレ島のマリアマ・バ高校にて俳句コンクール及び国費留学生の概要説明を行い、日本映画を上映しました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0kpvasMAjxPtAuxSB5zL2mzB1DjuLUKyp7rj5BVvAKZR8woWzJGKEx3wuP4ehGAgl&id=100078921276471
○セネガル空手連盟主催「2024年空手日本大使杯」の開催
11月30日、ダカール市内のマリウス・ンジャイ・スタジアム(Stade Marius Ndiaye)にて、セネガル柔道連盟の主催による「2024年空手大使杯」が開催されました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01561.html
○日本語能力試験(JLPT)の実施
12月1日、セネガルで初めての日本語能力試験(JLPT)がCESAGで開催されました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0NKHuRoJKcLoZZRHsZWctvYpwe2d7WLdE9PbmPmFcF3pGWH6Rmss8EsHMoPZ2868Wl&id=100078921276471
○当館では、日本関連行事に関する情報を随時募集しております。皆様ご自身が実施される日本関連行事のほか、知り合いの方のご活動等についての情報を( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )までお知らせください。毎月末までに原稿をいただければ翌月のメールマガジンに掲載することができます。当館HPやSNSへの掲載は随時行います。
○当館SNSでは、セネガルで開催されるイベントの告知や当館の活動報告を行っています。他にもたくさんのコンテンツがありますので、定期的にアクセスしてみてください。また、日・セネガル関係強化のため、ご関心のある投稿のRTやシェア等、皆さまのご協力をぜひお願いいたします。
TW:https://twitter.com/JapanEmbSenegal
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471
Instagram:https://www.instagram.com/japanembsenegal/
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[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関するご意見・ご要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録のご希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○参考ホームページ
首相官邸ホームページ ( www.kantei.go.jp )
外務省ホームページ ( www.mofa.go.jp/mofaj/ )
当館ホームページ ( https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )
○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
Boulevard Martin Luther King, Dakar, Senegal (B.P. 3140)
TEL :(+221)33.849.55.00
FAX :(+221) 33.849.55.55
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1 伊澤修駐セネガル日本大使挨拶
12月に入り急に涼しくなりました。皆様如何お過ごしでしょうか。
この度本使は転勤の辞令を受け12月の末にセネガルを離任することになりました。2022年2月に着任しましたので3年弱の期間の勤務でしたが、邦人の皆様に大きな事故もなく、皆様のご理解と支援を頂き無事任期を全うすることができました。心から御礼申し上げます。
初めてのサブサハラ地域での勤務でしたが、本当に色々な思い出があります。
着任当時はまだコロナが続いていて大使館の活動は抑制的で、館員とも自由に接触できず、ストレスがかかる日々を過ごしました。着任後にすぐ天皇誕生日レセプションを開きましたが、参加者を30名に絞って行いました。「さあ、これから」という着任直後の前向きな気持ちとはうらはらに少し寂しいレセプションだったことを覚えています。
本使のいたこの3年間、セネガルは政治の季節でした。着任後間もなくして行われた国民議会選挙では与野党が伯仲する状況となり政治の緊張が高まりました。その後大統領選挙に向けた動きになり、マッキー・サル大統領が3選を目指すかどうかで国内が対立し、昨年6月にはダカールでも大きな衝突が起きて多くの死傷者が出ました。昨年夏のサル大統領による不出馬宣言により緊張が和らぐかと思われましたが、ソンコ氏の裁判、収監をめぐって対立が続き、そして年明けのサル大統領による大統領選挙の一方的延期発表から緊張が一気に高まりました。結局、憲法評議会の裁定で大統領選挙が速やかに行われることになり、ソンコ氏と同様に収監されていたファイ氏が獄中から立候補して圧倒的多数で大統領に当選しました。そして先月の国民議会選挙ではその勢いをかって大統領の与党が大勝し、議会の多数派となりました。
