メールマガジン2023年1月号
令和5年1月9日
【在セネガル日本大使館メールマガジン 2023/1/6 第8号】
◆ 目次 ◆
1 「伊澤修駐セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」
4 「領事便り」
5 「政治・経済」
6 「広報・文化便り」
***********************
1 伊澤修駐セネガル日本大使挨拶
皆様新年明けましておめでとうございます。
年末年始は如何お過ごしでしたか。本使はダカールで年を越しましたが、年越しの直前に各所から花火の音が聞こえてきて街は賑やかでした。カウントダウンのお祭りをしていたのでしょうか、予期していなかったのでとても興味がわきました。来年は見に行きたいと思います。
昨年はサル大統領の訪日という、日本とセネガルの関係においてとても重要なイベントで一年を終えることができました。
サル大統領は、12月19日に岸田総理との首脳会談とワーキングランチを行い、午後には日本経済界の代表者やアフリカ議連の先生方との懇談等を行いました。
首脳会談では経済協力やビジネス関係の強化、人的交流の促進が話され、また国際情勢についても踏み込んだ意見交換が行われました。両国の首脳が胸襟を開いて時間をかけて二国間関係や国際情勢についてしっかりと意見交換を行ったことは、両国間の相互理解と協力を深める上で大変意義あることでした。
今回発表された日セネガル共同声明では、二国間関係を包括的に進めていくこと、国際問題へ協力して対応していくこと等が表明されています。1年前の着任の挨拶でも申し上げましたが、本使としては、今日のセネガルの発展状況に鑑み、セネガルとの関係をODAの協力に留まらず、ビジネスや人的交流等の幅広い分野で包括的に進める時期に来ていると考えています。今回の共同声明ではそうした大きな方向性を示すことができ、二国間関係を更に高めていくための良い基盤ができたと考えています。
お客様を厚迎するのは日本の美徳ですが、サル大統領ほか同行されたタル外務大臣やサール経済大臣も今回の日本側の官民挙げての歓待に本当に満足されているようでした。
年初めの4日にはサール元駐日大使への叙勲式を行いました。
サール大使は2001年から約10年間、駐日大使として活躍されました。日本語を習得され、日本の社会や文化に深い理解を示され、二国間関係の発展に尽力されました。叙勲式にはンジャイ大統領府儀典長等、大使縁の方々が集まりましたが、多くの方々が日本と何らかの関わりを持たれていて、さながら親日セネガル人の同窓会のような雰囲気でした。日本との関係に尽力された大使の功績に対して叙勲という形で日本政府の謝意を伝えることができ、良かったと思います。
年末の大統領訪日からサール大使への叙勲と、今年はおめでたいイベントから始まりました。今年も大使館職員一同、セネガルとの関係の強化に尽力して参ります。引き続き皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
2 大使館からのお知らせ
○2023年1月、2月の休館日のお知らせ
1月 2日(月) 年始休暇
1月 3日(火) 年始休暇
○新年賀詞交換会のご案内(2023年1月20日)
在留邦人の皆さまには既にメールにてご案内のとおり、1月20日(金)18時30分より、在セネガル日本国大使公邸にて新年賀詞交換会を開催いたします。12月28日までのご返信をお願いしておりましたが、ご参加希望の方でまだご返信いただけていない方におかれましては、早急にご参加者名(同行のお子様等を含む)を下記メールアドレスまでご連絡いただきますよう宜しくお願い申し上げます(お手数ですが、本メールマガジンへの返信ではなく、下記の宛先へのメール送付をお願いいたします)。
参加登録先: taishikan.senegal@dk.mofa.go.jp (担当:松原)
なお、服装の指定はありませんので、皆さまお気楽にノーネクタイでご参加ください。
○当館の活動発信に関する当館HP・SNS記事のアーカイブ化について
伊澤大使や他の館員の活動を始め、当館の各種活動を紹介する当館HP及びSNS掲載の記事について、2022年投稿分から当館HP上にアーカイブとして掲載する作業を進めております。
当館HPの上部にあるカテゴリー(二国間関係、開発協力、経済、医療・科学技術、文化・スポーツ、交流)の欄から各掲載記事をご確認いただけますので、ご関心のある方は是非ご参照ください。
在セネガル日本国大使館HP:https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
3 寄稿 ~ゴルギ・シス駐日セネガル共和国特命全権大使(S.E.M. Gorgui CISS, Ambassadeur du Senegal au Japon)
(※下記寄稿文は当館による日本語訳です。)
在セネガル日本国大使館のメールマガジンの読者の皆様、そして日本とセネガルの関係強化に貢献されている全ての方々に対し、このような寄稿の機会を与えてくださったことに深く感謝いたします。
自由、民主主義、法の支配、グッドガバナンスといった基本的な価値観や原則を共有する日本とセネガルは、1960年10月4日の外交関係樹立以来、両国民間の友情と信頼に基づいた多面的かつ実りある協力を積み重ねてきました。
2022年の終わりを迎え、この一年間を振り返ってみると、日セネガル両国のパートナーシップが素晴らしいことに一層強化され、多様化し続けてきたことが分かります。本年12月17日から20日にかけて、岸田文雄総理の招待を受けてマッキー・サル・セネガル共和国大統領が実務訪問賓客として日本を訪問し、大きな成果を挙げたことは、まさにその証左です。
今回の訪日は、サル大統領への日本政府による心温まる歓迎に始まり、天皇陛下との歴史的な御会見、そして岸田総理がサル大統領の要請に応えてAUのG20加盟への支持を表明するなど多国間問題に係る両首脳の見解が完全に一致したことなど、日・セネガル二国間関係に新たなページを開くものとなりました。両国の歴史に深く刻まれる記念行事となることでしょう。
この大統領訪日によって、日・セネガル両国は、以下に例示するような、数え上げればきりがないほどの様々な出来事や象徴、成果に溢れた一年間を美しく締めくくることができました。
