カーボヴェルデのフォゴ島における火山の噴火被害に対する緊急援助物資引渡式

2014年11月23日、カーボヴェルデのフォゴ島でピコ・ド・フォゴ火山が噴火しました。
現在までに周辺の二つの村落が溶岩流によって破壊され、怪我人等は発生していないものの、約1000名の住民が避難しています。火山活動は現在に至るまで継続しており、さらなる被害の拡大も懸念されます。

日本政府は、島内の避難所等で生活する住民の支援のために発電機20台及び付属品(350万円相当)の供与を決定し、2014年12月23日、当館にて引渡式が行われました。

式典には北原隆大使、加藤隆一JICAセネガル事務所長、タヴァレス・カーボヴェルデ臨時代理大使、バイオッキ国連人道問題調整事務所(OCHA)西部・中央アフリカ地域事務所長、ロペス・セネガル出身カーボヴェルデ人会会長などが出席しました。

同式典において、加藤JICA所長は、カーボヴェルデ国民に対する連帯を表明するとともに、日本もカーボヴェルデと同じく火山災害が発生するなど自然災害に悩まされており、災害に対する強靱性を構築することが重要である旨述べました。続いて北原大使が、困難な状況下でクリスマスと新年を迎えるフォゴ島の人々に対するお見舞いの言葉を述べるとともに、防災はカーボヴェルデと日本にとって共通の課題であり、日本は自らの自然災害の経験を生かした対外支援に努めている旨述べました。続いてタヴァレス臨時代理大使が、日本の支援に対する謝意とともに、カーボヴェルデの独立以来続く両国の友情を再確認する旨述べました。最後にロペス・セネガル出身カーボヴェルデ人会会長が、フォゴ島における困難な状況について述べるとともに、日本による支援が適切なタイミングで実施されたことに対する謝意を述べました。