二国間関係を進める上で政治的安定は重要です。ようやくこれから積極的に二国間関係を進めることができる状況になったのにセネガルを離れなければならないと思うと個人的には大変残念です。
二国間関係では、2022年のTICAD8で共同議長の一人が当時AU議長であったサル大統領であったことから、本使の着任当初から両国間で緊密な連携が行われていて、TICAD後も22年12月にサル大統領が訪日し岸田総理(当時)との首脳会談や日本の経済界との対話が行われました。また、毎年ダカールフォーラムに併せて外務副大臣が来訪して、セネガル国内の緊張にもかかわらずハイレベルの対話を継続できたことは良かったと思います。
経済協力の関係では、JICAの田中理事長が来訪されてファイ大統領と会談しました。JICAチェアも2回開催されました。
経済分野では、本使の離任直前になりますが、経済同友会のハイレベルミッションが当地を訪問する予定です。
更に、これまでほとんど交流が無かった防衛分野でも本年7月にセネガル独立以来3度目となる自衛隊の訓練艦隊の寄港が実現しました。また、来年からカザマンス地方で地雷除去の協力が始まります。
このようにセネガルにおける政治的緊張にもかかわらず、総じて見れば、日・セネガル関係は政治・経済そして平和と安全の分野で一定の進展があったと思います。
本年10月にJICAの田中理事長に来て頂き、日本が設立したCFPT(職業訓練学校)の40周年のお祝いをしたのですが、そこに参列したソンコ首相が、スピーチで「人材を育てて国を発展させた日本こそセネガルの発展のモデルである」と明言しました。「国の発展のために人材育成を重視しよう」というメッセージは本使が着任して以来言い続けてきたことなので、首相の言葉を聞いてとても嬉しく思いました。
セネガルは今後も政治的に安定し、経済も発展していくでしょうし、本使の会った多くのセネガル人から日本とビジネスをしたいという希望を聞いてきたので、日本企業にとって大きなビジネスチャンスがあると思います。他方で、この3年間に多くの日本企業の方々にお会いして話を聞きましたが、日本企業がビジネスを進めていく上で大変な困難があることがよく分かりました。仏語の壁や通関や税金の問題、商慣習の問題、色々あります。本使は問題に直面している日本企業の少しでもお役に立てればと思い積極的に応援させて頂きました。大使館が任国において日本企業を積極的に支援することは日本政府の基本方針になっていますので、後任大使にもどんどん接触して頂き、色々相談や要望を伝えて頂くのが良いと思います。そして将来どんどん日本企業がセネガルに進出するようになれば良いと思います。
この3年間に多くのセネガル人に会いましたが、彼らが皆とても親日的なのでとても嬉しく思いました。日本は遠いアジアの国、ほとんどのセネガル人は日本に行ったことがないでしょうし、セネガルを訪れる日本人もそれ程多くありません。それにもかかわらず日本に対する親近感が強いのは、何といってもこれまでの経済協力の成果だと思います。セネガルの独立以来、日本は、農業や漁業、保健医療、教育、水、基礎的インフラ等の様々な分野において経済協力を真摯に実施し、セネガルの発展に貢献してきました。地方に行くと日の丸が描かれた給水塔を多く目にします。先般、ケドゥグの先のマリとの国境地帯を視察した際、日本の援助で建造、架けられた国境の橋を見て、こんなところでも日本は支援を行っているんだと感慨深くなりました。また、こうしたインフラや施設の建設に加えて、JICAやJOCVの皆さんの活躍も重要だと思います。特にJOCVは多い時は100名以上の隊員がセネガルで活動していたと聞いています。彼らはセネガル各地に派遣され地元の人達と生活を共にしますが、日本の基準から見ると大変な生活環境ですので皆さん本当に良く頑張っていると思います。彼らの活躍が日本とセネガルの絆を深めてきたことは間違いありません。
若者においては日本のアニメの人気が絶大です。セネガルに赴任する前に京都精華大学のサコ学長(当時)に挨拶したのですが、西アフリカでは日本のアニメが人気だと教えて頂きました。半信半疑だったのですが、実際にセネガルに来てみると日本のアニメは本当に人気があります。本年5月に開催された日本アニメフェスティバル「祭り」も大盛況でした。日本のアニメを見て育ったセネガルの若者たちが、日本に親近感をもつようになり、いずれ日本に行きたいと思うようになることが良くわかりました。大使館としては、こうした若者を取り込んでいく、また、日本で正規な形で働きたいという若者にチャンスを与える等の目的で日本語教育を導入しようと試みていて、その一環でラストル事業協同組合の廣瀬様が昨年から1年をかけて進めている日本語コースを支援してきました。1年間の授業を受けたセネガル人の若者が、12月1日に、これもセネガルで初めて実施した日本語検定試験を受けました。何人のセネガル人が日本に行くことになるのか楽しみです。大使館としては引き続き様々な方法で日本語教育を充実させたいと考えています。