これらのダイナミックな二国間協力に加え、両首脳が、経済交流の発展、日本の対セネガル投資の促進、そして2026年のダカール・ユースオリンピックの枠組みにおける協力を含めた文化・スポーツ面での協力強化の意志を有していることは喜ばしいことであります。
これに加えて、スタートアップ企業を含む日本企業の対セネガル投資への関心も高まりつつあります。そして、本年11月に訪日したセリーニュ・ゲイ・ジョップ・サンジャラ市長(大統領顧問兼大臣)がセミナーで紹介したとおり、セネガル政府の関係当局も日本の投資家に様々な便宜を図ってきています。同市長は、安定、開放性、伝統的に根付いた平和と民主主義、投資促進のための魅力的なビジネス環境、そして3億人の消費者を抱える広大なECOWAS市場への入口となる特別な地理的位置付けといったセネガルの利点についてプレゼンを行いました。
こうした前向きな素晴らしい流れの中で幕を開ける2023年は、間違いなく、セネガルの新興に向けた歩みが更に加速される年となることでしょう。そして、この挑戦に向けた確固たるセネガルの努力に日本が寄り添ってくれるであろうことを非常に喜ばしく思っています。
皆さま、どうぞ素敵な新年をお過ごしください。「ありがとうございます」。
2022年12月28日
駐日セネガル大使 ゴルギ・シス
4 領事便り
〇あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。年末にラック・ローズへ行きましたが、見事に真っ青でした。これから湖が赤くなると聞きましたので観光で訪れる方も多くなると思いますが、過去にはラック・ローズ付近の海岸で遊泳中に拳銃様のものを発砲されたとの事案もあります。観光の際には「自分は犯罪に遭わない」とは考えず、安全に配慮した行動をとるようお願いいたします。
〇1月7日午後11時頃、ダカール市内ファンレジドンス付近(コルニッシュ通り)を邦人2名が歩いていたところ、突然持っていたバッグをひったくられました。更に長さ20センチ程度の刃物をちらつかせ財布を要求したことから、要求に応じ財布を地面に投げたところ、犯人は財布を拾い逃走するという事件が発生しました。
また1月3日午前9時30分頃には、ダカール市内アルマジ地区で散歩中の邦人がバイク利用2人組によりバッグをひったくられる被害が発生しております。
〇セネガルは他のアフリカ諸国と比較し安全な国と言われていますが、在留邦人の方が被害に遭うひったくりや強盗、侵入窃盗等が発生しております(在留邦人数を考えると、日本とは比較にならないほど犯罪被害に遭う率が高いです)。
在留邦人の皆様にあっては、まずは犯罪被害に遭う確率の低減に努め、万が一被害に遭った際には、まずは命を守る行動を取ってください。
在セネガル大使館ホームページ上に「安全の手引き」を更新しましたので、ぜひご一読願います。https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100443190.pdf
5 政治・経済
○サル大統領の訪日(実務訪問賓客)(2022年12月17日-20日)
12月17日から20日まで、マッキー・サル・セネガル共和国大統領が実務訪問賓客として訪日しました。 サル大統領は、セネガル大統領としてこれまで計4回訪日しており、今回が5回目の訪日ですが、これまではTICADやG20の枠組みであり、二国間の公式訪問としては今回が初となります。
滞在中、12月19日には岸田総理との首脳会談とワーキングランチ、円借款1件と無償資金協力1件の署名式が行われ、日・セネガル共同声明が発出されました。また、陛下とのご会見も実現し、2022年3月にダカールで開始された世界水フォーラムを始めとする水問題等について懇談されました。さらに、同日には、公式随員として同行されたタル・サル外務・在外自国民大臣と林大臣との間で日・セネガル外相会談も実施されました。これらの日程を通じ、TICAD8の成果も踏まえた二国間関係の一層の強化や、ウクライナ情勢、安保理改革を含む国連の機能強化等について活発な意見交換が行われ、日・セネガル間のパートナーシップの一層の強化につながりました。
また、サル大統領は、日本企業関係者や日・AU議連関係者との意見交換も行い、日本の民間セクターによる一層の対セネガル投資を呼びかけるとともに、議員交流等の人的交流の活性化についても意欲を示されました。
首脳会談、外相会談、署名式の詳細については以下の各項目をご参照ください。
○日・セネガル首脳会談及びワーキング・ランチ(2022年12月19日)
(1)総論
岸田総理から、日本とセネガルは、民主主義、法の支配等の基本的価値を共有する戦略的に重要なパートナーであり、TICAD8でのサル大統領の共同議長としての貢献に謝意を表明した上で、TICAD8の成果を日・アフリカ関係の更なる強化につなげたい旨述べました。これに対し、サル大統領から訪日を実現することができ嬉しいと述べるとともに、様々な分野において二国間関係を更に発展させ、国際社会において緊密に連携していきたい旨述べました。
(2)二国間関係
両首脳は、スタートアップや天然資源の開発を含む日本企業の投資や進出、日本が重視する「人への投資」、UHC等の達成等に関する取組を引き続き推進するとともに、2025年大阪・関西万博及び2026年ダカール・ユース・オリンピック競技大会を始め幅広い分野で積極的に交流していくことを確認し、開発協力、ビジネス促進、人的交流を通じた包括的関係を構築していくことで一致しました。
(3)国際場裏における協力
岸田総理から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の取組みやロシアのウクライナ侵略に係る日本の考えを説明したほか、日本のAUのG20加盟への支持を表明しました。両首脳は、安保理改革を含む国連の機能強化の必要性、現実的なエネルギー移行の重要性にちて一致したほか、経済的威圧や開発金融への対応、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、核軍縮・不拡散、アフリカの平和と安定など、地域及び国際社会の諸課題についても議論するとともに、両国が引き続き連携していくことを確認しました。
詳細については以下の外務省HPをご参照ください。
( https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/sn/page3_003557.html )
○日・セネガル共同声明
