メールマガジン2026年6月号

令和8年6月5日
【在セネガル日本大使館メールマガジン 2026/6/5】

◆ 目次 ◆
1 「赤松武駐セネガル日本大使挨拶」
2 「大使館からのお知らせ」
3 「寄稿文」 -JICAセネガル事務所 増田淳子所長-
4 「領事便り」
5 「大使館の活動報告」
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1 赤松武駐セネガル日本大使挨拶
 
在セネガル日本国大使館のメルマガをお読みいただいているみなさまへ
 
東京では5月とは思えない暑さの日や台風もあり、久しぶりの日本の湿度に少し戸惑っています。
現在はアフリカ大使会議出席のため一時帰国しているのですが、セネガルを離れてみると、現地で見聞きしたことを少し距離を置いて考える機会にもなっているように感じます。
 
5月は、カザマンス地方への出張や政治情勢の変化が特に印象に残りました。
 
カザマンスと言えば、長年にわたり治安や地雷の問題が語られてきた地域ですが、実際に現地を訪れると、そうした「過去のイメージ」だけでは捉えきれない変化が進んでいることを感じます。
今回の出張では、ジガンショールを中心に、地雷除去や地域開発農業支援保健分野に関わるプロジェクトの起工式や引き渡し式、そして関係者との意見交換を行いました。現地では、日本が本格的に取り組むことになった地雷除去活動について、「安全の回復」だけでなく、「土地を再び生活や農業のために使えるようにすること」に意味があるとの話が印象に残りました。地雷除去、農業支援、地域開発という一見別々に見える取組が、現場では密接につながっており、日本のアプローチが全体として現地の人たちに受け入れられていることを改めて実感します。

  
 
また、カザマンスでは、これらの取組を通じて稲作支援や人材育成も継続しています。現地の関係者と話していると、「日本の支援は時間がかかっても現場に残る」と語る声を聞くことがありました。派手さはありませんが、こうした積み重ねこそが、日本に対する信頼につながっているのかもしれません。
 
一方、セネガル国内政治は5月後半から大きく動きました。
5月22日夜に突然発表されたファイ大統領によるソンコ首相の解任、さらにその後のソンコ氏の国民議会議長選出、そして新内閣の発足は、セネガル政治における新たな局面を印象づける出来事となりました。
これまでファイ大統領とソンコ首相の役割分担や両者の関係については様々な見方がありましたが、今回の一連の動きによって、前政権打倒のために協力してきた両者の関係が大きな転換点を迎え、セネガルの政治情勢が新たな段階に移行しつつあることがより明確になったように感じます。
もっとも、セネガル政治の特徴の一つは、政治的対立が存在しても、制度や政治プロセスそのものは維持される点にあります。今回も、それぞれの立場から様々な憶測や議論が飛び交う中、憲法・議会制度の枠内で政治的再編が進められていることは、セネガルの政治文化を考える上で興味深い点だと思われます。
ただし、今後は、大統領府をはじめとする政府、国民議会、そして政党という三つの権力中枢の関係がどのように整理されていくのか、また、経済運営やIMFとの関係にどのような影響を与えるのかについて、引き続き注視していく必要があります。
 
こうした政治的な変化は、私が東京でこの原稿を書いている間にも続いています。
日本時間6月2日早朝には、新しい内閣が発足しました。個人的にも、これまで親しくお付き合いしてきた何人かの閣僚が交代することとなり、一抹の寂しさを感じないわけではありません。
もっとも、外交の世界では政権や閣僚の交代は決して珍しいことではありません。「政争は水際まで」という言葉がありますが、政治的立場の違いを超えて国益のために協力するという考え方は、アフリカの現場でも大切な姿勢だと思います。 
新しい内閣との間でも、これまで築いてきた信頼関係を土台に、日・セネガル関係をさらに発展させていきたいと考えています。
 
そんな政治的緊張が高まっていた5月23日には、公邸に補習授業校の生徒・保護者・関係者をお招きし、恒例の「プールびらき」を行いました。
ようやく戻ってきたセネガルの強い日差しの下、子どもたちが元気に走り回る様子を見ていると、こちらまで自然と元気をもらう気がします。海外で生活していると、子どもたちにとって、日本語や日本文化とのつながりを維持していくことは決して簡単なことではありません。その意味でも、補習校の先生方や保護者の皆さまの日頃の御尽力には改めて頭が下がる思いです。
 
5月は、カザマンス出張のようにセネガルの地域社会の変化を感じる機会もあれば、補習校行事のように在留邦人社会のつながりを改めて実感する機会もありました。そしてその間にも、セネガル政治そのものは大きく動き続けています。
こうした様々な動きを見ていると、この国が現在、大きな転換点の中にあることを改めて感じさせられます。
 
さて、私は6月は休暇を利用してしばらく日本に滞在する予定です。そのため、次号のメルマガは八田次席にお願いすることになっています。私自身もどのような内容になるのか楽しみにしています。
日本ではこれから本格的な夏を迎えます。皆さまがそれぞれ充実した夏休みを過ごされますようお祈り申し上げます。
 