お会いした日本人の中で個人的に一番印象に残ったのは今年亡くなられた篠塚建次郎さんです。「パリダカ」ラリーの英雄で、自らイニシアチブを取って寄付を集め、ヨフに学校を寄贈しました。街の人達はこの学校を「ケンジロウ学校」と呼んでいます。本使は2年前に一度、篠塚さんと学校を訪問しました。篠塚さんは子供達にもみくちゃにされながら、笑顔で、子供達一人一人に石鹸やお土産を配っていました。篠塚さんは古屋典子様が取り組む「手を洗おう会」と連携しつつ長年セネガルで慈善活動を行ってきましたが、2年前の訪問については、今思えば既に病気に罹っていたにもかかわらずそれを隠してセネガルまで来られて、子供達のために慈善活動をされていました。この篠塚さんの姿は忘れられない思い出です。
JOCVのOBで、JOCVとしての活動が終わった後も自費でセネガルに来てティエスでレスリングを教えている魚住さんの活動も立派だと思います。2023年の天皇誕生日レセプションでは彼にセネガル相撲のデモマッチをしてもらいましたが、圧倒されました。彼は既に教え子?のセネガル人の格闘家を日本に紹介しているようですが、2026年に開かれるユースオリンピックにおいて、彼の指導を受けたセネガル人格闘家が活躍すればよいですね。
本年6月に「日本未来支援機構」の主催による、子供達による世界平和音楽祭がゴレ島で開かれたことも良い思い出です。この音楽祭のために日本で製造されてここまで運ばれたピアノがゴレ島に寄贈されています。このピアノには日本の障害者の若者が描いたアフリカの鳥たちの絵が描かれています。日本の多くの関係者の善意が集まったこのピアノが、これからゴレ島で行われる音楽祭やゴレ島の子供達の音楽の教育に使われるようになれば素晴らしいと思います。
本使は着任以来、発信や交流の強化の手段としてSNSを活用してきました。着任してから本格的に立ち上げたFacebookは5000人以上にまで登録者が増えました。このSNSは、大使館の活動を皆さまに紹介すると同時に、日本とセネガルとの関係に携わる皆様に情報交換の場を提供する意図で運用しています。そのため大使館は自らの活動の発信に加えて両国関係に携わる様々な分野の方々にお声がけしてSNSで発信をして頂きました。これから両国関係に携わる方々が情報交換の場として大使館のSNSをどんどん活用して頂くようになれば良いと思います。
この3年間にセネガル国内を色々回りました。ジャズフェスティバスのサンルイ、カゴメの農場が近いポドール、草の根案件があるマタム、マリとの国境のキディラ、東部の拠点タンバクンダ、金採掘の中心ケドゥグ(ギニアとの国境の滝は素晴らしかった)、保養地のサリー、サルームのマングローブ地帯(バオバオの上に作られたロッジに泊れます)、ファタラのサファリ(ライオンウォークで有名)、ガンビアを超えて、カザマンスの中心のジガンショールや観光地のカップスキリング等、セネガルの主な地域はほぼ回りました。そしてダカールにいると一見どこでも同じように見えるセネガルでも、地域によって、風景や生活に大きな違いがあることが分かりました。これも貴重な経験です。
以上思いつくままに述べました。皆様にお伝えしたいことはまだまだ沢山あるのですが、きりが無いのでここで辞めます。笑
やり残したと思うことは沢山あるのですが、本使の個人的な思いとしては、この3年間で日本とセネガルとの関係を将来に向けて発展させるための基盤を少しは整えることができたのではないかと考えています。来年はTICAD9が日本で開催され、また、大阪万博も開かれます。ファイ大統領が訪日することになると期待していますが、この大統領の訪日は二国間関係の発展に向けた重要な機会になるでしょう。そしてこうした国レベル、外交の動きとは別に、何と言っても日頃からセネガルとの関係に一生懸命取り組んで頂いている皆様の活動の一つ一つが両国関係を更に発展させることにつながると思いますので、ご苦労もあるかと思いますが、是非頑張ってください。
本使はもうすぐセネガルを去りますが今後もセネガルのことは個人的にフォローしていくつもりです。
これまでの皆様のご厚情に対する感謝と、引き続きの皆様のご活躍を祈念して、お別れの挨拶とします。
2 大使館からのお知らせ
○2024年12月、2025年1月の休館日のお知らせ
12月25日 クリスマス
12月30、31日 年末休暇
1月1~3日 年始休暇
3 寄稿1 ~パパ・マゲイ・ジョップ セネガル国家地雷対策センター(CNAMS)所長~
日本:世界的な対人地雷との闘いの中心、人間の安全保障の推進の擁護者
日本は、1997年12月3日に「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び委譲の禁止並びに廃棄に関するオタワ条約」に署名し、1998年9月30日に批准ました。。