和文骨子:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436096.pdf
和文全文:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436097.pdf
仏文全文:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436098.pdf
○セネガルに対する教育分野の円借款及び水産分野の無償資金協力に関する書簡の交換(2022年12月19日)
12月19日、東京において、岸田総理及びサル大統領の立ち会いの下、林外務大臣とサール経済・計画・協力大臣との間で、総額100億円を限度とする円借款1件、及び総額15.42億円を限度とする無償資金協力1件に関する書簡の交換が行われました。
(1)円借款「教育セクターのための開発政策借款」(100億円)
この計画は、セネガルにおいて、初等及び前期中等教育課程における理数科教育の強化に関する財政支援を行うことにより、教育のアクセス・質・マネジメントの改善に取り組む同国政府の関連政策の策定と実行を図り、もって経済・社会の安定及び開発努力の促進に寄与することを目的とするものです。
(2)無償資金協力「国立水産物分析所建設計画」(15.42億円)
この計画は、セネガルが好漁場を持つ伝統的な水産国であるものの、水揚げ後の水産物の管理体制の脆弱性が輸出拡大に向けた課題として指摘されていることを踏まえ、西部ダカール州ジャムニャージョ新都心において、水産物分析所の建設及び検査機材の整備を行うことにより、同国における水産物の検査体制の強化を図り、もって同国の輸出水産物の安全性及び付加価値の向上、並びに輸出の促進及び安定化を通じた持続的経済成長の後押しに寄与することを目的とするものです。
詳細については以下の外務省HPをご参照ください。
( https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/cap3/page1_001452.html )
○日・セネガル外相会談(2022年12月19日)
両外相は、近年、国際社会におけるアフリカの役割が益々高まっているとの認識を共有し、TICADプロセスを通じて日・アフリカ関係を更なる高みに引き上げていくことで一致しました。関連して林大臣から、日本はAUのG20加盟を支持することを改めて表明し、タル大臣から謝意が述べられました。
林大臣は、FOIPに対するタル大臣からの支持に対する感謝を述べ、両外相は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化の重要性を確認しました。また、両外相は、ロシアによるウクライナ侵略について議論し、ウクライナの主権と領土一体性が侵害され、世界的な食料危機を招いている中、国際社会が依拠すべき原則を守ることの重要性を確認しました。加えて、両外相は、国連の機能強化、特に安保理改革について、今回の日・セネガル共同声明にもあるとおり、文言ベース交渉の開始に向けて協力することで一致しました。
両外相は、開発金融への対応、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等、地域及び国際社会の諸課題についても議論するとともに、両国が引き続き連携していくことを確認しました。
詳細については以下の外務省HPをご参照ください。
( https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_001025.html )
○サール元駐日大使への旭日重光章の伝達式の実施(2023年1月4日)
1月4日、日本大使公邸において、令和4年度秋の外国人叙勲の対象者であるガブリエル・アレクサンドル・サール元セネガル駐日大使への旭日重光章の伝達式が開催され、ンジャイ大統領府儀典長らセネガル政府要人、経済関係者、JICAセネガル事務所代表等が参加しました。
サール大使は2001年12月から2010年7月まで約10年間にわたり駐日大使を務め、日・セネガル二国間関係の強化に多大な貢献を果たしました。また、その任期中に開催されたTICADIIIやTICADIVを成功に導いたほか、在京アフリカ外交団団長代理として2005年の愛・地球博の成功にも貢献しました。
サール大使の日・セネガル二国間関係及び日・アフリカ関係の強化への多大な貢献を讃え、セネガルがAU議長国を務める中でTICAD8が開催され、12月の大統領訪問が実現した節目の令和4年度に、同大使への旭日重光章授賞が行われました。
式典の模様は以下の当館HPをご参照ください。
( https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01051.html )
○当館が所掌する4か国(セネガル、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ)の政治経済関連の一般情報は、翌月上旬に当館のHP新着情報欄に「在セネガル大使館月例報告」として掲載しておりますので、ご関心のある方はそちらをご参照ください。
(参考)2022年11月の月例報告:https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100433503.pdf
6 広報・文化便り
○JICAチェアの開催予定について(JICAセネガル事務所よりご案内)
JICAセネガル事務所ではダカール大学(UCAD)、日本大使館の協力をいただきつつ、今年2月に第1回目のJICAチェア(JICA日本研究講座設立支援事業)をUCADで開催するよう準備を進めています。
日本は、西洋以外の国で近代化を成し遂げた最初の国です。自国の伝統とアイデンティティを損なうことなく、法に立脚し、自由で民主的、平和で繁栄した国家建設を実現した国であり、開発途上国に対して発展のベストモデルの一つを提供し得る国です。同時に、近年目覚ましい経済社会発展を遂げているアジア諸国への政府開発援助を通じて、日本は多くの開発協力経験を有しています。これら自国の近代化と海外での開発協力の過程で蓄積した経験と教訓を活かし、世界の持続的な発展に積極的に貢献していきたいと思います。
