大使挨拶
令和7年4月3日
メールマガジン2025年4月号
在セネガル日本国大使館のメルマガをお読みいただいているみなさまへ、
4月になりました。こちらに居ると季節感がないのですが、3月末から4月にかけては、卒業・入学のシーズンでもあり、日本各地からの桜の開花の様子をみるとすこし懐かしく感じます。ところがダカールの日本人補習校では対象者が居ないため今年は卒業式も入学式もありません、とのご連絡を戴いておりました。まあ仕方ないのですが、季節感のないセネガルにさらに季節感が無くなってしまったような気がします。もっとも年度の変わり目と言うこともあって、当地にいらっしゃる邦人関係者の中には交代される方もいらっしゃいますし、東京ほかから出張でお越しになる方々も含め、多くの方にお目にかかる機会があった一月でした。また3月はラマダン期間中でもあり、物事が少しスローダウンしたような気がしていました。
とはいうものの、3月もウスマン・ソンコ首相ほか数名の閣僚ともお会いし、それぞれと日・セネガル関係についてかなり細かい話もふくめ議論する機会がありました。
25日には産業大臣臨席の下、大阪・関西万博2025におけるセネガル館の「完成記念式」が行われました。式典の実施は直前に決まったようでしたが、セネガル輸出促進庁(ASEPEX)をはじめとする関係者が大勢集まり、大阪・関西万博にかけるセネガル側の期待と熱意を感じました。4月13日の万博開幕まであとわずか、今回初めて独立したパビリオンとなるセネガル館の盛況をお祈りする次第です。
また27日には北部のチェップ市まで足を伸ばし、草の根無償資金協力で供与した「農業井戸およびソーラーポンプ整備計画」の引き渡し式に出席しました。ダカールから3時間強かかりましたが、到着したチェップ市役所には予定していなかった県知事まで駆けつけられ、また式典会場まではジャンダルムの先導がつくなど大変な歓迎振りに少し驚きました。会場に到着すると地元村落および市を超えて多くの関係者が出席し、口々にいかに農作業が効率化され、また雇用促進につながったかを語ってくれました。
その後、近郊で同様のソーラーポンプを活用したプロジェクトを視察し、専門家の方から詳しく説明を伺いました。ソーラーパネル自体の寿命は長いものの、ポンプの定期的な清掃がプロジェクトを長持ちさせる鍵とのことですので、地域・村落で是非大切に使って戴きたいとの思いを新たにしました。
帰路ティエス市に立ち寄り、手工業職人村でマーケティングに関連の協力を行っている青年海外協力隊(JOCV)の大森さんをお訪ねし、活動ぶりや課題についてお話をお伺いしました。朝からほぼ半日の車の移動でしたので少し疲れましたが、充実した一日でした。
さて4月4日はセネガルの独立記念日です。昨年は大統領選挙等の関係から縮小された独立記念式典も大々的に開催されるようです。ところで、今年セネガルは独立65周年ですが、天皇陛下もお生まれが1960年なので今年65歳を迎えられました。諸般の事情で今年は天皇誕生日レセプションを開催できなかったのですが、今月中にこれに代わるレセプションを開催することにしております。レセプション開催にあたり様々な形でご協力戴くみなさま、ありがとうございます。あらかじめお礼を申し上げます。
それではまた、来月お目にかかります。
赤松 武
4月になりました。こちらに居ると季節感がないのですが、3月末から4月にかけては、卒業・入学のシーズンでもあり、日本各地からの桜の開花の様子をみるとすこし懐かしく感じます。ところがダカールの日本人補習校では対象者が居ないため今年は卒業式も入学式もありません、とのご連絡を戴いておりました。まあ仕方ないのですが、季節感のないセネガルにさらに季節感が無くなってしまったような気がします。もっとも年度の変わり目と言うこともあって、当地にいらっしゃる邦人関係者の中には交代される方もいらっしゃいますし、東京ほかから出張でお越しになる方々も含め、多くの方にお目にかかる機会があった一月でした。また3月はラマダン期間中でもあり、物事が少しスローダウンしたような気がしていました。
とはいうものの、3月もウスマン・ソンコ首相ほか数名の閣僚ともお会いし、それぞれと日・セネガル関係についてかなり細かい話もふくめ議論する機会がありました。
25日には産業大臣臨席の下、大阪・関西万博2025におけるセネガル館の「完成記念式」が行われました。式典の実施は直前に決まったようでしたが、セネガル輸出促進庁(ASEPEX)をはじめとする関係者が大勢集まり、大阪・関西万博にかけるセネガル側の期待と熱意を感じました。4月13日の万博開幕まであとわずか、今回初めて独立したパビリオンとなるセネガル館の盛況をお祈りする次第です。
また27日には北部のチェップ市まで足を伸ばし、草の根無償資金協力で供与した「農業井戸およびソーラーポンプ整備計画」の引き渡し式に出席しました。ダカールから3時間強かかりましたが、到着したチェップ市役所には予定していなかった県知事まで駆けつけられ、また式典会場まではジャンダルムの先導がつくなど大変な歓迎振りに少し驚きました。会場に到着すると地元村落および市を超えて多くの関係者が出席し、口々にいかに農作業が効率化され、また雇用促進につながったかを語ってくれました。
その後、近郊で同様のソーラーポンプを活用したプロジェクトを視察し、専門家の方から詳しく説明を伺いました。ソーラーパネル自体の寿命は長いものの、ポンプの定期的な清掃がプロジェクトを長持ちさせる鍵とのことですので、地域・村落で是非大切に使って戴きたいとの思いを新たにしました。
帰路ティエス市に立ち寄り、手工業職人村でマーケティングに関連の協力を行っている青年海外協力隊(JOCV)の大森さんをお訪ねし、活動ぶりや課題についてお話をお伺いしました。朝からほぼ半日の車の移動でしたので少し疲れましたが、充実した一日でした。
さて4月4日はセネガルの独立記念日です。昨年は大統領選挙等の関係から縮小された独立記念式典も大々的に開催されるようです。ところで、今年セネガルは独立65周年ですが、天皇陛下もお生まれが1960年なので今年65歳を迎えられました。諸般の事情で今年は天皇誕生日レセプションを開催できなかったのですが、今月中にこれに代わるレセプションを開催することにしております。レセプション開催にあたり様々な形でご協力戴くみなさま、ありがとうございます。あらかじめお礼を申し上げます。
それではまた、来月お目にかかります。
赤松 武