*対人地雷は、地上、地下、または地上に設置され、人の存在、近接、接触によって爆発する非常に有害な装置であり、民間人と兵士を区別しない。一般に、地雷は、航空機、ロケット砲、大砲、または特殊車両からばらまかれ、人々を殺し、田畑を汚染し、食糧安全保障を破壊し、 人々とコミュニティを分散させる。
この条約が1999年3月1日に発効して以来、日本はこの条約を積極的に支持し、特に条約非締約国33か国のうち14カ国が存在するアジア太平洋地域において、その普及に尽力してきました。
日本はまた、世界における対人地雷対策のための主要な資金提供国のひとつでもあります。地雷除去の資金を提供し、地域協力を発展させ、被害者への援助を提供するとともに、経験の共有を進めています。
2025年ラウンドにおいて、日本はオスロ行動計画にコミットし、対人地雷の被害を受けている国々に援助を提供しました。2023年だけでも、地雷対策費として、20か国、国際機関、国連地雷対策機関(UNMAS)、赤十字国際委員会(ICRC)、国際協力機構(JICA)に約6,700万米ドルを拠出しました。
最も被害を受けている国(カンボジア、コロンビア、アンゴラ、イラク、ウクライナ)は日本から多面的な支援を受けており、地雷の影響を受けているアジアやアフリカの国々の能力を強化するための南南協力の枠組みも提供しています。
個々の活動に加え、第20回条約締約国会議以降、日本は国際援助・協力拡大委員会参加国(タイ、オランダ、アルジェリア、次いでトルコ、デンマーク)と連携し、地雷対策に資源を動員するための戦略を策定してきました。
私たちは、日本が2025年の第22回条約締約国会議の議長国を務めることを喜ばしく思っています。第21回締約国会議の議長を務めたトーマス・ゴベル・ドイツ大使に続き、軍縮会議日本政府代表部の市川とみ子大使が後任となりました。
このため日本は、2024年11月25日から29日までカンボジアのシェムリアップで開催された第5回条約検討会議の成果であるシェムリアップ行動計画を主導することになりました。5年に1度のこの会議は、条約の機能と現状を見直し、その最適な実施に向けた取り決めを採択しました。日本のリーダーシップが2029年ラウンドにその足跡を残し、近い将来、オタワ条約がより大きな成果をもたらすことは間違いありません。
セネガル側としては、爆発物による汚染で放棄された土地への住民の帰還を促進するための基本的なインフラ建設に向け、最新の地雷除去機やその他の機材の購入費4億6,000万円(約20億CFAフラン)にのぼる日本の支援を受けています。カサマンスの人道的地雷除去プログラムは、世界的に豊富な経験を持ち、カンボジアなどの国々の地雷除去を支援してきた日本地雷除去サービス(JMAS)の参加に期待するところ大です。
セネガルでの人道的地雷除去を日本が支援する上で、伊澤修日本大使の個人的な関与が極めて重要であることを強調したいと思います。
寄稿2 ~藤岡幸絵 UNDPガンビア事務所・平和構築専門官 (国連ボランティア)~ (後編)※前編は11月号でお届け済みです。
はじめまして!国連開発計画(UNDP)ガンビア事務所で平和構築専門官として活動している藤岡幸絵と申します。UNDPは、持続可能な開発、民主的なガバナンスと平和構築、気候変動と災害に対する強靭性の3つの柱に基づいて活動を行なっている国際機関です。日本とのつながりが深い活動の一つでは、アフリカ開発会議(TICAD)を外務省等とともに共催しています。先日開催されたTICAD閣僚会合のテーマ別会合では、アフリカと日本を繋ぐユースの一人として、ガンビアでの経験をお話する機会をいただきました(ご参考リンク:https://www.jica.go.jp/information/seminar/2024/1549305_52234.html)。
ガンビア事務所では、政府機関、市民社会、アカデミア、民間企業、他の国際機関など、多岐にわたるパートナーとともに、SDGsの推進及びガンビアの国家開発計画「イリワー」に基づいた優先分野に沿って活動しています。「イリワー」はマンディンカ語で「開発」の意味を持ちます。UNDPガンビア事務所は、包括的な経済発展、民主的なガバナンスと平和構築、気候変動と災害に対する強靭性の3つの柱に基づいて活動を行なっている他、Accerelator Lab を通じて、イノベーティブなアプローチによるユースの支援・エンパワメントなどを行なっています。UNDPガンビア事務所の活動については、X(https://x.com/undp_thegambia)もしくはFB(https://www.facebook.com/UNDPGambia)で発信をしていますので、もし良ければ合わせてご参照ください。
今回は私がどうして平和構築の分野を志すようになったのか、またガンビアという国そのものについてや平和構築との関連で発見したことについてご共有させていただければと思います。なお、以下の内容は私個人の見解であり、UNDPガンビアとしての公式な見解ではないことをあらかじめ補足させていただきます。
(4)ガンビアで発見した紛争解決についての文化