そこで、JICAは、開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携して、2018年に「JICA開発大学院連携プログラム」を立ち上げました。この日本留学プログラムにおいては、専門分野の教育・研究に加え、日本の開発経験をその歴史や文化的背景を踏まえて学ぶ「日本研究」の機会を提供しています。このプログラムの一環で、JICAは、日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げるため、開発途上国各国のトップクラスの大学等を対象に、「日本研究」の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を開始しました。
JICAチェアでは、主に政治、経済、行政、法律等の分野で日本の開発経験に関する講座を行っていきます。2月に予定しておりますセネガルでの第1回目の開催時には伊澤大使に登壇いただき、戦後の日本外交に関する講義実施ののち、UCADの学生とディスカッションを行う予定です。本講座は継続して実施していく計画ですが、その背景等について簡単にご紹介させていただきました。
〇日本留学フェア (日本留学海外拠点連携推進事業主催)
北海道大学の主催で、本年2月11日(土)にダカール市内のアフリカ高等経営学センター(CESAG)にて日本留学フェアを実施予定です。同大学は平成26年度から文部科学省委託事業「日本留学海外拠点連携推進事業(サブサハラ・アフリカ)」を実施しており、仏語圏西アフリカ(セネガル等)にてフェアを行うなど、西アフリカからの優秀な留学生獲得の機会提供を目指しています。
1.開催日時
日程 2023年 2月 11日(土)
説明会:10時~13時 ブースでの情報提供:14時~(予定)
場所: アフリカ高等経営学センター(CESAG)
2. 対象
日本留学(学部・大学院)に関心を持っている高校生・大学生等とその保護者、および大学の国際担当教職員等
3. 内容
日本留学に関する一般情報を提供する説明会
大学ごとのブース出展による情報提供
詳細については以下をご参照ください。
(日本学生支援機構:日本留学海外拠点連携推進事業(サブサハラ・アフリカ)主催 日本留学フェア参加機関募集について
https://studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2022/12/Sub-Sahara_inPerson.pdf)
○現地メディア向けプレスツアー「JICA海外協力隊及び専門家インタビューを通じた日本の開発協力紹介」の実施(2022年12月5日、7日、8日)
12月5、7及び8日、当館は現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞3社、テレビ2社、通信社1社、ラジオ局3社から計15名が参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、セネガルの政府関係者、知識層およびセネガル国民への情報発信を強化するためのものです。
プレス一行は、漁業・海洋経済省、保健・社会活動省、農業・農村施設・食料主権省、国民教育省にて活躍されている日本人専門家の皆さま(石田専門家、野田専門家、瀬尾専門家、松谷専門家)や各省の政府高官、ティエス市盲学校、視学官事務所、体育教育センターで活動されているJICA海外協力隊・元協力隊の方々(武本隊員、徳里隊員、松尾様、魚住様)を訪問し、インタビューを行いました。
プレスツアー後、セネガルの各紙・テレビにて日本の開発協力の取組みが広く報道され、特に、国営放送のRTSではインタビューや活動風景等が計3回放映され、セネガル国民の日本の開発協力事業への理解を深めることができました。当館としては今後も日本の「人への投資」を重視した、オーナーシップとパートナーシップの理念に根ざした対セネガル開発協力の特色や成果について積極的に発信していく所存です。引き続き皆さまのご協力をお願いいたします。
プレスツアーの詳細や模様、報道ぶりについては以下の当館のHP記事をご参照ください。
( https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01048.html )
○当館では、日本関連行事に関する情報を随時募集しております。皆様ご自身が実施される日本関連行事のほか、知り合いの方のご活動等についての情報を( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )までお知らせください。毎月末までに原稿をいただければ翌月のメールマガジンに掲載することができます。当館HPやSNSへの掲載は随時行います。
○当館のSNSアカウントは以下のとおりです。日・セネガル関係強化のため、是非ご関心のある投稿のRTやシェア等、皆さまのご協力をお願いいたします。
TW:https://twitter.com/JapanEmbSenegal
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471
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[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関するご意見・ご要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録のご希望もこちらまでお寄せください。
( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )
○参考ホームページ
首相官邸ホームページ ( www.kantei.go.jp )
外務省ホームページ ( www.mofa.go.jp/mofaj/ )
当館ホームページ
(https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )
当館Twitter ( https://twitter.com/JapanEmbSenegal )
当館Facebook
( https://www.facebook.com/profile.php?id=100078921276471 )
○発行:在セネガル日本大使館
Ambassade du Japon au Senegal
Boulevard Martin Luther King, Dakar, Senegal (B.P. 3140)
TEL :(+221)33.849.55.00
