北原大使からのメッセージ

3月もいよいよ残すところあと10日ほどとなりました。
官公庁や多くの企業にとっての“期末”です。
民間時代には自分の所属する部署の、そして会社全体の決算が気になる季節でした。

当地セネガルでの1月からを振り返ってみると宇都外務大臣政務官とサル大統領との会談が実現するなど、イベントの多い3ヶ月でした。

1月には在留邦人の皆様をお呼びしての新年会を公邸にて開催しました。
中旬には、本省のアフリカ担当部長を迎えて開催された西アフリカ大使会議に出席するため、3年ぶりにアクラに出張。やはり活気のある都市でした。
下旬にはパリ在住バイオリニスト山田晃子さんのサロンコンサートを公邸にて開き、しばし芸術の世界に浸りました。

2月上旬からの約1ヶ月はまさにJICA月間。JOCV(海外青年協力隊)派遣35周年(そして隊員1,000人突破!)、更にはCFPT開講30周年という記念すべき、且つ日本として誇るべきイベントが続きました。
その間に食糧援助、草の根援助の署名式の為にカーボヴェルデに出張、また、3月頭には“サンルイ市国際柔道大会”の開会式に出席して日本大使杯を贈呈して来ました。対象者は翌日が3月8日の“世界女性の日”であったことから当日のLa Meilleure Combattanteに授与して来ました。

この3ヶ月間は民間企業のミッションが珍しく(?!)続き、大いに勇気づけられました。またVIPの来訪者が多かったことも手伝って大統領や閣僚の皆さんとお目に掛かることも多く、良い機会を沢山得られたと感謝しています。

4月は入学式、入社式、桜の季節です。
セネガルでは4月4日の独立記念日から外交日程がスタートします。

わたくしは63歳になりましたが、回遊魚のごとく止まること無く泳ぎ続けていないと沈んでしまう気がして常に動き回ることにしています。
回遊魚としては春も楽しみであります。

                         駐セネガル日本国大使 北原 隆