業務の中で、紛争解決にまつわる興味深い文化に触れる機会があったので、二つご紹介させてください。一つ目は、「関係性について冗談を言う文化(joking relationship)」です。この文化は、ある人が別の人について、面白いことを伝える冗談を言う習慣を指し、これが相手にとって失礼なものとはならない文化です。ガンビアには、ウォロフ、マンディンカ、フラ、ジョラ、など多くの部族の人がおり、この部族間の関係性についての昔話、民話のようなものが存在しています。異なる民族間での争いがあった際、双方を落ち着け、双方を許すことを促すために、この関係性についての民話を引用するという文化があり、コミュニティ内での紛争解決において大きな役割を果たしています。Joking relationshipはガンビアだけでなく、アフリカの多くの地域で見られる文化ですが、もしかしたらこの文章を読んでくださっている方の中に「結婚相手を探してあげる」と言われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。これも実はJoking relationshipの一つです。既存の民話・昔話など関係性についての話ができない他者に対し、関係性を築こうとするコミュニケーションを取ることで、良好な関係を維持しようとするもので、紛争解決の現場においても、紛争当事者間の間で民話のような引用できる話がない場合に、仲裁者が関係性についての物語をその場で作って仲裁の手助けとするようなケースも存在しています。
二つ目は、カンヤレン(Kanyaleng)と呼ばれる人たちの役割です。カンヤレンは、何らかの理由で子どものいない既婚女性のグループで、なおかつコミュニティへ貢献したいと考える人たちが自発的に形成しているグループです。主に、伝統的な行事の際に歌ったり、芸人のように面白いことをして場を賑やかに盛り上げる役割を果たしていますが、カンヤレンは紛争解決においても、時に重要な役割を発揮します。例えば、紛争が起きた際に効果的な対話の場づくりを促すためにパフォーマンスを行なって雰囲気づくりを行うなどの役割を果たしています。
(5)ガンビアにおける民主主義に基づいた平和の定着への課題
こうした豊かな草の根の紛争解決の文化を持つガンビアですが、平和の安定のために現在大きな課題として挙げられているのが、経済的な開発を通じて平和の恩恵を女性や若者といった脆弱な人々へ届けていくことです。ガンビアは積極的平和への負債を抱える国トップ10に入っており、平和を維持するために必要な社会経済開発が致命的に不足しているとされています。特にこの影響を強く受けているのは地方であるため、地方には、前政権の頃は良かったとノスタルジーのように感じている人も多くいます。
このような現状の中で、民主主義に基づいた平和の維持を目指していくためには、民主主義の価値が人々の間で理解されることや、支持政党の違いにより意図的に電気や水へのアクセスを奪ったり、土地を奪うなどといった政治的暴力を行ってはいけないことが理解されていく必要があります。同時に、経済危機に瀕しているガンビアの経済発展をしっかり促していくことで、平和の恩恵が人々の間で実感されていかねばなりません。
特に、地方、農民の人たちが前政権をどのように経験していたのか、という主観的な理解は、平和の安定を考えるに際し見過ごすことのできない要素です。そもそも、独裁政権を終わりにしようという動きが強まったのは、実は政治的エリート層が発端となった動きによるものでした。前大統領により政治的な脅威として認識されたことにより暗殺された人は主に政権の関係者で、そうしたエリート層の間では独裁政権による恐怖政治の深刻さが長年強く実感されていました。とあるビデオがリークしたことをきっかけに沈黙が破られ、#GambiaHasDecidedというハッシュタグが拡散し、独裁政権からの移行を訴える人々の動きが首都圏を中心に巻き起こったことが、独裁政権の終焉に繋がる大きな一歩となりました。
しかし、エリート層ではない人たちにとっては、当時の政権による恐怖政治を「政権を批判した人はどこかに消えてしまうようだ」と一面的な文脈で理解していました。想像してみていただきたいのですが、そもそもそのような一面的な理解の中で、政権が変わったのちに、自分の日々の生活の中で、薬物の流入から犯罪・暴力事案が増え、これまではなかったようなヘイトスピーチが選挙期間を中心に蔓延し、支持政党の違いなどによる電気・水・土地へのアクセスの剥奪が日常的に起こり、コミュニティの分断を日々実感するようになったとしたら、果たしてどちらの政権がより平和的であると人々は考えるでしょうか。
移行期正義のプロセスの中で、前政権時代に行われた数々の悍ましい人権侵害のケースについて、ラジオ等を活用し広く人々に当時のことを知ってもらえるようヒアリング内容が広く発信されたりしていましたが、特に地方部では、それがあまりに衝撃的で現実的なものとして想像しにくいケースだったりするので「証言者はお金をもらって嘘のストーリーを話しているのだ」と話す人も少なくないと言います。