FAX :(+221) 33.849.55.55
◆ 目次 ◆
1 「伊澤修駐セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」
4 「領事便り」
5 「政治・経済」
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***********************
1 伊澤修駐セネガル日本大使挨拶
皆様新年明けましておめでとうございます。
年末年始は如何お過ごしでしたか。本使はダカールで年を越しましたが、年越しの直前に各所から花火の音が聞こえてきて街は賑やかでした。カウントダウンのお祭りをしていたのでしょうか、予期していなかったのでとても興味がわきました。来年は見に行きたいと思います。
昨年はサル大統領の訪日という、日本とセネガルの関係においてとても重要なイベントで一年を終えることができました。
サル大統領は、12月19日に岸田総理との首脳会談とワーキングランチを行い、午後には日本経済界の代表者やアフリカ議連の先生方との懇談等を行いました。
首脳会談では経済協力やビジネス関係の強化、人的交流の促進が話され、また国際情勢についても踏み込んだ意見交換が行われました。両国の首脳が胸襟を開いて時間をかけて二国間関係や国際情勢についてしっかりと意見交換を行ったことは、両国間の相互理解と協力を深める上で大変意義あることでした。
今回発表された日セネガル共同声明では、二国間関係を包括的に進めていくこと、国際問題へ協力して対応していくこと等が表明されています。1年前の着任の挨拶でも申し上げましたが、本使としては、今日のセネガルの発展状況に鑑み、セネガルとの関係をODAの協力に留まらず、ビジネスや人的交流等の幅広い分野で包括的に進める時期に来ていると考えています。今回の共同声明ではそうした大きな方向性を示すことができ、二国間関係を更に高めていくための良い基盤ができたと考えています。
お客様を厚迎するのは日本の美徳ですが、サル大統領ほか同行されたタル外務大臣やサール経済大臣も今回の日本側の官民挙げての歓待に本当に満足されているようでした。
年初めの4日にはサール元駐日大使への叙勲式を行いました。
サール大使は2001年から約10年間、駐日大使として活躍されました。日本語を習得され、日本の社会や文化に深い理解を示され、二国間関係の発展に尽力されました。叙勲式にはンジャイ大統領府儀典長等、大使縁の方々が集まりましたが、多くの方々が日本と何らかの関わりを持たれていて、さながら親日セネガル人の同窓会のような雰囲気でした。日本との関係に尽力された大使の功績に対して叙勲という形で日本政府の謝意を伝えることができ、良かったと思います。
年末の大統領訪日からサール大使への叙勲と、今年はおめでたいイベントから始まりました。今年も大使館職員一同、セネガルとの関係の強化に尽力して参ります。引き続き皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
2 大使館からのお知らせ
○2023年1月、2月の休館日のお知らせ
1月 2日(月) 年始休暇
1月 3日(火) 年始休暇
○新年賀詞交換会のご案内(2023年1月20日)
在留邦人の皆さまには既にメールにてご案内のとおり、1月20日(金)18時30分より、在セネガル日本国大使公邸にて新年賀詞交換会を開催いたします。12月28日までのご返信をお願いしておりましたが、ご参加希望の方でまだご返信いただけていない方におかれましては、早急にご参加者名(同行のお子様等を含む)を下記メールアドレスまでご連絡いただきますよう宜しくお願い申し上げます(お手数ですが、本メールマガジンへの返信ではなく、下記の宛先へのメール送付をお願いいたします)。
参加登録先: taishikan.senegal@dk.mofa.go.jp (担当:松原)
なお、服装の指定はありませんので、皆さまお気楽にノーネクタイでご参加ください。
○当館の活動発信に関する当館HP・SNS記事のアーカイブ化について
伊澤大使や他の館員の活動を始め、当館の各種活動を紹介する当館HP及びSNS掲載の記事について、2022年投稿分から当館HP上にアーカイブとして掲載する作業を進めております。
当館HPの上部にあるカテゴリー(二国間関係、開発協力、経済、医療・科学技術、文化・スポーツ、交流)の欄から各掲載記事をご確認いただけますので、ご関心のある方は是非ご参照ください。
在セネガル日本国大使館HP:https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
3 寄稿 ~ゴルギ・シス駐日セネガル共和国特命全権大使(S.E.M. Gorgui CISS, Ambassadeur du Senegal au Japon)
(※下記寄稿文は当館による日本語訳です。)
在セネガル日本国大使館のメールマガジンの読者の皆様、そして日本とセネガルの関係強化に貢献されている全ての方々に対し、このような寄稿の機会を与えてくださったことに深く感謝いたします。
自由、民主主義、法の支配、グッドガバナンスといった基本的な価値観や原則を共有する日本とセネガルは、1960年10月4日の外交関係樹立以来、両国民間の友情と信頼に基づいた多面的かつ実りある協力を積み重ねてきました。
2022年の終わりを迎え、この一年間を振り返ってみると、日セネガル両国のパートナーシップが素晴らしいことに一層強化され、多様化し続けてきたことが分かります。本年12月17日から20日にかけて、岸田文雄総理の招待を受けてマッキー・サル・セネガル共和国大統領が実務訪問賓客として日本を訪問し、大きな成果を挙げたことは、まさにその証左です。
今回の訪日は、サル大統領への日本政府による心温まる歓迎に始まり、天皇陛下との歴史的な御会見、そして岸田総理がサル大統領の要請に応えてAUのG20加盟への支持を表明するなど多国間問題に係る両首脳の見解が完全に一致したことなど、日・セネガル二国間関係に新たなページを開くものとなりました。両国の歴史に深く刻まれる記念行事となることでしょう。
この大統領訪日によって、日・セネガル両国は、以下に例示するような、数え上げればきりがないほどの様々な出来事や象徴、成果に溢れた一年間を美しく締めくくることができました。
- 3月21日から26日までダカールで開催された第9回世界水フォーラムにおける天皇陛下による素晴らしい貢献(ビデオ・メッセージによる御参加)