それでは、また8月にお目にかかります。
 
在セネガル大使
 
赤松 武
 
2 大使館からのお知らせ
○2026年7月の休館日のお知らせ
7月20日(月) 海の日
 
3 寄稿文 -JICAセネガル事務所 増田淳子所長-
このたびは本メールマガジンに寄稿の機会をいただきありがとうございます。昨年3月にJICAセネガル事務所長として着任しました増田淳子と申します。当事務所はセネガルに加え、カーボベルデ、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、マリ、モーリタニアの周辺6か国を兼轄しています。セネガルには2008年~2012年に続いて2度目の赴任となります。
13年ぶりにダカールに赴任して感じた大きな変化としては、ジャムナージョ地域の開発の進展と新空港の稼働、首都圏の交通システムの発達、モバイルマネーの普及、外資系スーパーの増加等が挙げられます。日本の起業家の方々も増え、美味しい和食をいただけるレストランができたことも嬉しい変化です。カザマンス情勢の改善も重要です。一方で、地方部の変化は緩やかな印象です。おもてなし好きなセネガル人のテランガ気質と美味しいセネガル料理も変わらない魅力だと感じています。
JICAは1980年にダカールに事務所を開設してから今年で46年目を迎えました。アフリカのフランス語圏域内拠点では最も長い歴史を持ち、最大の事業規模を誇ります。民主的な政権交代により平和と安定を維持してきた国柄のおかげで、一度の中断もなく協力を継続してきました。
対セネガル協力においては、人々や組織の能力強化に焦点を当て、アドバイザー専門家、技術協力プロジェクト、JOCV、無償資金協力や円借款などを有機的に組み合わせた協力に息長く続けてきており、その成果を周辺国にも波及させるべく、セネガルを拠点にした広域協力にも取り組んでいます。
セネガルに派遣されたJOCVの総数は1,200人を超えましたが、その多くの方々が国際機関や日本大使館、JICAのスタッフや専門家として、あるいは日本企業への就職や起業を通じて、セネガルやアフリカの開発に貢献されています。
近年は、日本企業の皆様に職業訓練校(CFPT-SJ)での研修に協力いただいたり、中小企業・SDGsビジネス支援事業の枠組みを用いてビジネスを通じたセネガルの課題解決に挑んでいただいたり、高専の学生さんにセネガルの社会課題解決に挑戦いただいたりする例などが増えつつあります。
JICAとしても、こうした日本の民間セクターの皆様とのつながりを広げていくことで、セネガルと日本の協力関係の一層の発展・深化に貢献していきたいと考えています。引き続きJICA事業に対するご理解とご支援を賜りたく、これからもよろしくお願いいたします。
 
4 領事便り
旅券手数料の改定について(日本時間7月1日午前0時~) 

●5月22日、改正旅券法施行令が公布されました。同政令は、5月7日に公布された改正旅券法に基づき、旅券の手数料額を変更するものです。 
●旅券の新しい手数料額は、これらの法令の施行日である日本時間令和8年7月1日午前0時以降(セネガル時間令和8年6月30日午後3時以降)の申請分から適用されます。 
●7月1日以降に申請する方が大幅に増加し、旅券の交付までに通常よりも時間を要する可能性がありますので、7月に旅券の更新等が必要な方は、十分に時間的余裕をもって申請するように、御注意ください。 
 
(1)運用開始日時  
日本時間2026年7月1日(水)午前0時頃から
(セネガル時間2026年6月30日(火)午後3時頃から)

(2)変更後の手数料  旅券の手数料額は、オンライン申請の場合、18歳以上向けの有効期間が10年の旅券は現行の15,900円から8,900円に、18歳未満向けの有効期間が5年の旅券は、現行の12歳以上が10,900円、12歳未満が5,900円から4,400円に、それぞれ引き下げられます。詳細は次の外務省ホームページに掲載していますので、御確認ください。お住まいの国・地域における手数料額(現地通貨等)については、7月1日以降に、申請先の在外公館ホームページに掲載される予定ですので、御確認ください。 
○外務省HP 
(リンク先:https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/pss/pagew_000001_02493.html) 
 
(3)申請時の留意点 
今回の手数料の改定に伴い、本年7月1日以降に申請する方が大幅に増加し、旅券の交付までに通常よりも時間を要する可能性があるほか、在外公館まで送付する期間もありますので、7月に旅券の更新等が必要な方は、十分に時間的余裕をもって申請するように、御注意ください。 
 
(4)申請に関する問い合わせ先 
今回の旅券手数料の改定や旅券の作成状況に関するお問い合わせにつきましては、6月1日から8月31日まで、「パスポート相談特設ダイヤル」にて対応します。御不明な点については、以下の問い合わせ先まで直接お問い合わせください。 
〇電話
 +81-(0)50-1726-1824
(発信者の電話料金プランによっては通話料が発生します。) 
〇 受付時間  月曜日~金曜日 09時00分~17時00分
(土曜日・日曜日・祝祭日及び時間外は音声ガイダンスのみの御案内となります。) 
 
 
5 大使館の活動報告
○カザマンス地雷除去支援関連式典
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01946.html
 
○令和6年度補正予算「民間連携を通じたより包摂的、持続的なスマート農業への支援プロジェクト」(UNDP)引渡式
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01948.html
 
〇草の根無償資金協力「ジガンショール大学医学部医療指導施設整備計画」引渡式
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01951.html
 
〇赤松武大使による小学校視察(技術協力「初等教育算数能力向上プロジェクトフェーズ2」)
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01953.html
 
〇令和8年度 カザマンス地方開発協力プレスツアーの実施
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01956.html
 
〇赤松大使によるシー保健・公衆衛生大臣表敬訪問
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01957.html
  
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