前政権時代に甚大な人権侵害が起こっていたので、今の民主化への歩みは間違いなく平和の安定に必要不可欠な動きなのですが、平和が人々の主観的な理解の中で実感できなければ、平和を維持することは困難になります。ガンビアは2026年12月に次の選挙を控えており、民主主義に基づく平和の真価を問われる局面となるでしょう。選挙までにどのように平和の恩恵を人々へ届け、民主主義に基づいた平和の実感をもたらすことができるのか。課題が山積していると個人的には考えていますが、生活の隅々まで平和の恩恵をもたらすため、引き続きガンビアで尽力していきたいと考えています。
末筆になりますが、セネガルとガンビアは飛行機で45分の距離で、似ているところもあれば異なるところもあるかと思います。ぜひ機会があれば、民主主義に基づいた平和の価値を考えに、手付かずの美しい自然を堪能しに、優しい人々との交流をしに、ぜひガンビアまでお越しいただければと思います。お付き合いくださり、誠にありがとうございました。
4 領事便り
○ 令和7年休館日
早いもので今年も終わりを迎えています。
来年の当館の休暇日程をHP上にも記載しておりますがご案内させていただきます。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000162.html
1月 1日(水) ◎元日
1月 2日(木) ◎年始休暇
1月 3日(金) ◎年始休暇3月 20日(木) ◎春分の日
3月31日(月) ※ラマダン明け祭日
4月 4日(金) 独立記念日
4月21日(月) イースター翌月曜日
5月 1日(木) メーデー
5月 29日(木) キリスト昇天祭
6月 9日(月) 聖霊降臨祭翌月曜日
7月 7日(月) ※イスラム新年
7月21日(月) ◎海の日
8月12日(火) ※マガル
8月15日(金) 聖母昇天祭
9月 5日(金) ※モハメッド誕生日
10月13日(月) ◎スポーツの日
12月25日(木) クリスマス
12月29日(月) ◎年末休暇
12月30日(火) ◎年末休暇
12月31日(水) ◎年末休暇
合計20日
※:イスラム教の休日であり、年の途中で政府の決定によりこれらの休日がずれる場合には、右決定に従った日を休館日とする。また、年間休館日数が合計20日となるように調整する。
◎:我が国の行政機関の休日。
5 政治・経済
○「アフリカ健康構想協力覚書」の署名式
11月13日、伊澤大使は、シー保健・社会活動大臣と保健セクターでの協力強化を図る「アフリカ健康構想協力覚書」の署名式へ出席しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01550.html
○令和2年対カーボベルデ無償案件(漁民組合向け製氷機等)供与式
11月14日、伊澤大使は、カルロス・カーボベルデ海洋大臣と、令和2年度無償案件(漁民組合向け製氷機等)供与式に出席しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01552.html
○令和6年度食糧援助のE/N署名式の実施
11月15日、伊澤大使は、カーボベルデのモンテイロ外相と令和6年度食糧援助E/N署名式に出席しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01554.html
○伊澤大使によるジョップ・エネルギー・石油・鉱山大臣表敬
11月26日、伊澤大使は、ジョップ・エネルギー・石油・鉱山大臣を表敬訪問し、石油や鉱山資源の開発における協力の可能性について意見交換を行いました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01559.html
○セネガル空手連盟への外務大臣表彰
11月30日、セネガル空手連盟に対し、スポーツを通じた日セネガルの関係促進に貢献したことから、外務大臣表彰が授与されました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01563.html
○令和6年度対ギニアビサウ食糧援助(WFP連携)の交換公文署名
12月2日、伊澤大使は令和6年度対ギニアビサウ食糧援助(WFP連携)の交換公文に署名しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01565.html
○対ギニアビサウ草の根無償「ビサウ市障害を抱える子どもたちのための療養センター増築計画」の贈与契約署名式
12月2日、伊澤大使は令和6年度対ギニアビサウ草の根無償「ビサウ市障害を抱える子どもたちのための療養センター増築計画」の贈与契約に署名しました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01566.html
○伊澤大使によるエンバロ・ギニアビサウ大統領表敬
12月2日、伊澤大使はエンバロ・ギニアビサウ大統領を表敬し、離任の挨拶をしました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01567.html
○JETROアフリカビジネスデスク