- 日本政府の円借款により実施中のマメル海水淡水化計画の淡水化施設起工式典の実施
- 日本政府による円借款「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)支援プログラム(第2フェーズ)」の実現
- 二国間クレジット制度(JCM)の構築に係る 日・セネガル間の協力覚書の署名
- 岸田総理とサル大統領が共同議長を務めたTICAD 8の大成功と、そのハイライトとしての、今後3年間で官民あわせて総額300億ドル規模の資金をアフリカに投入するという日本政府の決定
- セネガルに新型コロナウイルス・ワクチンを含む感染症予防ワクチンの製造拠点を整備するためのダカール・パスツール研究所(IPD)のプロジェクトに対する日本からの支援
これらのダイナミックな二国間協力に加え、両首脳が、経済交流の発展、日本の対セネガル投資の促進、そして2026年のダカール・ユースオリンピックの枠組みにおける協力を含めた文化・スポーツ面での協力強化の意志を有していることは喜ばしいことであります。
これに加えて、スタートアップ企業を含む日本企業の対セネガル投資への関心も高まりつつあります。そして、本年11月に訪日したセリーニュ・ゲイ・ジョップ・サンジャラ市長(大統領顧問兼大臣)がセミナーで紹介したとおり、セネガル政府の関係当局も日本の投資家に様々な便宜を図ってきています。同市長は、安定、開放性、伝統的に根付いた平和と民主主義、投資促進のための魅力的なビジネス環境、そして3億人の消費者を抱える広大なECOWAS市場への入口となる特別な地理的位置付けといったセネガルの利点についてプレゼンを行いました。
こうした前向きな素晴らしい流れの中で幕を開ける2023年は、間違いなく、セネガルの新興に向けた歩みが更に加速される年となることでしょう。そして、この挑戦に向けた確固たるセネガルの努力に日本が寄り添ってくれるであろうことを非常に喜ばしく思っています。
皆さま、どうぞ素敵な新年をお過ごしください。「ありがとうございます」。
2022年12月28日
駐日セネガル大使 ゴルギ・シス
4 領事便り
〇あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。年末にラック・ローズへ行きましたが、見事に真っ青でした。これから湖が赤くなると聞きましたので観光で訪れる方も多くなると思いますが、過去にはラック・ローズ付近の海岸で遊泳中に拳銃様のものを発砲されたとの事案もあります。観光の際には「自分は犯罪に遭わない」とは考えず、安全に配慮した行動をとるようお願いいたします。
〇1月7日午後11時頃、ダカール市内ファンレジドンス付近(コルニッシュ通り)を邦人2名が歩いていたところ、突然持っていたバッグをひったくられました。更に長さ20センチ程度の刃物をちらつかせ財布を要求したことから、要求に応じ財布を地面に投げたところ、犯人は財布を拾い逃走するという事件が発生しました。
また1月3日午前9時30分頃には、ダカール市内アルマジ地区で散歩中の邦人がバイク利用2人組によりバッグをひったくられる被害が発生しております。
〇セネガルは他のアフリカ諸国と比較し安全な国と言われていますが、在留邦人の方が被害に遭うひったくりや強盗、侵入窃盗等が発生しております(在留邦人数を考えると、日本とは比較にならないほど犯罪被害に遭う率が高いです)。
在留邦人の皆様にあっては、まずは犯罪被害に遭う確率の低減に努め、万が一被害に遭った際には、まずは命を守る行動を取ってください。
在セネガル大使館ホームページ上に「安全の手引き」を更新しましたので、ぜひご一読願います。https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100443190.pdf
5 政治・経済
○サル大統領の訪日(実務訪問賓客)(2022年12月17日-20日)
12月17日から20日まで、マッキー・サル・セネガル共和国大統領が実務訪問賓客として訪日しました。 サル大統領は、セネガル大統領としてこれまで計4回訪日しており、今回が5回目の訪日ですが、これまではTICADやG20の枠組みであり、二国間の公式訪問としては今回が初となります。
滞在中、12月19日には岸田総理との首脳会談とワーキングランチ、円借款1件と無償資金協力1件の署名式が行われ、日・セネガル共同声明が発出されました。また、陛下とのご会見も実現し、2022年3月にダカールで開始された世界水フォーラムを始めとする水問題等について懇談されました。さらに、同日には、公式随員として同行されたタル・サル外務・在外自国民大臣と林大臣との間で日・セネガル外相会談も実施されました。これらの日程を通じ、TICAD8の成果も踏まえた二国間関係の一層の強化や、ウクライナ情勢、安保理改革を含む国連の機能強化等について活発な意見交換が行われ、日・セネガル間のパートナーシップの一層の強化につながりました。
また、サル大統領は、日本企業関係者や日・AU議連関係者との意見交換も行い、日本の民間セクターによる一層の対セネガル投資を呼びかけるとともに、議員交流等の人的交流の活性化についても意欲を示されました。
首脳会談、外相会談、署名式の詳細については以下の各項目をご参照ください。
○日・セネガル首脳会談及びワーキング・ランチ(2022年12月19日)
(1)総論
岸田総理から、日本とセネガルは、民主主義、法の支配等の基本的価値を共有する戦略的に重要なパートナーであり、TICAD8でのサル大統領の共同議長としての貢献に謝意を表明した上で、TICAD8の成果を日・アフリカ関係の更なる強化につなげたい旨述べました。これに対し、サル大統領から訪日を実現することができ嬉しいと述べるとともに、様々な分野において二国間関係を更に発展させ、国際社会において緊密に連携していきたい旨述べました。
(2)二国間関係
両首脳は、スタートアップや天然資源の開発を含む日本企業の投資や進出、日本が重視する「人への投資」、UHC等の達成等に関する取組を引き続き推進するとともに、2025年大阪・関西万博及び2026年ダカール・ユース・オリンピック競技大会を始め幅広い分野で積極的に交流していくことを確認し、開発協力、ビジネス促進、人的交流を通じた包括的関係を構築していくことで一致しました。
(3)国際場裏における協力
