平成19年度有償資金協力「サンティアゴ島発電・送配電能力強化計画」竣工式

2013年3月1日、カーボヴェルデ共和国の首都プライアにあるパルマレージョ発電所にて、平成19年度有償資金協力「サンティアゴ島発電・送配電能力強化計画(供与限度額44.68億円)」の竣工式が開催され、ネーヴェス首相はじめカーボヴェルデの多数の閣僚や、政府関係者と深田大使及び柴田JICA次長が参加し、発電所のテープカットと碑板の除幕を行いました。

本事業は、サンティアゴ島電力の発電・送電・配電にかかる総合的計画であり、電力供給の安定化及び電力アクセス改善を図るものです。また、日本のカーボヴェルデに対する初めての円借款案件です。

 カーボヴェルデは人口50万人を抱える中所得国であり、健全な財政運営のもと年率4%を超える安定した経済成長を続けています。同時に、電力需要の伸びに電気インフラの整備が追いつかず、停電が断続的に発生しており、安定的かつ十分な電力供給が喫緊の課題となっていました。

 本事業の完成によって、送配電網を増強し、制御システムを整備することにより、電力供給が安定し、電力アクセスが改善されます。その結果、国民生活環境が向上し、経済が活性することが期待されます。

 式典で、ネーヴェス首相は、電力供給が増加・安定化することでカーボヴェルデの国際競争力が高まり、更なる経済成長に繋がる旨強調し、本事業の有効性を高く評価しました。同時に、ネーヴェス首相は、本案件をはじめとする日本の継続的支援に感謝の意を表し、今後の2国間関係の一層の発展に向けた希望を表明しました。