ジェトロ(日本貿易振興機構)は、アフリカでの事業展開を目指す法人及びアフリカですでに事業を展開している法人を対象に相談サービスを提供しています。
対象国は20か国で、セネガルも対象国に含まれていますので、活用をご検討ください。
【詳細】
https://www.jetro.go.jp/services/africa_bizdesk.html?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3vePD6Ntz0xjeO_a3yCxw3b_An2F6r7apxSQiUKG-mzCYiKcNYm7xnQmc_aem_fgnxm1eyZLBAn6WZF5me2A
○当館が所掌する4か国(セネガル、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ)の政治経済関連の一般情報を、毎月上旬に当館のHP「セネガル基礎情報」及び「新着情報」に「在セネガル大使館月例報告」として掲載しております。ご関心のある方は以下のリンクをご参照ください。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01078.html
6 広報・文化便り
○第37回俳句コンクール作品募集開始
在セネガル日本大使館はこの度、第37回俳句コンクールの作品募集を開始しました。概要は以下のリンクのとおりです。どなたでも応募いただけますので、みなさまの作品をお待ちしております。
応募期限:2024年12月20日
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01535.html
○マリアマ・バ高校での日本映画上映会
11月20日、当館はゴレ島のマリアマ・バ高校にて俳句コンクール及び国費留学生の概要説明を行い、日本映画を上映しました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0kpvasMAjxPtAuxSB5zL2mzB1DjuLUKyp7rj5BVvAKZR8woWzJGKEx3wuP4ehGAgl&id=100078921276471
○セネガル空手連盟主催「2024年空手日本大使杯」の開催
11月30日、ダカール市内のマリウス・ンジャイ・スタジアム(Stade Marius Ndiaye)にて、セネガル柔道連盟の主催による「2024年空手大使杯」が開催されました。
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01561.html
○日本語能力試験(JLPT)の実施
12月1日、セネガルで初めての日本語能力試験(JLPT)がCESAGで開催されました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0NKHuRoJKcLoZZRHsZWctvYpwe2d7WLdE9PbmPmFcF3pGWH6Rmss8EsHMoPZ2868Wl&id=100078921276471
○当館では、日本関連行事に関する情報を随時募集しております。皆様ご自身が実施される日本関連行事のほか、知り合いの方のご活動等についての情報を( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )までお知らせください。毎月末までに原稿をいただければ翌月のメールマガジンに掲載することができます。当館HPやSNSへの掲載は随時行います。
○当館SNSでは、セネガルで開催されるイベントの告知や当館の活動報告を行っています。他にもたくさんのコンテンツがありますので、定期的にアクセスしてみてください。また、日・セネガル関係強化のため、ご関心のある投稿のRTやシェア等、皆さまのご協力をぜひお願いいたします。
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[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関するご意見・ご要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録のご希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○参考ホームページ
首相官邸ホームページ ( www.kantei.go.jp )
外務省ホームページ ( www.mofa.go.jp/mofaj/ )
当館ホームページ ( https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )
○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
Boulevard Martin Luther King, Dakar, Senegal (B.P. 3140)
TEL :(+221)33.849.55.00
FAX :(+221) 33.849.55.55