岸田総理から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の取組みやロシアのウクライナ侵略に係る日本の考えを説明したほか、日本のAUのG20加盟への支持を表明しました。両首脳は、安保理改革を含む国連の機能強化の必要性、現実的なエネルギー移行の重要性にちて一致したほか、経済的威圧や開発金融への対応、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、核軍縮・不拡散、アフリカの平和と安定など、地域及び国際社会の諸課題についても議論するとともに、両国が引き続き連携していくことを確認しました。
詳細については以下の外務省HPをご参照ください。
( https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/sn/page3_003557.html )
○日・セネガル共同声明
和文骨子:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436096.pdf
和文全文:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436097.pdf
仏文全文:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436098.pdf
○セネガルに対する教育分野の円借款及び水産分野の無償資金協力に関する書簡の交換(2022年12月19日)
12月19日、東京において、岸田総理及びサル大統領の立ち会いの下、林外務大臣とサール経済・計画・協力大臣との間で、総額100億円を限度とする円借款1件、及び総額15.42億円を限度とする無償資金協力1件に関する書簡の交換が行われました。
(1)円借款「教育セクターのための開発政策借款」(100億円)
この計画は、セネガルにおいて、初等及び前期中等教育課程における理数科教育の強化に関する財政支援を行うことにより、教育のアクセス・質・マネジメントの改善に取り組む同国政府の関連政策の策定と実行を図り、もって経済・社会の安定及び開発努力の促進に寄与することを目的とするものです。
(2)無償資金協力「国立水産物分析所建設計画」(15.42億円)
この計画は、セネガルが好漁場を持つ伝統的な水産国であるものの、水揚げ後の水産物の管理体制の脆弱性が輸出拡大に向けた課題として指摘されていることを踏まえ、西部ダカール州ジャムニャージョ新都心において、水産物分析所の建設及び検査機材の整備を行うことにより、同国における水産物の検査体制の強化を図り、もって同国の輸出水産物の安全性及び付加価値の向上、並びに輸出の促進及び安定化を通じた持続的経済成長の後押しに寄与することを目的とするものです。
詳細については以下の外務省HPをご参照ください。
( https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/cap3/page1_001452.html )
○日・セネガル外相会談(2022年12月19日)
両外相は、近年、国際社会におけるアフリカの役割が益々高まっているとの認識を共有し、TICADプロセスを通じて日・アフリカ関係を更なる高みに引き上げていくことで一致しました。関連して林大臣から、日本はAUのG20加盟を支持することを改めて表明し、タル大臣から謝意が述べられました。
林大臣は、FOIPに対するタル大臣からの支持に対する感謝を述べ、両外相は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化の重要性を確認しました。また、両外相は、ロシアによるウクライナ侵略について議論し、ウクライナの主権と領土一体性が侵害され、世界的な食料危機を招いている中、国際社会が依拠すべき原則を守ることの重要性を確認しました。加えて、両外相は、国連の機能強化、特に安保理改革について、今回の日・セネガル共同声明にもあるとおり、文言ベース交渉の開始に向けて協力することで一致しました。
両外相は、開発金融への対応、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等、地域及び国際社会の諸課題についても議論するとともに、両国が引き続き連携していくことを確認しました。
詳細については以下の外務省HPをご参照ください。
( https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_001025.html )
○サール元駐日大使への旭日重光章の伝達式の実施(2023年1月4日)
1月4日、日本大使公邸において、令和4年度秋の外国人叙勲の対象者であるガブリエル・アレクサンドル・サール元セネガル駐日大使への旭日重光章の伝達式が開催され、ンジャイ大統領府儀典長らセネガル政府要人、経済関係者、JICAセネガル事務所代表等が参加しました。
サール大使は2001年12月から2010年7月まで約10年間にわたり駐日大使を務め、日・セネガル二国間関係の強化に多大な貢献を果たしました。また、その任期中に開催されたTICADIIIやTICADIVを成功に導いたほか、在京アフリカ外交団団長代理として2005年の愛・地球博の成功にも貢献しました。
サール大使の日・セネガル二国間関係及び日・アフリカ関係の強化への多大な貢献を讃え、セネガルがAU議長国を務める中でTICAD8が開催され、12月の大統領訪問が実現した節目の令和4年度に、同大使への旭日重光章授賞が行われました。
式典の模様は以下の当館HPをご参照ください。
( https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01051.html )
○当館が所掌する4か国(セネガル、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ)の政治経済関連の一般情報は、翌月上旬に当館のHP新着情報欄に「在セネガル大使館月例報告」として掲載しておりますので、ご関心のある方はそちらをご参照ください。
(参考)2022年11月の月例報告:https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100433503.pdf
6 広報・文化便り
○JICAチェアの開催予定について(JICAセネガル事務所よりご案内)
JICAセネガル事務所ではダカール大学(UCAD)、日本大使館の協力をいただきつつ、今年2月に第1回目のJICAチェア(JICA日本研究講座設立支援事業)をUCADで開催するよう準備を進めています。
日本は、西洋以外の国で近代化を成し遂げた最初の国です。自国の伝統とアイデンティティを損なうことなく、法に立脚し、自由で民主的、平和で繁栄した国家建設を実現した国であり、開発途上国に対して発展のベストモデルの一つを提供し得る国です。同時に、近年目覚ましい経済社会発展を遂げているアジア諸国への政府開発援助を通じて、日本は多くの開発協力経験を有しています。これら自国の近代化と海外での開発協力の過程で蓄積した経験と教訓を活かし、世界の持続的な発展に積極的に貢献していきたいと思います。
そこで、JICAは、開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携して、2018年に「JICA開発大学院連携プログラム」を立ち上げました。この日本留学プログラムにおいては、専門分野の教育・研究に加え、日本の開発経験をその歴史や文化的背景を踏まえて学ぶ「日本研究」の機会を提供しています。このプログラムの一環で、JICAは、日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げるため、開発途上国各国のトップクラスの大学等を対象に、「日本研究」の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を開始しました。
JICAチェアでは、主に政治、経済、行政、法律等の分野で日本の開発経験に関する講座を行っていきます。2月に予定しておりますセネガルでの第1回目の開催時には伊澤大使に登壇いただき、戦後の日本外交に関する講義実施ののち、UCADの学生とディスカッションを行う予定です。本講座は継続して実施していく計画ですが、その背景等について簡単にご紹介させていただきました。
〇日本留学フェア (日本留学海外拠点連携推進事業主催)
北海道大学の主催で、本年2月11日(土)にダカール市内のアフリカ高等経営学センター(CESAG)にて日本留学フェアを実施予定です。同大学は平成26年度から文部科学省委託事業「日本留学海外拠点連携推進事業(サブサハラ・アフリカ)」を実施しており、仏語圏西アフリカ(セネガル等)にてフェアを行うなど、西アフリカからの優秀な留学生獲得の機会提供を目指しています。
1.開催日時
日程 2023年 2月 11日(土)
説明会:10時~13時 ブースでの情報提供:14時~(予定)
場所: アフリカ高等経営学センター(CESAG)
2. 対象
日本留学(学部・大学院)に関心を持っている高校生・大学生等とその保護者、および大学の国際担当教職員等
3. 内容
日本留学に関する一般情報を提供する説明会
大学ごとのブース出展による情報提供
詳細については以下をご参照ください。
(日本学生支援機構:日本留学海外拠点連携推進事業(サブサハラ・アフリカ)主催 日本留学フェア参加機関募集について
https://studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2022/12/Sub-Sahara_inPerson.pdf)
○現地メディア向けプレスツアー「JICA海外協力隊及び専門家インタビューを通じた日本の開発協力紹介」の実施(2022年12月5日、7日、8日)
12月5、7及び8日、当館は現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞3社、テレビ2社、通信社1社、ラジオ局3社から計15名が参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、セネガルの政府関係者、知識層およびセネガル国民への情報発信を強化するためのものです。
プレス一行は、漁業・海洋経済省、保健・社会活動省、農業・農村施設・食料主権省、国民教育省にて活躍されている日本人専門家の皆さま(石田専門家、野田専門家、瀬尾専門家、松谷専門家)や各省の政府高官、ティエス市盲学校、視学官事務所、体育教育センターで活動されているJICA海外協力隊・元協力隊の方々(武本隊員、徳里隊員、松尾様、魚住様)を訪問し、インタビューを行いました。
プレスツアー後、セネガルの各紙・テレビにて日本の開発協力の取組みが広く報道され、特に、国営放送のRTSではインタビューや活動風景等が計3回放映され、セネガル国民の日本の開発協力事業への理解を深めることができました。当館としては今後も日本の「人への投資」を重視した、オーナーシップとパートナーシップの理念に根ざした対セネガル開発協力の特色や成果について積極的に発信していく所存です。引き続き皆さまのご協力をお願いいたします。
プレスツアーの詳細や模様、報道ぶりについては以下の当館のHP記事をご参照ください。
( https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01048.html )
○当館では、日本関連行事に関する情報を随時募集しております。皆様ご自身が実施される日本関連行事のほか、知り合いの方のご活動等についての情報を( mailmagazine-sn@dk.mofa.go.jp )までお知らせください。毎月末までに原稿をいただければ翌月のメールマガジンに掲載することができます。当館HPやSNSへの掲載は随時行います。
○当館のSNSアカウントは以下のとおりです。日・セネガル関係強化のため、是非ご関心のある投稿のRTやシェア等、皆さまのご協力をお願いいたします。
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[在セネガル日本大使館メールマガジン]
○本メールマガジンに関するご意見・ご要望は以下のメールアドレスあてに送信してください。新規配信登録のご希望もこちらまでお寄せください。
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○参考ホームページ
首相官邸ホームページ ( www.kantei.go.jp )
外務省ホームページ ( www.mofa.go.jp/mofaj/ )
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